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小さな胸に猛るほどの愛情
体を削いであなたに捧げて
それでもわたしのお腹は太らなかった
さようならという言葉は
わたしには似合わないから
あなたにあげるわ
今日が終わる
その少し手前で

ひとつ足りないことに気づく

いつものように
君を送りとどけた駅で

「またね」でもなく
「さよなら」でもなく
「ありがとう」でもない

ひとつ ....
奴は
山に登るのだ
そう言っては、ニコン党のくせに
私のオリンパスを借りに来る
高山植物を撮るのだという


いつも汚い日焼け顔をしわくちゃにして
稜線を越えていくホシカラスの夫婦
 ....
天王寺動物園に
桜が咲いて
カラオケの音量が
最大になった日

僕たちはアポロの前で
待ち合わせた
どこに行く当てもなくの約束
ただ一緒にいたかったから

もっとたくさん、桜がみた ....
夏が欠けていきます

溌剌とした空の滴りを
濃厚な季節が吸い尽し
あとはさらさらと乾きゆくだけです

さっきりと出た月の高さも
いつの間にか伸びて
変わりゆく時は
青葉さえ少しずつ朽 ....
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
待ちくたびれて

今宵も 携帯握り締め

布団の中 夢の中・・・ 
僕らは離れた丘に立った、
三本の木。

それぞれの丘で、
大地に根を張って、
太陽に手を伸ばしてる。

空には三つの太陽。

奴らは、
気ままに回って、
 ....
灰色の世界に
黒き髪を濡らして
よどみない雨にかたむく
私という空間
よりそう透明に色が映り
声が風に舞い上がる

つながっている命の音色は
かすれることもなく響いて
光に染まる闇の ....
痛くてつらくて泣いた涙と

悲しくてつらくて泣いた涙は

どんな色であるのでしょう


嬉しくて感動して泣いた涙と

安心して感動して泣いた涙は

どんな味であるのでしょう

 ....
思い出せる涙は
すべて

私のせいであるが故



思い出せる涙は

なんとか上手く 
こころに
収まる




思い出せぬ涙は

だれのせいであったか

どん ....
サフラン色の吐息をつめた
紙風船に
虚空の稚児は
灰色の笑みを浮かべている

道なりに歩いていると
小さな星がすすり泣いていたので
モザイク柄の
傘をさしてあげた

陰った景色は
 ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
今日という日は二度と来ない

あなたと会うとき

いつも思ってた


繋いだ手のぬくもりも

あなたの微笑みも

まったく同じじゃなかった


四角い小さな窓から

最 ....
土砂降りの雨の

雨粒をあつめて

白く輝く石にしてあげるよ

それが

僕から君への最後のプレゼント


あの店で

君の友達の紹介で会った

初めてなのに

意気 ....
一篇の詩に洗われて生まれてきた

風のかおりにつつまれて
身をさらし風化して
たわむれの声を聞く

{ルビ盲=めしい}た愛を引きずって
無欲な耳は
{ルビ戯=そばえ}を咀しゃくする
 ....
ひとしずく、
ひと掬いの時。
誰も振り返らない。

人しずく、
ひと救いの時。
誰も振り返らない。

ほら、
また落ちた。








 ....
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた

慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない

         (可愛らしい蜘蛛 ....
ふっ、
   ふっ、と、
        ふれてゆく。
静かすぎる夜に、
綿毛の意志を運んでゆく。
日にさらされて、
火にあぶられて、
またもやさえぎられて、油っぽい焦りだ。
ふう。
 ....
夜の漁から戻ってきたとき
さびれた銀のバケツの中に 一匹の{ルビ河豚=ふぐ}を入れました
おじいが売り物にならないと云ったから
じゃあ飼っても良いの と訊いて
まだ おじいの返事がないうちに
 ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
サハラ砂漠で夏眠中のカエルは
とてもつらい

遊牧民に掘り起こされ
厚い安らかな粘膜のシートを
乱暴にこじ開けられ
たっぷりと溜め込んだ皮膚の水分を
絞りとられるのだ

たいせつ ....
心の屈折率が違うから君と相対して話せない
記憶の圧縮率が違うから思い出を共有できない
眼鏡越しに見る世界はとても綺麗だ
舞い上がる大空に

白い紙吹雪

あなたからの最後の手紙


異国へ旅立った

あなたを

辛くても

見送った


いくら待っても

あなたは

ずっと

 ....
なつ の


  お  わりの    あめ が

ぼくた   ち を

  そ       める



    きみ    は


 ど  ん      な いろ


 ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。

にょきりと、
角を出してご挨拶。

こんにちは。

ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
うなじのあたりが
ピリッピリしている
神経痛かな
いや、それとも
いつものアイツ

アイツは時折姿を見せる
いや、肉眼では見えないのだけれど
幻覚でもない

ソイツは時も場所も問わ ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
きょだいな
へりくつのかたまりが
そらからおちてきて
まちのたいはんをおしつぶした
こうえんのかぞくづれも
やくばのひとたちも
へりくつのまえでは
ひとたまりもなかった
みんなのつ ....
まだ幻になるには早すぎる夏

したたる汗を拭きながら
影を引きずってみる

昼下がり
気がつけば青信号は点滅し
横断歩道は白くアスファルトを削っている

そしてゆらりと
行き過ぎる ....
しらいし いちみ さんの自由詩おすすめリスト(707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
上手なフラれ方- 無知アコ自由詩2*05-8-25
ひとつ足りない- ベンジャ ...自由詩17*05-8-24
奴への送らない手紙- たりぽん ...自由詩12+*05-8-24
駅:あべの橋- たりぽん ...自由詩9*05-8-24
変幻の月- つきのい ...自由詩1405-8-24
クロール- umineko自由詩18*05-8-24
返信- 空 春色自由詩8*05-8-23
「_空には三つの太陽が。_」- PULL.自由詩9*05-8-23
くりかえす- こしごえ自由詩7*05-8-23
涙色- 那波自由詩5*05-8-23
思い出せる涙は- 千波 一 ...自由詩21*05-8-22
失恋- こしごえ自由詩29*05-8-22
ロマンスカーの幽霊- チアーヌ自由詩25*05-8-22
@11_青いうさぎ- 貴水 水 ...自由詩9*05-8-21
☆201_サイゴノ、プレゼント- 貴水 水 ...自由詩305-8-21
詩子(うたこ)- こしごえ自由詩13*05-8-21
「_ひとすくい。_」- PULL.自由詩13*05-8-21
蜘蛛を撮る- あおば自由詩505-8-21
夜、ふれてゆく。- 岡部淳太 ...自由詩9*05-8-20
河豚(ふぐ)は飛ぶ- 日和自由詩14+*05-8-20
透明な宿題- 望月 ゆ ...自由詩65+*05-8-20
スキアシガエルの入定- The Boys On ...自由詩12*05-8-20
直視するわけでもなく- 紫音自由詩3*05-8-19
@10_紙吹雪- 貴水 水 ...自由詩305-8-19
狐の嫁入り- なるせ自由詩105-8-19
「_うご。_」- PULL.自由詩7*05-8-19
アンチ苦笑- こしごえ自由詩6*05-8-19
海に咲く月- 落合朱美自由詩14*05-8-19
へりくつ- アンテ自由詩505-8-19
陽炎- ベンジャ ...自由詩13*05-8-18

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