孤独
個の毒
ことごとく

苦悩
愚の脳
このうえなく

恨み
うらやみ
暗闇のなか

夢想
無の相
嘘うたう

存在
その際
空ぞらしく


その ....
お刺身の正式な食べ方は
刺身の上にお好みの量のわさびを乗せて
醤油につけて食べる
らしい

それは
とても美しい作法かもしれないけれど
田舎生まれ田舎育ちの俺には
それを受け入れられな ....
毎晩一枚づつ
花びらが落ちていく

新しい種を誰と蒔くか
恋占いをしているから
眠れないから本棚を見た
背表紙が手招きする
私を手にとって下さい
そっと抜き取って下さい
その目で見つめて欲しいの

昨日買った本はテーブルで
自慢気な傍観者
でも本棚に席はない
 ....
レンガを敷き詰めたような
懐かしい色をした黄昏の海
赤く熟した太陽は海に落ち
静かな波打ち際にハマナス
火星のように赤く瞬き一つ
星が夜空に用意され
朗読会がはじまる
星の数だけ頁が ....
雲をひと掴みメレンゲにして
チョコレートを溶かして
レモンを一切れ
釜戸の小さな窓を覗く
膨れてきたら食べて頂戴
軽い気持ちはあっという間に
しぼんでしまうから
急いで食べて欲しいの ....
耳を塞いで
音楽を聴いている

心をいっぱいに開かないと
聞こえてこないメロディ

やさしさ
とか
愛しさ
とか
切なさ
とか
刹那さとかが
入り交じって
この胸の奥底から ....
持ちきれないほどの
暖かい気持ちが
なんどもなんども老いたミュージシャンの胸を
叩き割ろうとしたから
とても遠いむかしのような
白い霧の朝のニュースを止めてでも
真空管ラジオに乗せ ....
小さな手で耳朶を摘まんで
鼻の先で羽ばたき
じっと目を合わせる
少しだけ泣いてたんだ
心配させたね
身体がとてもね
大きく広い葉だった松が
あんな細く針のような
葉になってしまうほ ....
逢えなくても
想いは過去形にはならない
いつか想いも自分自身も
空気に消えて飛んで行く
私の心の羽根一枚に
そっと触れて満月の森で
手のひらに置いたまま
星の軌道に包まれて眠る
羽 ....
菜箸のまま食べる晩ご飯。
君は急な残業が入ったそうです。
夏の角が丸くなっていくのは夕刻です

角砂糖はアルコォルに融けながら
炎に包まれ送り火が星に燃え移ってゆくなかを茄子の牛がゆたりゆたり歩んでいきます

祖父だけは胡瓜の馬に乗り、秋や秋や、と ....
高く積まれたルーン文字
欠けたレンガに祈りの言葉
もういるはずのない気配
神の秘密を謳う月
まるで妖精のお葬式
占星術はもうしないと
オリーブの妖精が言う
未来を追い越して
振 ....
パリの妖精
第12話「ルーブル美術館の妖精」つづき


毎日エントランスで待つ
あの人が来ないかと

マドモアゼルに手をひかれ
ブロンドの巻き毛の子が
キョロキョロして入って来る
 ....
渡っておいでと
蜘蛛が思いを架ける
妖精がつま先で歩き
綱渡りの花が灯る
ススキの穂は
静かに月に燃えて
青白く蜘蛛の糸のよう
明日の十六夜に
言い出せない思いを
堅く結んで ....
天国へ回覧板を回しに行った人たち。
もちろん手ぶらで、もちろん色褪せたサンダルで。
どうしても
無欲には
なれない
なれる訳がない

それどころか
この心も体も欲望が満載で
特に体は
時には自制がきかない

選ばれた一握りの人間にはなれなかった

俺は
満載 ....
好きでこの世界に産まれて落ちた
訳じゃない
俺を産んだ母親も
選んで産んだ訳じゃないんだからよ

いくらこの世界の居心地わるくて窮屈でもさ

今さら母ちゃんの腹には戻れないさ
本人とっ ....
イオンタウンはいつでも涼しい
冷えた野菜の匂い
乾いた人混みの匂い

駐車場には警備員さんが
汗流し車両整理に精を出している
まるで神さまみたい

むかし、ふたりで
買い物してた ....
月をひとつ
ススキの穂先にのせる
コオロギが月に降りる
月旅行の順番待ちの列が
草原に並んでいる
今日の地球は輝雲の塊り
夥しい雲を集めては流し込み
遠去かっていく、巨大な星の地平線

)僕は今日という日に何を求めていただろう?
)今となってはすっかり忘れちまった

ただただ絶えず吹 ....
目的地は海。休日に彼氏の運転でドライブした。
海はいい。いつ行っても広くておおっきいわ。
彼氏もあたしも季節外れの海が好き。でも誰もいない海はなかった。
海にはサーファーが波に乗ったり飲まれたり ....
さよならの雨音のように
夏の終わりを告げる
庭に咲いた小さく白い花
妖精の歌にあわせ
葉を摘んで私も歌う

翡翠のスムージー
エメラルドのお茶会
白いテーブルに
ハーブ染の羽 ....
詩の言葉を置くことは
一つの救い
わたしがあなたが
不安に恐怖に脅えていても
詩はわたしをあなたを守ってくれる
その細やかな細やかな律動で
二度と反復され得ない
真新しいビートを刻んで
 ....
好きになれる
ココロのあやふやな音が
聞こえなかった

夕刻の
魔が
影にひそんでわたしを
濡らしていった

近くのコンビニで
明けるのを待った

雷鳴が
とても近くて
震 ....
子供は泣くことにためらいがない
対して
大人は泣くことにおおいに躊躇してしまう

男は泣くことに恥じを覚える
比べて
あえて、女は男に泣き顔を見て貰いたいところ
あるのかな?

涙っ ....
シュメール語を話す妖精
秋一番の星座を見上げて
想い出を露草に語りかける
山羊座が冬至点だった頃の
遠い昔の想い出を
星座のおとぎ話を

人魚の薬を飲んだ仔ヤギ
神のいたずらで ....
秋風揺れる萩の上
膝を抱いて頬杖をつく
いざよいの月のように
ためらいがちに
鈴虫の音が落ちる
妖精が聞いているのは
魂を見送る歌
疾風が僕の全てを吹き抜けた。
忘れかけていたピアスホールをも。
もし、この街を
ゴジラがかっさらっていくのなら

俺はなにも持たずに
どこにも逃げないだろうよ

ビルディングの屋上から
ゴジラの目を睨みつけ
対等に怒り返す
俺だって
荒 ....
la_feminite_nue(死に巫女)さんのおすすめリスト(378)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独のうた- シホ.N自由詩919-9-6
お刺身の正式な食べ方- こたきひ ...自由詩419-9-6
秋の妖精- 丘白月自由詩119-9-5
眠れないから本棚を見た- 丘白月自由詩219-9-4
妖精の朗読会- 丘白月自由詩119-9-4
妖精のスフレ- 丘白月自由詩319-9-4
耳を塞いで- こたきひ ...自由詩619-9-4
ブルーな歌がブルースというわけではない- 秋葉竹自由詩919-9-4
松の妖精- 丘白月自由詩219-9-2
妖精のゼリー- 丘白月自由詩219-9-2
菜箸- クーヘン自由詩2*19-9-2
夏の角- 帆場蔵人自由詩3*19-9-2
オリーブの妖精- 丘白月自由詩119-9-1
ルーブル美術館の妖精・その2- 丘白月自由詩119-9-1
ミズヒキの妖精- 丘白月自由詩119-9-1
回覧板- クーヘン自由詩4*19-9-1
昼と夜が交互に繰り返されている- こたきひ ...自由詩919-9-1
口内炎が出来てしまって- こたきひ ...自由詩319-8-31
静かな世界- 秋葉竹自由詩1319-8-31
十五夜- 丘白月自由詩219-8-31
今日の地球- ひだかた ...自由詩619-8-31
makeloveがしたくて- こたきひ ...散文(批評 ...119-8-30
レモンバームの妖精- 丘白月自由詩119-8-30
詩を書くということ(改訂)- ひだかた ...自由詩819-8-30
夕立- 立見春香自由詩419-8-30
涙腺をゆるめられる事のしあわせ- こたきひ ...自由詩419-8-29
山羊座- 丘白月自由詩119-8-29
萩の妖精- 丘白月自由詩119-8-29
ピアスホール- クーヘン自由詩1*19-8-29
消えない愛をみにまとい- 秋葉竹自由詩619-8-28

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