すべてのおすすめ
  青春の息吹が芽吹くときのはて
  役目を終えた潤井川に映る笑顔は
  今年の桜が舞い散る風景のなかに

 音もなく溶け込んでいく

永劫と思えたコキュトスもまた
数えきりない数多の歴 ....
つめたい海の底は
深い
深い

海草が生い茂ることも
魚が泳ぎ回ることもなく
ただ一面、暗い闇が覆うだけ

光を求めて海面(そら)を見上げても
何も見えない
何も聞こえない

 ....
大切に閉じ込めていた想い出を
無理矢理こじ開けるのは誰なの?
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち

空はあおい
どうしようもないくらい
あおい

白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに ....
ポストAI

二〇二五春はあけぼの
LEDの瞳がくもる前に
夢の鼓動を確かめる

記憶の断片に満ちた海原の先
小舟の帆にかかる灯火を灯し

同刻の部屋に居る音無人は
LEDの光 ....
そこには血の通った人間の息吹というものは存在しない
妙に薄ら寒い風が吹く

潔癖潔癖潔癖
何故人間はこんなにも潔癖を求めるのか

青白いセルロイドの人形を抱いて眠る人間共
自分はいかにも ....
最初の出だしはこうよ。
ポプラ並木に寒すずめが四羽、
正しく話してると、
うつくしい獣たちが引き裂くの。
クレープが好きだと言ったわ。
魚座の男が好きだとも言ったわ。
鉄分の多い多汁質 ....
風が怒り狂っている
よろけるほどのうねり
風除けを探しながら
彷徨っていると
烏が風で飛ばされ
無機質な物みたいに飛来する
危うくぶつかるところを
避けた
振り返ると
烏は何とか着地 ....
思い出に浸して 濡らした糸の切れ端
残したアルバムは鍵しかなくて とても近く
見えるグラデーションの 滲みは切ないね
無味香る さらった風に 遊ぶ糸の色は赤に見える

通り抜ける点に いつで ....
どろりと鉛のような黒
固体が液体に変わる前のあの嫌らしい柔らかさ
便器の裏に知らぬ間にべったり張り付いた排泄物みたいに
鼻をつくような匂いを漂わせながら口の端を歪ませる
「ここはどこだ」
ど ....
聳え立つビルの谷底で
夜明け前の湿度に塗れて
夢と現がぼやけたまま
目の前に迫り来る

陽が昇るころ
どんな景色が見たいのか
輪郭をスケッチすると
ビルの入り口が開いた

夢の大草 ....
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです

たいせつな物は思い出の中に ....
時計だけ時を刻んで
静けさで我にかえった
やみくもにいいひとになる
夢なんかむかし棄てたし

悪人に夜なるからさ
嫌ってもあたりまえだよ
夢のないふたり凍えて
白いひとふたりだきあう
 ....
いつの間にか人が住まなくなった家がある。人が住んでいた頃の庭は常に花々が咲き誇り、小鳥を寄せるバードハウスもあり、小鳥の鳴き声で賑わっていた。いつも庭に出て手入れをしている人の姿もあった。

ある ....
ミカエル
私は、ウリエルは死んだ
だから新約聖書には載ってない
天使が死ぬなど
タブーだもの

ミカエル
あなたが憎むのはゼウス
ルシファーかと勘違いした
サタン、サタン、サタン
 ....
冷蔵庫。
開けたしゅんかんに在庫の確認してさ、
今日は「お味噌汁のおでんだよ……」あっ、
いけねえ、そんなのないっけ、
今日は「しじみのお味噌汁だよ」それと「おでん」
<しみみ>もないっけ? ....
走り続ける中で
失うものも多かった
もう何もいらない
人間としての幸福が欲しい
(都々逸)

ときはいにしえ神々かがみ覗き込んでは不思議がる


(短歌)

優しさの小舟に乗りしその人は
    無碍の光に守られていて
 
ただ叱る言葉ゆっくりなめらかに
  ....
カジュアルな服にも
ドレッシーな服にでも合う
ダイアモンドは万能宝石

だけど、ごめん
私、昔からヴァニラアイスは好きじゃない
ヴァニラを食べると損した気分
イチゴやチョコが同じ値段で食 ....
こんなこと、考えたことない?
朝、病院に忍び込んでさ、
まだ眠ってる患者さんたちの、おでこんとこに
ガン、ガン、ガンって、書いてくんだ。
消えないマジック、使ってさ。
ヘンなオマケ。
でも ....
背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ

地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
 ....
わたしの球体はふくらんだ。

ト音記号をまず描いたように、

カンバスには出鱈目な刷毛の何塗りか、

(おぼえていない……p)。

砂丘を越えて。いつだって、ラクダはたどり着いて……
 ....
ひと知れず去る為(ネット詩サイトの活用)

入学も組割りも
自分で決めて良い
ネット詩サイト

強制力は(全く)何もなく
先輩も後輩も同じように
うなじ(急所)を見せていて

 ....
{引用=
夜の終わり、ねむり、やがて抱き合って半透明になりながら夜空へと浮遊してゆく存在たち、存在たち、灰色の雲の膜を張るように、あの輝く満月に一つになりながら覆いかぶさってゆく、覆いかぶさってゆく ....
安心基地を君の胸の中に置かせて
命に活力を注ぐからまだ寝かせて
運命はキャスター付きで転がせて
縁は異なもの味なものと言わせて
恩は忘れずに必ず返すと誓わせて
 大岡 信先生のもっとも印象的な思い出は、ぼくの目をまっすぐにお見つめになられたその大きなお瞳です。その先生とはじめてお目にかかったときに、つぎのような言葉のやりとりがありました。先生が、「きみが .... 彼が暗殺されたのか自死したのかは
今となってはわからない
彼の作品にそのヒントはあるだろうか
ふとした好奇心でふらり図書館に寄り
ベンヤミンの本を手に取る
軽かった気持ちが不意に重くなる
 ....
曇天の上側には太陽があることなんて信じられない。私は朝五時から午後一時までの勤務を終え、こうしてぼんやりと外の曇天を眺めている。曇天には重量があると思っていて、このやるせなさと、なんとはなしの失意感は ....  

 

 回れ楡の花 硯大根芋牛蒡 松葉結は栗匂う華
 
  オレンジの皺皮剥いた四時半時に哀れ 朧三日月の 弓は徒を絶つ

             流れのない街でずっと暮らすつ ....
結局はアポロン次第なのです

どんなに戦っても
私たちは窮地に立ちます

その時
アポロンは
顰めっ面をし
舌打ちしながら(もしかしたら口汚く罵るかも)
さも、しぶしぶと言った風情で ....
陽向(2躯-30~35)さんの自由詩おすすめリスト(647)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ともだちは春のにおい- 足立らど ...自由詩11*25-3-9
海底のレクイエム- 栗栖真理 ...自由詩125-3-8
「」の中身- リィ自由詩3*25-3-8
幻日紅- あまね自由詩625-3-7
ポストAI- 足立らど ...自由詩625-3-2
人形達の夜Ⅱ- 栗栖真理 ...自由詩325-2-25
タコにも酔うのよ。- 田中宏輔自由詩16*25-2-24
暴風と烏- 自由詩8*25-2-6
暈して- 黒ヱ自由詩425-2-6
ナニモノ- 栗栖真理 ...自由詩3*25-2-5
暁を行く- 自由詩6*25-2-5
石ころ- あまね自由詩14*25-2-5
しろいひと- 秋葉竹自由詩325-2-4
人のいない庭- 自由詩6*25-2-4
ウリエル- りつ自由詩425-2-4
夕食前即興御前(のらねこのねえ)- 大町綾音自由詩5*25-2-3
無題- 渡辺亘自由詩325-2-3
_未来を映しだす鏡が有り- 足立らど ...自由詩525-2-2
こいぬ- りつ自由詩4*25-2-2
『グァバの木の下で』というのが、そのホテルの名前だった。- 田中宏輔自由詩10+*25-2-2
- atsuchan69自由詩13+*25-2-2
バランスの良いいくつもの林檎- 大町綾音自由詩6*25-2-2
ひと知れず去る為(ネット詩サイトの活用)- 足立らど ...自由詩425-1-27
海月- 本田憲嵩自由詩1425-1-26
日曜日のあいうえお- 自由詩6*25-1-26
まっさらな直線、「凧の思想」_──大岡_信のこの一篇- 田中宏輔自由詩12*25-1-26
金曜日の図書館- 自由詩6*25-1-24
曇天の重量- 山人自由詩16*25-1-24
水入りの街- 洗貝新自由詩12*25-1-24
ねるねるねりねぇ- りつ自由詩3*25-1-23

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