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いま たしかに
{ルビ身体=からだ}の中にあるコレを
どうにか言葉で写してみよう
すると ほら

 もうおそい

色を変え かたちを変え
大きさを変えて 
コレは
言葉の網をすり抜 ....
胸が張り裂けそうで
呼吸が荒くなっても
突き破って
生まれてこないもの

 恋という熱
 握ったその手を
 解き放ち
 旅立ったもの

  あれは影だったか
  角度のみならず
 ....
目一杯に指を開いて
その間から覗く世界は
少しだけ明るすぎて
いつものように目を閉じていく
はらはらと花の散る道が
視界の端には、何処にでもあった



午前五時
空を埋める目覚ま ....
真ん中が欠けたから
ドーナツ

ビルばかり並んで
空が遠くなった

大通りは渋滞の波
自転車ですべり抜ける


みんな何処へ帰るんだろう


真ん中が欠けたから
ドーナ ....
ぼくらはみな、生まれつき、
魔法をかけられているんだ。

その証拠に。

背がのびる。
歩けるようになる。
ことばをおぼえる。

好きな歌ができる。
好きな人ができる。
だれにそ ....
十字架にはりつけられ
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れる人に
今迄私はいくつの石を投げてきたことだろう

{ルビ尖=とが}った石の言葉で誰かを傷つけた日も
心無い恋の海に溺れた夜も

 ....
僕はペンギンのおなかが気になる
あれはかたいの?
それともやわらかい?

ペンギンがやってきて
僕をみて ほほえんだ
おしてもいい?
ペンギンは駄目だという仕草をして
帰っていった
 ....
神様が生まれた日に
僕は自分の始まりについて考える

蝋燭の炎がゆらゆらと時を刻み
その身体を縮めるようにして
わずなかな明かりを灯している


神様が生まれた日に
自分の存在以外に ....
ロゼ色の粉雪が
空の綻びから滑り落ちて

西の空が焼ける
煤が{ルビ誘=いざな}き、招いた夜の帳が
ふと 頬にかかり
謎を銜えた豹の吐息が 、右目を掠める

指先で散る、線香花火
黒 ....
学生のころから
よく行くとんかつ屋さんがあって
久しぶりに行ってみたら
お昼時を少し過ぎていたのに
待合の椅子もいっぱいに
さらに立って並ばなければいけないほどだった
良心的な値段と
カ ....
全ては想定の範囲内で休日が始まった

電飾に彩られ始めた頃は
こんなにも寒くなるとは

小春日和を満喫するうちに
日めくりの残りもあと僅か

誰かの哀しみの涙が凍って
空から ....
「はい、どうぞ」

白いコック帽子に{ルビ黒髭=くろひげ}のマスターが
キャンパスに描かれた油絵のような
色彩豊かなメインディッシュを
木目のテーブルの上に置いた

歪んだ陶器の皿の上に ....
ねこねこは
きらきらのほしがまいおりたまちのなかで
うきあしだってくるざっとうをみおろすのが
すき
ほわいとくりすます
という ひびきが
すき
それは
あのひとの
てのひらに
にて ....
糸のほつれた万華鏡が
壊れかけながら空へ昇り
鳥に追われる鳥を隠した


ふるえつづけるふたつのものが
失いながら抱きあいながら
空を光にもどしてゆく


青と金は ....
ヘッドライトを浴びて踊る雪は 
しだいに密度を増して
行く手の視界が遮られる

海岸添いのゆるやかなカーブが
永遠に終わらないという錯覚


私たちは
どこへ ....
あ、キリンだ!
わーい、ぐてーっとしたキリンだー
金魚ばちみてらー
かわいー
わーいわーいリンゴ食おっと
ガリ!あーこれタマネギだー
からーいからーい
あはははは
ボタモチみーっけ
 ....
(今日の日付をつぶやく)
灯台の未来
石段の螺旋をおりていく
水平線はかすかに騒めき湾曲している唇だ

防波堤を渡り
砂浜へと呼吸を滑らせる
ヨットの帆は風に膨らみ
反転した星のように ....
小さな丸いテーブルに
精一杯の気持ちを込めた
小さな丸いクリスマスケーキ

一夜の窓より街の賑わいを見おろすと
そこかしこで肩を寄せ合う恋人達の姿は
語り合う言葉の響きに酔いしれ

ク ....
詩のカタチして
小生意気な顔をして
エーイエーイと言っているよ

僕のうちは貧乏だから
50円が無いとは言えないで
大事に握った50円玉
丸くて小さく穴開いて
向こうの家が見えている
 ....
  皮膚という薄皮の中に
  なまあたたかい
  生がある
  そう思いこんでいる

骨にまとわりつく体を
巡っていく流れに
生がある
そう思いこんでいる

  あなたとつない ....
せっかくだから
あがっていきなよ

外は雨だったんだろう
そんなに濡れて



君が濡れいているのは
初めて見たよ


君は君かい

濡れが君ているの間違いかな
濡れは ....
 山田くんは手を洗わない

一学期の終わりころから急に、手を洗わなくなった

購買のやきそばパンを食べるときにも
科学の実験をやった後でも

 山田くんは手を洗わない

聞くとこ ....
ペテルギウスが
燃えて寒く震える
凍り付いた瞳の結晶の奥で

星が流れたとき
湖に波紋
魚も鳥になる夢を
みるのだね

  手段や技術で語られるものは 
  やっぱりそれに規定され ....
煌星がひとつ
静寂に耐えきれずに
堕ちてくる

差し延べた
救いの手を
そっと抱き寄せる

言葉など
いらない夜だから

開きかけた唇を
そっと塞ぐ
地下鉄から生まれた人たちが
夜の寸前で吐き出されている
空へ続く四角い階段
斜めに染まる街の角度で
溶かされそうになっている

午後六時は動き出せない
指先も爪先も逃げるように
眠るに ....
君はまた空を飛ぶ
    いつものように、そのままの姿で


さよならと言う口で、ただいまと伝える
手の届くすべてが本当で、そこに嘘を混ぜ込んでいく
君はいつまでも空を飛んでいて
僕らは ....
何かがあった時まずマイナスに考えてしまう。

その後 何かに期待もしてみる。

でもまた不安になる 自分一人の心なのにあれこれ考え込んでしまう。

はじめから プラスに考えられる人が羨まし ....
鬼のいない鬼ごっこを
弟と久しぶりにした
記憶の中ではまだ
幼いはずだった足音が
いつの間にか大きくなっていて
少し誇らしげだった
何も追いかける必要など無かったのに
大勢の人の ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
電車の中で
立ち上がる女の人
意識は遅れて到着する
駅を降りるんだ
立っているわたし
気付かず
立ち上がる女の
すいません
という

肩が押し上げられる
そして気付く
女 ....
銀猫さんの自由詩おすすめリスト(2703)
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