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   膝をたたみ 目を伏せて
   思い出すのは
   折りたたまれた空に見つけた夏のかけら
   黒髪が 風を誘った雨上がり

   わたし ここで猫が飼いたいの
 ....
かくすためだけの
キャミソールに飽きて
このごろは いつも
はだかで過ごしている


夏はまだ
わたしの腰の高さで停滞している


午後4時をすぎると
夕凪に 夏がとけてゆく
 ....
てれびをみるきょうだいのよこに

みたらしだんごが

いっぽんあって

いっぽんには

さんこささっていて

きょうだいはひとつずつたべて

のこりのいっこをふたりでうかがって ....
乳白色の
血を流す
草の名を忘れてしまい
野原にからだをうずめた

満天の星の鎮魂歌を
あすの朝の火に{ルビ焼=く}べて
壊れた時計の可燃率とともに眠る

忘却は
時を経るごとにや ....
誰にだってあること


こんなに淋しい
ひとりきりの昼間は
妙にアイスクリームが欲しい


  ときどき部屋の時計が
  止まってるけど、それは
  数えるのをやめただけで
   ....
君はあっちを向いているよ。
なぜ あっちを向いているのか私は知らない。

君は何か考えてたよ。
何を考えてたのか 私はわからない。

でも 背中を合わせて
私はこっちを向いて
君と一緒 ....
緑の木々がゆらめいたり
遠くのコオロギが聞こえるということ

低い雲が重々しく北へ向かったり
小窓でレースのカーテンがはためくということ

白い水鳥のひと群れが南へ進路を取り
黄色い砂粒 ....
せっかく外に出たのだから
妻と娘に土産を買って帰りたかった
二人が泣いて喜ぶようなものではなく
小さな包みのもので構わない
ほんの少し甘いお菓子で
お土産買ってきたよ
あら、ありがとう ....
落書きは消さない
向かい風にむかって
ときおり模様を懐かしむ
みあげた空がいとおしいなら
転べ、青い獅子

記憶にとどめたい
最後の絵を抱えて    
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
わたしは、
あなたのたわし。

たぶん、
そうなの。

だって、
たわし以前の記憶が、
わたしにはないんですもの。

だから、
たわしはわたし。
わたし ....
それは不思議な空でした。

じっと見ていると、吸い込まれそうなほど青くて綺麗で・・・

それは不思議な空でした。

ずっと見ていると、燃えるようなほど赤くてあつくて・・・・

それ ....
   ユメに住めば 眠り浅く

   ユメを食べて 満たされず

   咲いたところで ユメのなか

   カリソメの陽を浴びて

   水面に映る蒼白い ヌケガラ
よみかけのぺーじに
しおりをはさんだまま
どこかへいってしまった
しょうせつ
つづきなんて
よめなくてもへいき
なはずだった
たいくつになったら
また
べつのほんをかえばいい
 ....
どうしてそんなに頑張るの?
どうして何も言ってくれないの?
お願いだから本当のことを言ってよ
その笑顔の裏で泣いてる君が見える・・

一人でそんな暗い所にいないでこっちへおいで
この手を掴 ....
私からあなたへ、この詩(うた)を届けよう、
     愛すること、愛されることの喜びを教えてくれる、お礼代わりにこの詩を。

私からあなたへ、この詩を届けよう、
     楽しく、幸せな日々を ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
綺麗なドレスを纏い踊る
操られているるように
心に刺さった棘はそのままで
穏やかな笑顔を浮かべて
君はここが狭い箱庭だと理解して
それでも踊り続ける

誰かに造られた世界で
関節にごと ....
うつむく おもてをしろくして
みだれ黒髪 風へすき
雨のくる のをそぞろまつ

かすみのころもを まとう月
かごとゆられて {ルビ何所=どこ}へやら







{引用=個 ....
嘘は下手
毎日の風景が輝いているので
胸がいっぱいで
食事は日に一度
それでも 落日のからだはやせもせず
うたなんかもうたっている
大空のもと突然 笑いだしたりして
 なにが可笑しいの? ....
夢のお国に咲く花は
やはりどこか摩訶不思議
朝には向日葵色にきいろくそよぎ
夕べには静かに紅く散っていく
まるで黄昏時に恋したように
魔法の杖は降りおろされる
       
  ティア ....
もうひとり詩人が欲しいわね
彼女が言うから
もう一人生むことにした

{ルビ同胞=はらから}は多い方が賑やかだ
哀しいときは
兄と妹で手をとりあって泣くのだ

経費のことはまかせな ....
 風景だけが投げ出され
 約束だけが投げ出され
 虫の音だけが湿っぽく
 すごした風景を箱庭に
 閉じ込める


もう春、 桜は見ない
もう影、 五月雨を待たない
もう夜、 日光の鏡 ....
スーパーを出たら突然の青い雨
夕立が行き過ぎるまでと
僕は煙草をふかして
隣では君がまたあの話をしていて
少しだけ尾ひれが付いていた

泳ぎ出しそうだ

街中が青く青く染まって
話を ....
 
「スキ」と言わない ヒキョウモノ
 
  言えば 貴方が こぼれるようで
 
妖精が見えるという
塗り薬を瞼に塗って
赤から黒に濁りゆく
暮れの森へ出かけた

不可視
青年の瞳が捉えたのは
影絵の集合
寂しい墨色の森

ざわざわざわ
木の間を流れる風が
 ....
あしもとから吸い上げたあしたの記憶が
葉脈をつたって
四肢に達し
やがて、蒸発してゆく


芽生えを待つからだに
クロスする
光合成の日々
涸れているのは喉なんかじゃなく
わたしの ....
まるで他人行儀な
挨拶で書き始めたのは
あなたの選んだ便箋が
何だか照れ臭く
上目遣いにさせたから



感情を露にせずとも
温かな文となるようしたためたい



そんな課題 ....
オモチャ箱には
彩り鮮やかなブロック
そのひとつひとつを
あちこちから眺めては
思うがままに積み上げる


時にはいびつな格好に積み上げては
夏の終わりを告げる土用波に
あっさり崩さ ....
しずかにたたずむ ひとは
風の流れる さやかな笑みを
薄紅色の肌ですいこみ
未練なく放熱し
終りをうちあけて

やわらかに傾いた
音色の日差しにつつまれ
緑は青青と奇声を発しながら
 ....
しらいし いちみ さんの自由詩おすすめリスト(707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落下する、夏の質量- 嶋中すず自由詩4605-9-11
夕凪にとけてゆく- 望月 ゆ ...自由詩31*05-9-11
だんご_れすきゅー- ブルース ...自由詩5*05-9-11
忘却曲線- こしごえ自由詩15*05-9-11
ぼんやりと上海- たりぽん ...自由詩6*05-9-10
十八夜- とうどう ...自由詩7*05-9-9
__僕に風がふくということ- たりぽん ...自由詩8*05-9-8
漂流- たもつ自由詩3105-9-6
描く- 石川自由詩1005-9-4
そろもん(おー、My_Godの話)- みつべえ自由詩705-9-4
「_たわしはわたし。_」- PULL.自由詩6+*05-9-4
不思議な空- 天使自由詩3*05-9-3
ユメノハナ- yaka自由詩6*05-9-3
をおもう- アンテ自由詩405-9-3
- TEKE自由詩205-9-3
私からあなたへ。- てんだい自由詩105-9-3
みのりごと- 千波 一 ...自由詩19*05-9-3
モノトーンダンス- AKiHiCo自由詩205-9-3
朧夜(おぼろよ)- こしごえ自由詩9+*05-9-2
いちどきり- こしごえ自由詩6*05-9-2
*マジックアイランド*- かおる自由詩3*05-9-2
月夜- あおば自由詩12*05-9-2
_誰もいない箱庭- たりぽん ...自由詩6*05-9-1
青い街- 自由詩1605-9-1
アタシ- 准々自由詩5*05-9-1
見つからない妖精- kw自由詩7*05-9-1
クロロフィル曲線- 望月 ゆ ...自由詩16+05-9-1
絵葉書の告白- 銀猫自由詩16*05-9-1
紅葉ひとひら- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-9-1
晩夏にて- こしごえ自由詩13*05-9-1

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