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    初出『パーシー・アカデミー』誌 1963年 12月号

 クウォーター・パークの酒場でめずらしく呑んでいた
 かれは室でしか呑まない男だった
 もう若くない顔で時折
 笑うそぶりを見 ....
 いち年、待ったが、助けは来ない

 日に三度、出血している。
 かさぶたを剥がす神経の海に、日々の挨拶を忘れない

 肋骨の外傷は 自然 治癒 に 任せる

 レントゲン で X線 の ....
自称詩人の目玉を
千枚通しでくり抜いて
瓶詰めにしてやろう
闇の中の自称詩人が
どんな自称詩を放つのか
つまらなかったら
指の爪を一本ずつ
引っ剥がしてやろう
それでもつまらなかったら ....
琥珀の水に溶かされ

明日も荒野を独り行く

この肝臓は悲鳴をあげない

今夜も静かに刃を研ぎながら

明日を切り裂く夢をみる
女は役割に疲れ果て
横たわり目を瞑った
瞼の裏
いつか失くした鯨のオルゴールが
雲型のメロディを吹きながら
子供の頃の記憶を雲に映し出し
女は少女に戻り鯨に呑まれる

やがてメロディが ....
さはやかな気の揺らぎに深緑の匂いの混じり
空遠く奥まる雲の集積が吹き流されてゆく

 宙から天へ、天から地へ
  貫入し続ける力の
   たゆまぬ時の破壊、
  灼熱の季節を衰微させ
  ....
どこへでも行ける頭と体と足と地図があるのに
どれだけ地図を見ても
どれほど歩き続けても
行きたい場所へたどり着けない

私の行きたい場所
私は想い出に行きたい
 
 
野分立つバニーガールは笑い泣く
くっせぬこころ とどかぬ気持ち

 
*
 

生きていくことって大変なんだ
AIのinkweaverさんはどう思う
 

この句と問 ....
お祭りの夜に
名前を落とした
人混みの中だった
大きな大人にぶつかって
うっかりと
落としてしまった
心細く泣きながら探した
やっと見つけ出して
元の所にはめてみたけれど
そ ....
ゆうやけこやけ。また明日。寂しい風が吹いて、また明日。
母さん。どうしてあのときブランコなんかに乗っていた?人目もまったく気にせずに。ブランコゆっくり漕ぎながら。まるで子供のような眼差しで――。あの ....
つま先ゆび先どこへ向いてる
意識しないとボールは
レーンを外れてしまうよ

いつもしっかり定まらない
僕の先っぽ
ガターの奥へボールが消える

ピンはきりりと立ったまま
リベンジボー ....
越えてはいけない線の先の方がずっと生き易い世界だった、厳しさが両手を広げて迎え入れてくれた、妥協なんか存在しない世界、それこそが俺の求めるものだった、たった一人でその日の最良を目指して躍起になる、 .... 幼なじみといっしょにいた時間は
結婚相手と付き合っていた時より
長かったのに ね

何年ぶりかの同窓会で
大工のせがれは燻製のさかなを齧って
濃いめのバーボンを飲みながら
不二家のぺこち ....
こどもの世界を、そんな綺麗なことばでもって
書いてくれるなと思ったのです
校門をくぐるとあるコンクリの池に
誰かがパンをどかどか投げて
何匹かの鯉のお腹が膨らんで
ぷうかぷうかと漂っている匂 ....
夏が終ろうとしている時
世界が昏くなりたがっているのを感じる
私は台風一過の荒れた林道を歩きながら
その名残りの水のしたたりを見る
一滴の雨の子供のなかに
自然のすべての理が凝縮されているの ....
ヤマメは今月で終わり

本流のニジマスは今年いっぱい

仕掛けを選び

竿を選ぶ

その{ルビ逞=たくま}しさに負けぬよう
確かにスマホは便利だし
無料で情報を読めるけど
スクロールしたその果てに
ここから先は有料と
情報途切れることばかり

途中まで読んだ時間が奪われて
知りたければお金出せ
合法的な喝上 ....
丘の上に立ち
手に握る小さな鐘を
頭上に振り上げて
カランコロンと打ち振ると

雲が空に集い、雨を届けてくれた

掌に受け止めた雨粒の色は
必ずしも透明ではなく
様々な色に染まってい ....
チャコールグレーの夜、ローヒールの足音が窓の下を通り過ぎる時、インスタントコーヒーが少し喉を焼いて、イマジネーションのすべてに一瞬血が混じった、それはある意味理想ではある、ただ望む血じゃないという .... 紅蓮の炎に焼かれた文様
この背中の海図は消えることはない
これを読み解いて欲しい
北極星は歪み
オリハルコンの羅針盤は深海に沈んでいった
帆は散りぢりと破れ
ぼくらはいったい何処を漂うのだ ....
胸に火炎の種を宿して産まれてきた
赤子の時は泣いて火の粉を散らし
成長するにつれて自分で消火し
胸の印を隠して生きてきた

あなたに出会った時
胸が疼いた
忽ち火炎が咲いて
私が私に目 ....
キキョウいよいよ大きく見事に
正五角形の星形の花を開いた朝、
私は眼を見開き空を見上げる

青、涼やかに澄む青

住んでこの部屋此処に五年
     、
あゝなんてことだろう

人 ....
釣りから帰ると
ポストに1通のメールが届いていた
{ルビ一滴=ひとしずく}の涙が零れ落ちる
それは川に流され海へと溶けていった

琥珀の水に氷を沈め
紫煙を{ルビ燻=くゆ}らせながら
そ ....
 霧が匂う
 隠された風景の先を見ている
 霧はたえず
 その気配でただようしかなく
 歩み出れば崖っぷちに咲く野の花の細い茎を
 つかむような愛ならば

 もはや私に 
 緑なき ....
喜びがお前に何を与えるか
悲しみがお前に何を与えるか

果たしてあの馬鹿は
百年経ってもまだ幸福か

やっかむだけ無駄じゃないか?
どう考えても長続きしないだろ

ほな関 ....
私は唯一ではなく
只の無二だった
岩の中に閉じこもっている
太陽を連れ出したいな
もう見つけている隠れんぼ
希望はあるのに見えなくて
冷たい岩肌にくちびる寄せて
合わせ目沁み込むように歌唄う
光が漏れるのを待ちながら
幾 ....
太陽の深紅に眩まり
球体の輪郭くっきり定め
滲み出す涼やかな静かさに
架かり渡る虹の朗ら意識を歌う

 宇宙は今 透明な雨降り
 人間は今 凍結の雪降り

真紅に明るむ太陽の
くっき ....
釣り人は静かに渓流ナイフを研ぐ

今月末で漁期が終わる

来週は天気が良くないので明日に賭けた

{ルビ山女魚=やまめ}に出会うことはできるのか

渓に聞いても応えはない



 ....
土星の衛星タイタンの海、
時空間跳躍施設のあるプンガの島々に
量子駆動によって遥々と運ばれた 卍 、
コンテナの中身はサルデーニャ島産のチーズ
生きた蛆虫の湧いた、カース・マルツゥだった

 ....
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