窓から
射しこむ
ひかりに揺れる
小さな寝顔のうえで
未来がうず巻いている

シエスタ
君は宝島を見つけたのか
シルバー船長や
オウムのフリント
うず巻く海原を越えて
高らかに ....
生牡蠣の緑は
内蔵のオー
真珠の淡いピンクは
皮膚のウー
冬の夜に吹き抜ける寒風は
頭蓋のアー

アー ウー オー
オー アー ウー
遠く遠い去る去り逃れる
憧れ懐かしい戦慄の
 ....
「風に戸惑う弱気の僕・・・」
と歌ったのは桑田佳祐だったが
今日は北風が強く
同じフレーズが何度も沸き上がってきた
朝から胃もキリキリ痛むし
なんとなく嫌な予感がしていたが
右往左往・チョ ....
今日も明日も明後日も
ねんねんころり、ころがって
いつの間にやら朝がくる
小籠の小鳥も眠ったか
あの子も、この子も眠ったか
お月さんお月さん、見ていてよ
そしたらわたしも眠ります

今 ....
春の空は霞んでいた
梅の花もほころび
ダウンジャケットをリュックにしまい
自転車にまたがり坂を下る
気分は爽快なのだが
次第に世の中の見えない重力が肩にのしかかり
理想的な春の日も消滅する ....
ちいさな丘の木立をぬけて奔放に踊るものたち
白みがかった光と戯れる雪華のなかで
あなたのこめかみに浮かぶ青い血の流れ

わたしはそれに触れたい

生命は絶えず流れ、流されて
ふいに出逢っ ....
宙に浮かぶ微粒子が絡みつき
微妙な感覚に少し酔っている
明と暗が交錯して交じり合い
闇の彼方に吸い込まれてゆく
愛を失えば全てを失う
そこにあるのは死そのものだ
独りで生きていくほどタフで ....
蛇が好き
でも鰐も好き牙を剥き
言葉をかじる不気味な青さが


飛び上がる
急にお尻を抓られて
同性ですけどセクハラだからね


記念日に
安いイミテーションをして
買う気 ....
いつか真夜中に犬たちの遠吠えが
飛び交っていたことがある
あれはいつだったか

野良犬というものをいつからか観なくなり
町はひどく清潔で余所余所しくなった
リードに首輪、犬たちも主人により ....
心の優しさのなかに
針を浮かべていたら
痛いでしょう?

覗き込んだ闇色の影の人は
でも届かない特別な鳶色の瞳をしていた

諦めないと
何度も何度も繰り返し
握りしめた ....
まるで白昼夢だ
満月の頃
青空に黒い月が浮かんでいるように
胸には小さな宇宙のような穴が開いていて
埋める星の金平糖を探し続けていた

潮の香りの染みついた
大きな河の静かな照り返し ....
舞い狂う雪に別れは予感され

家族消え家は壊され雪野原

夢の果て終わる間際の雪しんしん
てんぺんすたくるして
ないてんぱんくする
てんと、てんのすぺーくは
ぱんきんぐして
こんすてんくすして
なんかもうたいへんだ
たいへんだ

ほいほいのしゅてんはめっけんして
けんきけ ....
ただあるがまま
ありのままに
この不安定を
巧みに乗りこなし
絶対未知の際へと至る

(薄明の稲妻と雷鳴は
常に不断にこのあばら家を襲い)

日一日を乗り越え乗り越え
見も知らぬ神 ....
ずっとずっとかかわっていたい
気持ち

痛い

腐れ縁とかいったっけ
ふたりがふたり
好き同士でも
ふたりの
ためにならない
好きもあるものね


そんな恋って
しっく ....
蒼いテントが揺れている
ドーム状の岩峰が聳えている
真っ黄色な空!走る稲妻!

強烈な雷鳴、耳をつんざき
落雷の波動、脳髄を貫く

割れる、割れる、割れる、割れる
この大地!


 ....
あゝ、わたしの枕元に
瑞々しい橙を置いたのはだれでしょう
橙の一つ分、ちょうど掌に一つ分の匂いが
わたしを空に誘います

いつかの夕陽からこぼれ落ちた
橙が
たわわになった
樹々の間を ....
螢をみたという、この真冬の夜空に
子どもたちは螢をみたというのだ

あれはオリオンではないか
しかし、子どもたちは紛れもなく
螢をみたというから、螢がいたのだ

まだ草笛を好んで吹いてい ....
月曜日は湿気った煙草を吸ってた
嫌になるぐらい肺を膨らませて
病めるときも健やかなるときも
しらねぇよっ、て知らないふり

あの角によくいた犬は?
おれの車のボンネットで昼寝してた
猫は ....
雪道に崩れ落ちそうな脆い月、
そんなこころを抱きしめて
自分を抱きしめ堪える朔月

雪道に崩れ落ちそうな暗い月、
抱えた苛立ちを棄て切れない
涙も凍る非情な朔月

雪道に崩れ落ちそうな ....
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも .... 荒れ狂う海を見た
 防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
 日がな一日泳いで泳いで
甘やかな海を味わった
 夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
 夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは見事な晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
いつも僕らは
誰も知らない街で

わずかなエアスポットで
歌をつむぐのかもしれない

僕たちの存在を証明するてがかりさえもなく
ましてやお気に入りの音楽なんてながれてやしないけれど
 ....
おいでんさい、おいでんさい

ここは誰もが座れる
椅子の広場さ

人は空に
空は蜂に
蜂は花に
花は大地に
大地は海に
海は光に
光は蜂に
蜂は花に
花は人に

なにに座 ....
浮き輪を
投げてあげたい無数の暗い努力の腕
アデューって挨拶を
輝く笑顔で友のためにする
好きなだけ
好きだから。


一番最初のまだ青い石榴の実は
眠るための大人の詩に
し ....
いつわりは こころえてるよ
  断章が かるくよごれ
一冊の その重みより
くろいしみ むねにしみたの

牛乳を 朝のむからさ
 睨まずに 褒めてほしいの
かいわない 寒い食卓 ....
マルクスはロンドンで
トヨタのこうきゅうしゃの夢なんてみやしなかっただろう

意味なく渋谷に異星人がいるわけでもないのだが
ぼくたちは余裕なく金をつかいつづけ愛をつかいはたし

それは誰か ....
血液ハ、作レナイモノナノデス
人ノ血ハ人ノ手デハ、作レナイモノナノデス

めまいのする空を
ミカヅキの匂いのする方向へ
光の視線が突き進むなら
かまわないけれど幻想は死に絶えるのです

 ....
空にはやさしい雲がかかり
ぼくはストックをつかいはたして
ためいきをついたりしています

ぼくのなかに刃がないか検証してそれでも
缶チューハイを飲んだりしています

ぼくの知り得ない事っ ....
la_feminite_nue(死に巫女)さんのおすすめリスト(378)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午睡の刻- 帆場蔵人自由詩319-2-23
宇ノ声(改訂)- ひだかた ...自由詩719-2-23
リフレイン- あおいみ ...自由詩319-2-22
月ひとつ- 帆場蔵人自由詩219-2-21
重力- あおいみ ...自由詩519-2-20
青い血の明滅- 帆場蔵人自由詩419-2-20
春の雨- あおいみ ...自由詩219-2-20
藍の空- 秋葉竹短歌619-2-19
犬たちへ- 帆場蔵人自由詩4*19-2-17
冬の花火- 秋葉竹自由詩719-2-16
まるで人生って!- 立見春香自由詩1019-2-16
雪野原(改訂)- ひだかた ...俳句5*19-2-15
はいしくる- 次代作吾自由詩219-2-12
来たる日に- ひだかた ...自由詩6*19-2-11
狂った花の恋- 立見春香自由詩719-2-11
境界にて- ひだかた ...自由詩419-2-10
- 帆場蔵人自由詩519-2-9
冬の螢- 帆場蔵人自由詩219-2-8
乾いた野良犬の鼻- 帆場蔵人自由詩419-2-2
とんがって月- 立見春香自由詩919-2-2
秘法(第一巻)ほか九篇- 石村自由詩18*19-2-1
ふるさとの海- ひだかた ...自由詩1119-1-31
今日もまたこの世界が- ひだかた ...自由詩6*19-1-29
音楽- 梅昆布茶自由詩819-1-29
椅子の広場- 帆場蔵人自由詩519-1-27
サヨナラは、好きだから- 秋葉竹自由詩1019-1-25
寒い牛乳- 秋葉竹自由詩519-1-23
逃亡者- 梅昆布茶自由詩519-1-22
ミカヅキ- 秋葉竹自由詩619-1-22
ぼくはもっと無知になって- 梅昆布茶自由詩619-1-21

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