すべてのおすすめ
 サワサワと吹く松の風
 ふと目をあげたら
 海に迫る山肌に
 薄い雪

 尽きる事のない様に見える
 波のたゆたいは
 その胎内に微生物の死骸がまっしろく
 降りつづけるのを感じてい ....
あなたが見てきた髪の毛を
とうとう削ぎ切ってしまった
あっけなくあっさりと
思い出がぱらぱら落ちていき
掃かれて

さあ新しい自分になる
とはぜんぜん思わない
それでも少しずつ
 ....
わたしは見た
立葵がゆれるのを
風の仕草を想いながら

わたしは見ている
だが今のものとは違う
ずっとむかし
でこぼこ道の端
夏草から抜きん出て
こちらを向いた
斜陽のせいか
ど ....
私の職場は十分お化け屋敷なのに
隣町で評判になっている
お化け屋敷のアトラクションに並んでみた

前に並んで仲間内で盛り上がっている若者が
この人一人で入るの? という目でチラ見する

 ....
大きく膨らんだ乳房と
細く括れた腰と、
窪んで華奢な股間がある
女の人っていいな、素敵だな

髭も剃らなくていいし、
空しい自慰の後の罪悪感もない
夜な夜なエロ動画を観たり、
裸体を崇 ....
白い貝殻たちは
海にさらされた
うつくしい骨
空につるされた
ほねとほねは
風にゆられてぶつかり合い
連れ立って
清んだ音を生んでいる

望めば
とぎれることがないように思える
 ....
あなたが
この世に在る。
あの存在が
この世に在った。
故にありがとうさま



美しい部分もあり
醜い部分も
あるからこそ
私なんだ
このこころにありがとう



 ....
逃げ出したくて
吐いた嘘を
骨は知らない

抗いたくて
千切った縁を
骨は知らない

痛んで
悦んで
肉がくたびれていくのを

誤魔化して
宥めすかして
心がたるんでい ....
ながい黒髪が、
夏の風にさらされて、
ときおり、
ひとつの風鈴となっている、
人として生まれたのならば
死を迎えるまで
強靭かつ しなやかでいたい

この世をすべて理解しているわけではないのだから
真っ白なキャンバスのように謙虚でありたい
この歳になっても好奇心はい ....
耳の不自由な彼は
音が見えた
と 言った

わたしには聞こえただけだった

目の不自由な彼女は
色が薫った
と 言った

わたしには見えただけだった

後ろめたくなかった
 ....
{引用=
青い水面に溶けこんでいる。眩暈。逆さまになったふたりの不定形。ぼくらの身体はまるで揺らめく塔のように、どこまでもながく伸びてゆくように、その揺らぎをなんども繰りかえす。それは途方もなく長い ....
太陽は慰めない
空は悲しまない
雨は歌わない
誰もいなくても
人はそうやって

ながくもなく
みじかくもなく
はやくもなく
おそくもなく
香は燃え尽きる

すべては鏡で
なに ....
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
なみだ、
ぽろぽろと剥がれ落ちてゆく、
頑ななウロコの溶解、
あつい塩水が、
頬をつたうたび、
こころは、
飾らない、
まっさらな素裸になる、


なみだ、
かけがえのない、
 ....
歩んできた日々を
振り返る

一週間前に通り過ぎたばかりの
森の出口で道は消え失せている

歩んできた日々を
振り返る

あなたが遺した道が途切れてから
見知らぬ景色の中を彷徨 ....
宇宙が
生まれてから
ずっと来て
つながっている
私のいのちに
振り返っても
もう元には戻れない
歩いてきた道

歩き方が悪かったのか
いつの間にか獣道

足を引きずるようにして
闇雲に進んでいる

ふいに現れた道に
躓いてしまう
Y字路の ....
感覚の奥に横たう
もう一つの次元 、

 死のリアル

しっかり意識保ち
見つめ入る瞬間、

ぽかぁんと浮かび
取り囲む無数の眼

何時かの記憶の如く
深淵を一息に超え来て
 ....
寄せては返し合う
はてがないことのふしぎ
ここから命がうまれたというふしぎ
だとしたら
この水はなにからうまれてきたのだろう
半島の先でぼんやり待っている三ッ石
今はまだ歩いてはいけないけ ....
未だ幼木の胡桃の木の後ろには籾乾燥施設があって
霧はそれらを囲むように包んでいる

疲労という疲労は
体のあちこちに固形物のようにしこりとなってとどまり続け
筋肉や腱を蝕んでいるような気がす ....
ゆっくり上がって
ゆっくり下りる

破綻のない円を
描き続ける密室の中

あなたと向かい合った

あなたが指差す方向に
ひきつった笑顔を向けながら
まだ信じることが下手だったわ ....
陰裏から
迫り来るもの
抉り広がる音塊の響き
余りに練り込むものだから、

 肉のタマシイの行き場失くし

自らを観る今、思考思惟というチカラ

頭の周りをまわるまわるよ 、くる く ....
 陽のかげる時
 美しくなる人だった
 陽の輝く時は
 自分から遠くなった心を
 捜しかねているのだ

 まして雨の時など
 濡れた頬に
 昨夜のベーゼが生き生きと甦っている

  ....
蜩の
歌は
どこかさびしいよ
愛と命を
歌うけれどさ

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
「真実なんて、どこにあるんだろう?」と、ぼく。
「きみが求めている真実がないってことかな?」と、詩人。


でかかった言葉が、ぼくを詰まらせた。


文章を書くということは、自分自身を眺 ....
 good day

明るい雨がさらってゆく
うしろむきの心
光をこぼしあう緑の葉はさざめき
笑う
傘なんかいらないじゃん、と


 梅雨明けはまだ先

飛行機がゆく音は
雷鳴 ....
大気の芯はつめたく溶けた硝子で出来ている

濃い影に瞳を浸し

耳は遠い過去でボートを漕いでいた

死んだ男の携帯番号を消していないのに気がついた

やせっぽっちの若造のまま逝ったやつ ....
言葉というのは
光の反射のよう
どこでどう曲折するのか
鏡に聴いてもわからない

みんなひとりで大きくなったような顔をして
まるで迷子の心細さなど
味わったことも無い顔を ....
ぶきは果実
まずは本質を理解する
その色
その匂い
その振動

おだやかなひかりに同化する
この肌
この血液
このたましい

もとめあうことを赦され
あたえあうことで
結 ....
林 理仁さんの自由詩おすすめリスト(649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朱夏のなぎさ- リリー自由詩10*24-7-15
余韻- 唐草フウ自由詩5*24-7-14
見つめる声- ただのみ ...自由詩6*24-7-14
お化け屋敷に入る妖怪- イオン自由詩3*24-7-14
女の人っていいな- atsuchan69自由詩8+*24-7-14
浜辺便り- そらの珊 ...自由詩12*24-7-14
※五行歌_五首「青い空へ打ち明ける」- こしごえ自由詩5*24-7-12
- 夏井椋也自由詩9*24-7-12
夏鈴- 本田憲嵩自由詩1324-7-10
チャレンジャー- レタス自由詩7*24-7-9
五感- 夏井椋也自由詩8*24-7-8
水精Ⅲ- 本田憲嵩自由詩924-7-7
非在の果実- ただのみ ...自由詩5*24-7-7
海の風- atsuchan69自由詩12*24-7-7
なみだ- 本田憲嵩自由詩1024-7-6
- 夏井椋也自由詩9*24-7-4
※五行歌「宇宙が_生まれてから_ずっと来て」- こしごえ自由詩4*24-7-3
道程- 自由詩6*24-7-2
Wall_Of_Eyes- ひだかた ...自由詩424-7-2
なぎさ- そらの珊 ...自由詩11*24-7-2
霧の朝- 山人自由詩11*24-7-2
観覧車- 夏井椋也自由詩11*24-6-30
詩想、廻る魂の(新訂)- ひだかた ...自由詩424-6-30
或る女- リリー自由詩15*24-6-30
※五行歌「愛と命を_歌うけれどさ」- こしごえ自由詩6*24-6-30
The_Show_Must_Go_On。- 田中宏輔自由詩8*24-6-30
氷菓- そらの珊 ...自由詩15*24-6-30
葬夢- ただのみ ...自由詩6*24-6-30
愛をこめて花束をまっすぐに- 秋葉竹自由詩324-6-30
ぼくたちのたたかい- 佐野ごん ...自由詩5*24-6-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22