私も変わる でも
変わらない
存在や物事もある
私の涙
宇宙の涙



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
秘密の孤独は
悲しい涙も
嬉しい涙も
無意識の涙も
人知れず 零す



「悲しい」
と つぶやく悲しさ
あれもそれもこれも
かけがえのない
悲しみ



仕方ない と ....
深い深い青空の色の下で
沈黙するラジオの奥で
流れる歌と歌歌う
小鳥の羽を
描く詩人のペン先の光




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
「情けは人の為ならず」と
お空へ打ち明けた
「私は悪い小鬼です」と
ひらきなおると
お空は黙ってしとしと雨




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌 ....
骨で寝息を守る夜
祈りのなかにあるのは死
死のなかには
小さな庭を作り
可愛いベンチを飾ります
誰も彼もが座れるように
道の草に
光る風
青く通りすぎて
魂はほほ笑む
宇宙とつながっている



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ここに居た
ここに居ない存在は今
どこに居るのか
ここに居た
ここに居ない存在は今
どこにも居ないのか
いいえ
ここに居た存在は確かに
ここに居たの。
無人駅のホームの待合室に並べら ....
静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら

あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ....
悲しい 涙が人知れずぽろりとこぼれた

空ろな
空ろな空気で満ちている
胸を
さぐる
さぐると
悲しみはどこか
どこかと
つながっている
私は
どの道
どこかへ行くのでありま ....
それは、静かな石だから、(青い)のです。
きっと美しかったであろう、
きみの石。

一億年の沈黙が(きみ)を呼んでいたから、
石は、ゆっくりまわれ右をして、
きみのもとをはなれていった。
 ....
旧い友だちが訪ねてきた気がして
俺はうっかり夜の扉に手をかけた
友だちは俺を素通りして
何食わぬ顔をしてこう言った
やあ、初めまして気分はどうだい?
お前のおかげで、最悪さ
夜に意味を求め ....
  くろい函に
  颱風がつまっている
  ガラス製の 記憶より小さな、
  そのよるがふるえるのをわかると
  これは宝ものなのかもしれないとおもう
  血液の、くろい川の
   ....
沈黙する空の下で私は
光る
そよ風になぜられて
目をつむり
こころを見つめる




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
夜の 静けさを
味わうと
キリキリとしてくる
こころの芯の
悲しみよおやすみなさい




白と黒の雪景色の、
灰色の空の、
深く解けてゆく
一日一日の光静かに
春は近づく
 ....
私の
冴え返る
闇を
聴くと
光る魂




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ありがとう銀の指輪の傷光り見つめてゆれる 青空一つ






{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
水原紫苑先生選 佳作}
さよなら またね と
猫は言った
さよならから何年経ったろうか
光る風は吹いて
また会えた




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
白く切り取られた窓枠を
鋭角の冷たさで打ちつける
無数の横顔が
冬の静脈に溶け込んでゆく

*

血の色をした道標を
ひとつ、ひとつ
指で辿りながら
埋葬した言葉を
ひとつ、ひと ....
思う
思うことの
光と影が
この胸に添う
ひぐらしも歌う




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
永遠に一緒だよ
みんな
永遠にありがとうだよ
みんな
けれど さよならを言う




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
言葉の葬列は
言葉の魂を愛に返す
私は
葬列
の最後尾




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
夏の小径の
林の陰へ
鬼やんまが
すぅと消えていった
エメラルド色の目をして




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
時には
空っぽの 胸
ひとつたたずむ
けれど思い出せば
宙に星々が光り始める




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
大丈夫だからと林檎を剥く午前、永い相槌、神まで騙して

死ぬようにおわるね季節の信仰は26℃の風の軋む音

目の端で笑うきんいろの陽が揺れる小指の傷と沈黙の解

きみだけを許したはずだ終わ ....
どこに転んでもいい
生と死を思い
絶望を失ったから
涙の夜に
ほほ笑む




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
この大切な
悲しみ
無言に
ほどける
ほほ笑みの結晶




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
白と黒が交差する
その様子をただ眺めている
なにをするでもなく
なにを思うでもなく
ただここで眺めている
もうあと何日こうしていられるだろうか
このままでいい
そう思っているわけではない ....
銀河の岸で
小鬼の私
星の亡骸に
歌を歌う
「さようなら ありがとう」と




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
月光へ
進む
私の闇は闇か
闇に聞く私
答は闇のなか




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
雪の
結晶
ほほに解けて
太古の





{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
塔野夏子さんのおすすめリスト(1178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「宇宙の涙」- こしごえ自由詩3*22-7-8
※五行歌_三首「秘密の孤独」- こしごえ自由詩2*22-6-8
※五行歌「深い深い青空の色の下で」- こしごえ自由詩2*22-5-30
※五行歌「しとしと雨」- こしごえ自由詩2*22-5-28
- はるな自由詩522-5-22
※五行歌「道の草」- こしごえ自由詩1*22-4-13
不在のゆくえ- こしごえ自由詩2*22-4-6
比喩の回廊- ひだかた ...自由詩622-3-28
春の夕暮前に- こしごえ自由詩3*22-3-4
風のにじみ_ii- 青色銀河 ...自由詩522-2-23
Lithium- ちぇりこ ...自由詩10*22-2-20
颱風- 草野春心自由詩822-2-15
※五行歌_「沈黙する空の下で私は」- こしごえ自由詩4*22-2-13
※五行歌_三首- こしごえ自由詩5*22-2-12
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-2-10
短歌- こしごえ短歌2*22-2-7
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-2-1
冬の雨/夜- ちぇりこ ...自由詩1322-1-27
※五行歌- こしごえ自由詩1*22-1-27
※五行歌- こしごえ自由詩3*22-1-26
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-1-12
※五行歌- こしごえ自由詩2*22-1-8
※五行歌- こしごえ自由詩3*22-1-8
a- 星染短歌222-1-7
※五行歌- こしごえ自由詩2*22-1-3
※五行歌- こしごえ自由詩2*21-12-28
クロッシング- 坂本瞳子自由詩2*21-12-26
※五行歌- こしごえ自由詩3*21-12-24
※五行歌- こしごえ自由詩1*21-12-24
※五行歌- こしごえ自由詩1*21-12-22

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