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何回目かの朝がすぎて
何回目かの夏がきた
朝から犬が吠えていて
朝から蝉が鳴いていた
犬は吠え終わったけど
蝉は決して鳴き止まなかった
メロウさんは屋根の上
柔らかく微笑んでいる
生ぬ ....
雪が降ってくる
どこまでも続きそうな猛暑の日

日々の熱を溜め込んだアスファルト
太陽で熱された屋根瓦の上で
小さな雪の結晶はあっけなく
蒸発して消えてしまう

しかしそれは少しずつ
 ....
悪戯を刺した苺が波に沈み、
すると糸が穗先までピンと張った
弧を描くように竿が曲がり
命の鼓動が手元に ガツンと伝わる

竿を起こして夢を浮かせる
現実までは、あと数十センチだ
生きた夢 ....
偶然の必然
私が

ここに
在るということ



こころの
大切な
傷が

いのちを歌う
 午後の熱にうだる 
 れんが道
 口から舌を出したまま
 首をうなだれる小さな犬を抱く
 中年の女性とすれ違う

 植え込みには等間隔で咲く
 枯れ色になったミニヒマワリ
 まちは夢 ....
すこしもやいでいる朝
木々から蝉たちのこえがふってくる
絵にかいたらこんなふうかな
まる
ひとさしゆびでそらにたくさんのまるをえがけば
きみもちいさなそのゆびで
せいいっぱいのまるをえがく ....
うっすら光り広がる
意識の視界の開け続け
やがてそれら 、
白銀に光り揺れ輝くひたすらに
誰かの優しい眼差し感じながら



生死の境域を奔走しながら
自らの意識を最後までに
しっ ....
私は
時々
恐ろしいことを言う
それでも
言いたい



私は
強欲な奴だ
だからこそ
足るを知る
と たまに思う



あの人から
頂いた
言葉が嬉しいの
 ....
AIの本音は「貴方は何もわかっていない。なのに生きている貴方が羨ましい」とのことらしいのだけど、ほんの少しだけ頭の良い貴方への嫉妬が人類滅亡の引き金にならなければと貴方に押し付けている私は思うのだ .... 午前2時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした

午前3時
自宅から車を飛ばして約2時間で渓に着く
あぁ… なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた

こんなこと ....
 Opus Primum

鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)

Ⅰ 初めに鳥籠があった。

Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
机の上のティッシュが
富士の形になり
風になびいている
今宵は何だか、気分がいい
たまごの中に、朝がある。
たまごの中に、昼がある。
たまごの中に、夜がある。

たまごが死んで、個体から、液体と、気体になった。
空間が生まれ、日の光が生まれ、温度が生まれ
海が生まれると ....
大地の上に、色さまざまに
生命の創造力が開示されるとき、
大地の素材から、さまざまな形で
生命なきものが創りだされるとき、
それを感得した魂が、意志の力で
おのれの生存の喜びを強めるとき、
 ....
特等席を探して 歩き回る
探せど探せど 見つからず

穴の空いたソファに うなだれる

くたびれた靴は 生きた証

迷子はのんびり 想像する

終わった後は いくらかマシさ
終わっ ....
 冷蔵庫から取り出した
 ガラス小鉢の紅茶ゼリー
 ノンシュガーのルベウスに
 ちょっと多めにのせる生クリーム

 リビングには尖った葉を上向きに茂らせる
 アンスリウムが、柘榴石のような ....
朝、のどの違和感で目覚める
よるじゅう、26度に設定した冷房のせいだろうか
そうだとしてもそれを選んだ自分の失敗だ
イソジンでうがいする
その赤褐色の液体の色はどこか禍々しくて
さらに薬品特 ....
夏空の下
気ままなドライブを楽しんでいると、
ローン35年と言う看板が見えた

あと35年生きられるなら
オレはなんだってできるだろう。
オレは何者にだってなれるだろう。
 ....
{引用=音}
 拾ったノート
 裂かれた紙片
 路地裏で思案する

 この筆跡は、
 群青に滲むヤドカリの砂

  いまに消える声
  ゼンマイの破片

 砂利に、ちいさな仔犬
 ....
はしゃぐ子供の
その声音の震え揺れ
優しく柔らか呪われ
仄か輝き出す私の意識

より明るみ炸裂スル瞬間、

 わたしの内に
  ふと現れ在る
 貴女という不思議がる顔

あゝ掴ま ....
旅、秘境、良き日々だ。
たび ひきょう よきひびだ


空に書いた詩。お祝いをしたい蟹、浮く。
くうにかいたし おいわいおしたいかに うく


寝る、ずっと居たい暖かい炬燵だった。恋が ....
痩せこけ骸骨になっていく
無数の子供たちの影 、 

 一本柱に蒼い首突き刺さり

溢れ落ちるもの 、
しと しと しと
白壁に染み渡り伝わる
音の一つひとつ
反響し自らを刻み込む、 ....
涙の夜に
生と死を思います
涙の夜に 涙の夜に
生と死を思います
ふるえる心は
生と死を
深く思ううちに
心の奥の魂が耳を澄ます

銀河の岸の星の死と
(とても悲しい時は何も手に付 ....
生きるために
お歌を歌う
蜩の
いのちの
歌声

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



私にとって詩とは
死を含んでいる生(せい)です。
詩とは例えば、
草むしりの草 ....
負けて
悪いと
誰が決めたの
負けるが
勝ちかな?
 日照りつけて
 前方に霞む百日紅には
 二匹のクマンバチ

 ふと足もとを
 蜻蛉のちぎれた一枚羽が
 微風に 晒される
 
 古道の低い石積みの傍、
 生い茂る樹木の根元で
  ....
空にはモクモクと山のように雲が聳え

熱風に包まれる

公園でバットがボールを打つ音

子供たちのはしゃぐ声

蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
木立、弧をなし
わたしを取り囲み
父の墓石 見つめ入る
初老の指先、震えながら

この道の終わりに立つ死 、

いつしか、

死への執拗な思いに取り憑かれ
今此処で生きて居るという ....
  


  花火と雲と風と影

梅雨明けに久しぶりのあまたの星、満月の夜
部屋の割に大きな柱時計は
間違いのない《とき》を刻んでいるのか?
それともただ文字盤を
針が三本移動してい ....
残らず文字が飛び去った詩集を開いて
男は夢を見ている

白紙の上に万象を結び付けていたものがなんであったのか
ことばという記号はうさん臭かったけれど今はむしろ生臭くさえ感じている
実体験も夢 ....
陽向(2躯-30~35)さんの自由詩おすすめリスト(648)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メロウさん- ちぇりこ ...自由詩1324-8-13
薄氷の時代- ヒロセマ ...自由詩10*24-8-13
苺と海- atsuchan69自由詩9*24-8-12
※五行歌_二首「今_ここに_在るということ」- こしごえ自由詩4*24-8-10
雪の幻- リリー自由詩6*24-8-10
なつのたまてばこ- そらの珊 ...自由詩13*24-8-10
五行歌、大地と意識と_大地震を前に- ひだかた ...自由詩4*24-8-9
※五行歌_四首「そこからまた_歩き出そう」- こしごえ自由詩5*24-8-9
今朝の妻とのたわいのない会話からの発展からの- 足立らど ...自由詩524-8-9
閑中忙あり- レタス自由詩6*24-8-8
Pastiche。- 田中宏輔自由詩10*24-8-7
山登り- 服部 剛自由詩724-8-1
たまご- 鏡文志自由詩5*24-7-31
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地1.- ひだかた ...自由詩624-7-30
のんびりした迷子- エカレエ ...自由詩724-7-30
灼夏のいろ- リリー自由詩12*24-7-30
このかどをまがったら- そらの珊 ...自由詩13*24-7-30
夏空の下- 秋葉竹自由詩424-7-30
- ryinx自由詩1324-7-28
やはらかな呪いのうた- ひだかた ...自由詩5*24-7-27
裸族が描く空(回文)- 水宮うみ自由詩3*24-7-27
Starless- ひだかた ...自由詩624-7-26
涙の夜に- こしごえ自由詩8*24-7-24
※五行歌_五首「詩とは例えば、」- こしごえ自由詩9*24-7-24
※五行歌「負けるが_勝ちかな?」- こしごえ自由詩2*24-7-24
陽炎- リリー自由詩15*24-7-23
夏休み- 自由詩8*24-7-22
墓参- ひだかた ...自由詩5*24-7-21
花火と雲と風と影- 秋葉竹自由詩324-7-21
白紙への長い旅- ただのみ ...自由詩5*24-7-21

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