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はしゃぐ子供の
その声音の震え揺れ
優しく柔らか呪われ
仄か輝き出す私の意識
より明るみ炸裂スル瞬間、
わたしの内に
ふと現れ在る
貴女という不思議がる顔
あゝ掴ま ....
旅、秘境、良き日々だ。
たび ひきょう よきひびだ
空に書いた詩。お祝いをしたい蟹、浮く。
くうにかいたし おいわいおしたいかに うく
寝る、ずっと居たい暖かい炬燵だった。恋が ....
痩せこけ骸骨になっていく
無数の子供たちの影 、
一本柱に蒼い首突き刺さり
溢れ落ちるもの 、
しと しと しと
白壁に染み渡り伝わる
音の一つひとつ
反響し自らを刻み込む、 ....
涙の夜に
生と死を思います
涙の夜に 涙の夜に
生と死を思います
ふるえる心は
生と死を
深く思ううちに
心の奥の魂が耳を澄ます
銀河の岸の星の死と
(とても悲しい時は何も手に付 ....
生きるために
お歌を歌う
蜩の
いのちの
歌声
※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
・
私にとって詩とは
死を含んでいる生(せい)です。
詩とは例えば、
草むしりの草 ....
負けて
悪いと
誰が決めたの
負けるが
勝ちかな?
日照りつけて
前方に霞む百日紅には
二匹のクマンバチ
ふと足もとを
蜻蛉のちぎれた一枚羽が
微風に 晒される
古道の低い石積みの傍、
生い茂る樹木の根元で
....
空にはモクモクと山のように雲が聳え
熱風に包まれる
公園でバットがボールを打つ音
子供たちのはしゃぐ声
蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
木立、弧をなし
わたしを取り囲み
父の墓石 見つめ入る
初老の指先、震えながら
この道の終わりに立つ死 、
いつしか、
死への執拗な思いに取り憑かれ
今此処で生きて居るという ....
花火と雲と風と影
梅雨明けに久しぶりのあまたの星、満月の夜
部屋の割に大きな柱時計は
間違いのない《とき》を刻んでいるのか?
それともただ文字盤を
針が三本移動してい ....
残らず文字が飛び去った詩集を開いて
男は夢を見ている
白紙の上に万象を結び付けていたものがなんであったのか
ことばという記号はうさん臭かったけれど今はむしろ生臭くさえ感じている
実体験も夢 ....
○「疲れ」
年寄りの疲れは
後から来るといわれる
だから調子に乗ってやると
大変である
○「批評家」
世の中のことを悪くいう人の大部分は
悪く言う資格のない人が多いらしい
○「 ....
夏にだけあらわれる
小径の奥に
ひっそりとした場所
そこにやわらかな墓標がひとつ
あたりを囲む緑のざわめきの中に
なぜかいつも感じる
揺籃の気配
その中には多分 壊れた玩具の ....
空にさしだした手のひら
つきさしていく日のひかりで細胞が痛い
夏のひとはみな発熱し
アイスクリームはみるみる溶ける
蟻がやってくるまえに
きのうのできごとは蒸発してしまう
会いたいひとがい ....
喉滑る夜半の冷茶
温くなった保冷枕を取り替えて
寝間へ戻れば 扇風機の寂風が、
モザイクかかる途切れた夢の
あなたを白い紙屑にした
日本体操協会はナイクに緊急会見を行い、パリオリンピック女子代表のACE宮田笙子選手(19)が喫煙と飲酒により代表を辞退したことを発表。亡国は少数派の声高々と響き渡るよ無人駅からもう革命しかない ....
光りを失った灰色の瞳たちには
それだからなおさらに美しくみえて
むかしながく住んでいた街みたいに
想い出がゴロゴロと転がってる感じで
僕にはその大きめなガラクタが
手 ....
考えてみてください
他人の詩とか
まず読まない
じゃ、僕の詩も読まれませんねぇ
そうだねぇ
そんなことないよ
僕、他人の詩、読みまくってるよ
目が滑っているが
唯我独尊の宇 ....
1
あなたとわたしは片手ずつ光の束を持って
日曜日の朝には噴水のまえで自殺の予習
最後に最期にさいごに残るのはディストーション・サウンドだねと言いながら
お空から盗電して僕らはテレキャスターを ....
坂
線路
燃える月
見下ろす街に
光る桃
動かない月に照らされて
キュウと心が締め付けられて
勝つために何かを探す
文字を追う
塩と釜
暖か ....
持って生まれた器
雨が降ると
すぐに溢れてしまう
ずっと頑張ってる
自分より仲間のこと
上手くいかないこと
責任は私にある
すみません、すみません
だからすまない
....
日本はクソになってしまった
19歳でタバコ吸って酒のんだのを
とんでもない悪いことやっている
ように扱うのは
これはもうオコチャマの国だ
昔の中学生なら教師に
頭引っ叩かれてそれで終わりだ ....
narrata refero.
私は語られたることを再び語る。
(『 ギリシア・ラテン引用語辭典』)
熊がかわいそうな人間を食うのなら、なおさら人間が熊を食ったっていいではないか。
(ペ ....
熱いシャワーを浴びて
火照った気持ちと体を吹き飛ばした
気の置けない友と友との笑顔が嬉しい
年に二度の宴にジョークは飛び交い
無言の内に元気で居ろよと励ましあった
気温は三十度を越えた午前九時
父は誰にも告げず、徒歩で家を出た
まっすぐな国道を四キロも歩いた末
暑さのせいか、何かに躓いたのか、転倒した
通りがかった人や周辺の住民が介抱してくれ、
一 ....
化粧仕上げの眉毛が今朝も
上手く描けずに諦める
近ごろ 見慣れてしまった肌の弛みも
あなたらしくていいじゃないと、
鏡の精に慰められて
梅雨の明けない早朝、雨は少し降っていて
私は散歩するのをやめていた
できれば行きたくないな
という気持ちを後押しするように、小雨ではあるが
雨はひび割れたアスファルトに落ちていた
ふと昨日の ....
絵具をのばして色を確かめる
書物の行方をめくってみる
思いつく言葉の先に何があるのか
風はどこから吹いているのか
水辺の四頭の馬
あの時なくしたものは戻って来ない
あの時はなした指 ....
一握りの朝が
窓をすり抜けてこの部屋に入って来る
朝焼けの美しさとは永遠に近いんだから
その朝は遠慮なく
トランペットで
だれもが起き出すやさしいメロディーを
奏でてくれればい ....
四月に種を撒いたヒマワリは
梅雨のさなかに大輪の花を咲かせ
真夏の太陽を待たずに萎れ始めた
虫食いの穴だらけの大きな葉には
小さな小さな{ルビ精霊蝗=ショウリョウバッタ}が二匹
同じ方を ....
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