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よおて
ぐちばかり
ゆうて
ねても
いびきかくと
「ウルサイ」
いきて
さびしいと
ゆうて
いまも
まいあさ
しんで
しんで
しんで
しんで
....
透明な箱が
横たわっていて
埋めることも
奏でることも
触れることも
できない宇宙に
立ち向かうけれど
思い出や
CDの曲や
未来の夢さえも
空白の時間を
必要と ....
銀色のトレー、に
ぞんざいに転がされた
私、
だった、血みどろ。の、純潔。
の、フォルム。の、愛らしさ、
(親不知をください
私の右上の歯肉に埋まっていた
ワタシをください)
....
ベッドの上で
もがいてるだけの
スイマーだって
100メートル先に
目標があれば
進むことができる
気がするんだよ
自販機の点滅する光や
鈴虫の鳴き声の響きだとか
青の方 ....
わたしのみていた きれいなそらを だれもがみていたわけではない と
おしえてくれた ひと がいる
お金もなく居場所もなくからだ しかなく
ゆびさきはかじかんでいて いつもうまれてしまったこと ....
誰が私に声をかけなかつたのかわからない。
葱の花がしらじらとした土の上でゆれてゐる。
その下に妹の骨がうめられてゐる。
捨ててしまはなくてはならない。
丘をこえて夜 ....
目を瞑れば
妄想に ひたひたと
浸って
溶けてしまいそう
いつだって僕は
現実に 呼吸を合わせることが出来なくて
息が苦しいよ
何時迄も 子供のままで居たかっ ....
1975年8月29日(金曜日)夏の釧路、日赤病院のカレーは腐っていた。
本来立ち上がる月齢に立つ気配がないのを心配され小児科受診。
脚力がよわい子は握力もよわいと林檎を握らされ放り投げ「こわがって ....
涼やかな風が吹いている
寂しげな曇天に包まれて
秋の気配が漂っている
僕は相変わらず臥せっていて
君の姿は遠くある
遠く響く君の声
僕は抱きしめ此処に居る
君、ぼくたちはどこから ....
やさしいかぜがふいている
たのしいおんがくもながれている
ぼくはどこへゆくのだろう
せいしんろんがきらいで
むぎのほのようにじゅうじつして
なにか
白い ものが
のこされて ゐる
うまれたものが
去つた そのあと に
そしてこつちを
みつめてゐる
長い午後に
時が
裏返 ....
つづきに認める混乱した地平線とx
遅すぎない、遅すぎない、ついに私は
カペラと過ごす一夜を忘れて
助けない、だからなにもしない
近いを縦に灰色の中心地
目で譲り受けてから忘れ得ない声 ....
道の端に蝉が転がっていた
壁の影にひっそりと
炎天下の中へ這い出て
求愛を啼き叫んだおまえの夏は
一生が、
ここで終わったのか
あなたを思い出にするにはただ時間をかける
....
風をよけながら
歩く空の下
誰かに守られるような
両腕のゆとりが愛しくて
袖を引っ張って
確かめる生地が
暖かさで伸びませんように
おろし立ての
秋のプレゼントを
か ....
あなたは今後私達が子宝に恵まれたらどんな子になってほしい?健康な子ねそう言うと思ったわもちろん賛成よだけどね人は健康に死にいくことは稀なのよ私はこの子が風邪をひいて寝込んだら入院生活を送る人を思い頭痛 ....
怪我さんの筆力がすごい
そんなフレーズを思い出しながら
蓮の花咲く街道を
歩いていた
脳の絵が思い浮かぶと
白い服の男が
警察官に誰何(すいか)されて居た
自転車を道端に停めて
....
それは夏の嵐の夜であったが
積乱雲の割れ目から
夜目にも鮮やかな新星が見えた / 見えた気がした
暗い湿気た空気の中を
零れ落ちて 光の粒よ
光の粒には質量があって
重さが ....
嗚咽しながら
吐き出した言葉に
貴方は どんな顔をしていたのか
視界はあまりに歪んでいて
土砂降りのように 見えなくて
優しく 頭を撫でてくれた手に
私が
ず ....
1
枯れた桜の木のトンネルの下を歩く
破れ果てた網戸の運命のような青空の下
じぃ〜ん、じぃ〜ぃんと
死ぬまえの蚊のような、
けがれた沼の精のような、
虫がとんでいる。
青 ....
脱ぎ捨てられた革靴にすんでるゆめみたいな気配
のどの奥がかゆくてくるしくて
頭にあなをあけて考えてることがみんなだらだらあっと流れていったら楽だなとか
2番線ホームのまん中くらいからみえる公 ....
なぜ人は歩くのか
なぜ人は長い石段を登りゆくのか
息をぜいぜい、切らせ
鳥居の向こうの呼び声に
引かれながら
君ならいつかは
耳を澄まして
遥か遠くに
置き忘れた夢を
取り戻すために
歩き出すでしょう
走馬灯のような
景色を煽り
ノンアルコールで
覚醒した未来は
喉が渇くほど
....
生きているのが辛くなって
今朝は食欲もない
生きているのが辛くなって
気持ちが凹んでる
生きているのが辛くなって
今日は一日何もしたくない
生きているのが辛くなって
仕事を休 ....
君に会えると
言った後で
君に会えないと
嘘付く花びら
たんぽぽの
輪郭が消える頃
夜はスカートの
下に潜り込み
君に会えるまで
数えた黄色の
長い爪を集めた
花占いが
....
左足が小さくなったのだろうか
どうしてもスニーカーが脱げそうになる
なんとか必死に踵のところで
抑えつけるようにして
やっとの思いで引きずっている
右足はそんな様子はちょっともなく
スニー ....
あの時代に街を彷徨う男は
夜の気配のする街角で
剣玉を所在なげに操る
夕暮れの街灯の下
足を組んで剣玉する男一人
街灯から降り注ぐ
まやかしの光の粒は
ぼーっとした色を男に与え
髪 ....
嵐は
吹きすさび
すべてを舞い散らかしているよ
母の死骸は花びらとなって
わたしの風に抱かれている
天高くつたい
成人後にまた再生した
死によってこそ記憶された
おおくの命を
そ ....
うつくしいひとたちに遇ひ
うつくしいはなしを聴きました
空はたかく 澄んでゐました
かなしみはもう とほくにありました
よろこびは すぐそばに そして
手のとどか ....
遠い春
過ぎてきたのかな
本当に
くたびれるほど
歩いたのかな
何もしないうちに
終わっていきそう
このまま
眠れるのなら
いいけれど
夏は待ってくれない
そして
置い ....
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています
何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじ ....
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