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雨があんまりたくさん降ったので
ひとつふたつと数えるのもあんまりだと
仕方なく濡れてみる

そうでなくとも独りは淋しく
雨雲は灰色の陰から
あれはきっと汗や涙に似たもので
此処は海に ....
打ち捨てられてそこにある
朽ちたピアノ
横たわる私
ぽろんぽろんと
雨音と共に
雫が鍵盤を叩く
音色が世界を包むとき
雷が悲しみを切り裂く
思いはどこへ
姿なき君の手をとり
ぬかる ....
覚えていますか あの国道を


場所のことではなく
名前のことではなく
もう二度と通ることのない
あの
国道のことです


向日葵の頃には
とても眩しいものでした
容赦のない陽 ....
今年もまた 原っぱに
レンゲ草が一面に咲きましたよ

レンゲ草は
その真っ白なすべらかな姿を
揺らしています

中華料理店のトラックが
止まりました
レンゲ草をごっそりとっていきまし ....
   {ルビ異花=ことはな}の{ルビ雲夜=くもよ}にしんわりんと咲き


翼よ
きみはなぜ
はたたくのか
熱く青くはためくからだ
その空間を根幹となし
風の性霊を動力とするためか
花 ....
はじめて海を知ったのは
函館山の東側、岩だらけの海岸でした
あちらこちらに見える対岸の
私との間は早波で仕切られ
たくさんの潜水艦が行き来しているのだと
おじいちゃんに教わりました

次 ....
夏ひらく夢は

空に爆ぜる大輪の花

ほんのり蛍の揺らめき

風孕むびいどろの澄んだ音色

今を鳴ききる蝉の声

儚く琥珀色に透ける抜け殻

明けていく毎日の残像
あなたが、水かさを増す

「では、また 」
と 言って
あなたが身を反らして
木立から、わたしから
離れていった
その刹那から

あなたが、視界でいっぱいになる

あなたが、
 ....
豊かなだけの想像力なんか俺はいらない
そう思いながら自転車専用の真っ赤な道を歩いていたら
後ろから
すけぼーで
いかついリーゼントのお姉さんが
ざっ
と通り過ぎた
首筋には漢字で ....
ショーウィンドウを飾る
真夏のアイテムたちは 
誇らしげに季節を謳歌する

けれどそこには灼熱の光線も 
砂浜の輝きも届きはしなくて 
街の雑踏はただ息苦しくて 

日焼けした肌を ....
ぼくは詩を書きたい

名もないものは名がなくとも
永遠を繰り返す

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏の川に出会いました

名もなき川に流れゆく
銀の雫を創りつつ
風に吹か ....
僕らもいつか禿げて来る

禿げてくるから光るんだ

僕らはいつか禿げて来る

だからこんなに悲しいんだ

毛の艶を太陽に 掲げてみれば

見事にパサパサ 僕のキューティクル

 ....
一日の仕事を終えて 
日誌のコピーをシュレッダーにかける 

箱の中に吸い込まれてゆく紙 
粉々になってゆく一日 
見下ろす私の影 

産声を上げた日から今日迄の 
私の年譜をシュレッ ....
肌の全部が
湿った薄い膜で被われて
少しの息苦しさで
満ちている午後

畳の跡がついてしまうかしら
そう思いながらも
まるで猫の昼寝の如く
時折どこからか吹いてくる風で
意識を保って ....
暑い日だった


目覚めのベッドは僕のにおいで湿ってた


喉がカラカラだった

コップの水をかるく舐めたら

少し、ぬるい



鏡に映るはだかのおとこ


汗 ....
それは
降りしきる雨の
隙間をぬって
遅れて届けられた
一通の手紙のように

 雨と雨が
 触れあう音に紛れて

 見慣れた景色の
 匂いの片隅

 未送信のまま
 閉じられ ....
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎日
すれ違いばかりのあたし達
待ちぼうけを喰っている奴が
新しい局面を模索するのは世の常で
 ....
☆ おへそにピアス


おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
ふたり来た道
ひとり戻る道
降り出した雨に
そこから一歩も
動けなくなる

泣かないと決めたから
唇噛んで
きみの姿を巻き戻し
雨のスクリーンに何度も映す

いくつもの
色の移 ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
ぼくは詩人

道に迷い自分に迷い
道を迷い自分を迷い
それでも何かを見つけることが
人としての生き方でもある

今日もまた

なぜか
いらいらとした気持ちを
押さえきれず
夜の ....
?.

(じーっとお空を見上げている
 僕の屹立)


寝過ごして
宿酔で
テラスにでて
サボテンと一緒に
太陽をあびて

磨いていたら
人前で裸になることは
特 ....
すぎていくものに吹かれて
川辺で季節におびえ
一掴みの名も知らぬ萱よりも
かほそくゆれ
ただ老いていくことに
腐っていくのでしょう

笹舟のように
未来にむかってちぎれていくものが
 ....
夜 眠ろうとすると
世界中のあちこちから甥がやって来て
カブト虫を探してくれと言う
逃げてしまったらしい
眠くてもしかたがない
夜はまだ長いから
大勢の甥たちと一緒に
カブト虫を探してや ....
夜が明けて 
窓から朝日が射し込むと 
目の前に 
猫背の暗い男が両腕を{ルビ垂=た}らし
立っていた 

「 私ハ生キル事ニ疲レタ 
  アナタノ生霊 
  アナタガ誰カト浮カレル時 ....
豊かなくにの人々は選り好みをする
もともとは貧しかったものだから
それを遠い昔に捨てるため
それとともに
薄れてしまったものが在ることを気付きもせず
豊かなくにの人々は



ある気 ....
男女の蜜月は4年も続けば上出来で
後は想い出の時を刻んでいれば良い

社会的基盤がペアで行動する事を
定めてあるからか
結婚という契約は惰性というからくり
乗っかっていれば安心でらくち ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
夜空を歩いて
辿り着けない世界へ連れて行ってよ

「夢は夢のままでいるほうが幸せなんだよ」なんて
もっともらしくいい加減な返事を
待ってたわけじゃない

だって僕らは
激動の時 ....
コウノトリの飛来を告げたとたん
「あなたは要らない邪魔だ」と言われた
明日への架け橋は
明日の幸せは
求められてはいないらしい
求められているのは機械でいること
物言わず働くこと


 ....
銀猫さんの自由詩おすすめリスト(2703)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨があんまりたくさん降ったので- ベンジャ ...自由詩9*06-7-19
ジャズワルツ- アマル・ ...自由詩1006-7-19
向日葵の頃- 千波 一 ...自由詩12*06-7-18
レンゲ草- ふるる自由詩11*06-7-18
雲路- こしごえ自由詩17*06-7-18
海を知るか- たりぽん ...自由詩12*06-7-18
『_夢_色_透_明_』- かおる自由詩11*06-7-17
後朝—きぬぎぬ—- まほし自由詩17*06-7-17
所在無い日- 水在らあ ...自由詩22*06-7-16
夏景色- 落合朱美自由詩2106-7-16
ぽえむ君−夏川−- ぽえむ君自由詩8*06-7-15
ケトルマン〜毛の裏を太陽に〜- 仲本いす ...自由詩506-7-14
月夜- 服部 剛自由詩13*06-7-14
石榴の花と黒揚羽- LEO自由詩21*06-7-13
暑い日だった- 千波 一 ...自由詩13*06-7-13
水色の、- LEO自由詩18*06-7-12
*ロリポップキャンディに見る渦巻き考*- かおる自由詩9*06-7-12
ボディーピアス- 恋月 ぴ ...自由詩27+*06-7-12
紫陽花通り- LEO自由詩11*06-7-11
小詩集【水没ハーモニー】- 千波 一 ...自由詩32*06-7-11
ぽえむ君−迷夜−- ぽえむ君自由詩4*06-7-11
夏の裸- 水在らあ ...自由詩23*06-7-10
揺れもせず、ただ君と- たりぽん ...自由詩14*06-7-9
世界中の甥- 岡部淳太 ...自由詩15*06-7-9
明日へ- 服部 剛自由詩11*06-7-9
ある気功術師の悲劇〜この気なんの気気になる気〜- 千波 一 ...自由詩14*06-7-9
*ビバ!嘘つき*- かおる自由詩9*06-7-9
Voyage- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-7-9
「夜空を歩いて」- ベンジャ ...自由詩5*06-7-7
コウノトリが飛んでこなくなった日に- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-7-6

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