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空からカエルの降る夜は
かたつむりに乗って 砂漠に行こう
羽の生えたカエル達が 僕を捜して
砂嵐の向こうから跳ねてくる

ムラサキカエルの思い出が
お化けになってやってきたよ
死んだら ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... 手をつないで
蛍を見に行ったのだけど

あまりにも きみどりの光が舞うから
僕は天地を失いそうになって

繋いだ手を
ぎゅっと握ったのです

そうすると
君もぎゅっと握ってきたので ....
海の見えない
深い森の中で
事件は起きた

たまごから
孵ったばかりの
おたまじゃくしは
幼いから
なにも知らずに
鰓呼吸をする
木の葉が沈んだ
たまり水で育つ

藻を食べて ....
ヨーロッピアンのバイクで
袋小路にはまった場合
ハンドルの切れが悪いので
往生する
一度でUターンできるような
道幅があれば袋小路とは言えない
単なる行き止まりである
小路だから ....
郵便受けに溜まった新聞が日焼けしていた
古い日付は、風に晒されて
更に風化した遠いあなたの
背中に張り付いて 
帰ってこない のに


201号室の、窓から入る西日を受けながら
忘れて ....
硝子細工の
幾つかの重なりは
小さな風の溜まり場をくるくるとかき混ぜて扉を揺らし
丘に続く小道を夢見るのです

夏が降り
気まぐれな模様を織りなして
あのひとの指に留まった雨粒が私の
 ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
わたしが住んでいた街は
空の上にありました
あなたが住んでいる街の
はるか上空にありました

だから、というわけではないんですけど
わたしはあなたを見ていました
(少し気にかければき ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....

震えるペン先に
無限の愛を 付きつけて


紙が破けた

あ〜ぁ
今日も書けないや。
キャベツ畑の真ん中で
僕らまるまっていた

傷つきやすいいろいろを
幾重にもくるんでいた

いたずらな風にあおられて
隠していた顔をのぞかせると
そこには海が広がっていた

一歩も動けずにいたのに
海 ....
つきよにおぼれた

さくらをつつむ

よぞらににじんだ

はかないつぶは

あわにやかれて

うかんだこころの

さけめをなぞって

やんわりふくらみ

おおきくなって ....
早番であがった日
明日のこともわからず
夕暮れに、川の流れを見てる

社員さんの嫌味も聞き飽きたなと
すこし考えてみる
あたしなにやってんだろ。

お金を触るから、指が汚れる
手 ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
ほしにうつらぬひとがたを
そっとかかえてかがみにひたそ

にじんでこぼれるほしがたを
なみだとまぜてゆめからぬぐを

ほしのかたちはいびつにまるく
ひとのかたちはうすれてくらい

 ....
スイカの種のように黒光る虫
ヨックモックの空き缶の中
パンくずの社会
掃きだめの市場

ちょびひげのターコちゃんのおじさんは
九龍虫の日常に指をつっこみ
いくつかの虫をつまんで 口に放り ....
風の始まりは
そんな熱の高まりからだと知っている

草笛を吹きながら
その始まりに立っている

(草原は静かに燃える)

気流に運ばれてゆく草の音は
枯れ色の野を赤く染めながら
や ....
電車が自殺志願者をひきました
おかげで電車は遅れました

電車を待っている人は文句を言って
係員さんはアナウンス
と死体集めの為の袋を持って走り回ります
家族は悲しみます
{引用=そんな ....
海にぽとりと落ちる陽
を見る度にみぞおちと
ほねがえぐれて妹から
貰ったビー玉を慌てて
飲み込むギギギの響き
がうつむいた小学生の
歩みのようにのろのろ
僕を家路に向かわせる


 ....
僕は自分を殴る
力いっぱい殴ってみせる

僕は殴られ
僕を殴った手も殴られ

そんな僕を
あなたまで殴られたような顔で見いる
あなたを誘って

映画でも観たいけれど

観たい映画がないんだ


あなたを誘って

食事に行きたいけれど

誘いたい店がないんだ


俺は自分がいやだと

何だかんだ ....
どこか寂しい目をした

あの人が好きだった

今はどこにどうしているか

わからないけれど


どこか俺に似ていた

あの人が好きだった

綺麗な思い出だけを残して

言 ....
なにげなく肩に手を置かれて
無理すんなって言われた
たったそれだけのことで
我慢してたはずのことが
ぽろぽろとこぼれはじめる
無理なんかじゃないって
言おうとしたのに
あとからあとからあ ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
携帯電話で話しながら

「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ

そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
鏡の色が
鏡そのものの色でないと気づいたとき

透明で書かれた文字が
読めるようになりました

そこには
「在る」
と書かれていて

それを読むことで
はじめて鏡に映ることができ ....
  {引用=今も変わらずに花の名である人へ}


  きっと気紛れに入れたのでしょう
  桜の花びらが
  はらりと、
  不意に零れ落ちたので
  もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです




近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
眼球になりすましたピンポン玉
瞳は油性黒マジック中太でなぐり描き

金魚になりすました蒸し餃子
ふやけると全部仲間に食われてしまう

心臓になりすました腕時計
興奮しても安定した鼓動を刻 ....
しらいし いちみ さんの自由詩おすすめリスト(707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空からカエルの降る夜は- The Boys On ...自由詩3*05-6-25
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つなぐ- かぜきり自由詩15*05-3-18
九龍の- らいみ自由詩1*05-3-18
草笛を吹きながら- ベンジャ ...自由詩505-3-17
自分勝手- くしゃみ自由詩3*05-3-10
ギギギの響き- 太郎冠者自由詩1*05-3-9
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☆190_アナタハ、ヒトリデ…- 貴水 水 ...自由詩405-3-8
☆189_サミシイメヲシタ、ヒト- 貴水 水 ...自由詩105-3-8
我慢- 一筆自由詩3*05-3-8
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
僕はスキップする- ベンジャ ...自由詩12*05-3-6
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桜便箋- 嘉野千尋自由詩13*05-2-25
赤いポストと遠い夜- 千月 話 ...自由詩8*04-12-22
ニセものたち- らいみ自由詩2*04-12-16

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