ねえ、
こんなふうに光る
赤信号の交差点でも
きみは
遠い場所へはせるの
さっきまで
胸をかげらせていたニュースも
アドバルーンの空気といっしょに
ぷすぷすと
消えてしまった
....
前向きに生きるということ
それは面白く生きるということ
後ろ向きに生きるということ
それは面倒に生きるということ
きみの名前を呼んでみました
すぐに明るくなってきました
ファーストネームで呼んでみました
身近な人だと思えてきました
からかいながら呼んでみました
言葉と顔が違っていました
付けたあだ名で ....
「ねぇねぇ ムカデさん ムカデさん
足がいっぱいあるけれど次はどの足動かすの?」
「何だい君は! そんなことを聞かれたら
ずいぶんと歩きづらくなるじゃないか」
「だってムカデさ ....
僕は豚だけど君が好き
僕の遺伝子と 君の遺伝子を混ぜて
僕と君と一つになりたいんだこの壁を越えて。
星と星をむすんで
銀河の階段を
私の窓辺へ
サンタさんが
いちばん最初に
きてくれるように
僕は生まれついての詩人じゃない
僕は詩人になりたいだけだ
昨日は
君も僕も休みだった
二人で買い物にいって
お茶碗と箸を買ったね
僕が藍
君が紅
藍いお茶碗と箸
紅のお茶碗と箸
おそろいで兎の模様に ....
それは
手
愛 の 簡
も ひらで 単
かなしく に
....
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように
鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
....
ご飯食べて
酒飲んで
Hしたあとに言うのもなんですが
「付き合おう」
この言葉で救われたのは
僕?それとも君?
困難な道を歩んできた僕達は
月明かりの下、ベッドでお互いを知った
....
2度目の冬
今朝
あの日と 同じ
目が覚めると 電話
「もしもし 俺」
「うん」
そうとだけ言うと
ほっとして
困ったようなやさしい苦笑が見えた
39回目の長 ....
Sun shine yo.
Yo yo.
Shine yo.
I let you. Shine.
Sun Shine.Gimme sun shine.
Shine.
Shine.
Shi ....
114時 @ハト通信
ノートの
どのページをめくっても
もういいや
ってかいてあって
そのうえから
ぐりぐり ぐりぐり
ぬりつぶしてある
....
僕は病院が嫌いです。
痛いし辛いし怖いし寂しいし、何もいいことなんてありゃしない。でも、行かなきゃいけないときは行こうと思っています。何でそう思うようになったのか、僕の話を聞いてください。
僕 ....
海に架かる
一番長い橋に向かう電車
無人駅で降りると
星空に冷やされた風が肩をすり抜ける
頬がほてってくるようで
駅からずいぶん遠くまで歩いた
通学路を思い出す
一度だけ手を繋い ....
〔3月の風〕
風上に向い口を開ける
口の中を短い鼓動で回流する風は
粘膜を乾かすことをやめようとしない
〔幼少の頃、〕
「この子は他の子より唾液が多いみたいで」
母は決まっ ....
おじちゃんが何かを落とす
僕も何かを落とした
だあれも拾わない
ちっとも気にならない
君は拾ってくれる
僕も拾ってあげる
でも たまに面倒だから
地面においてきちゃう
ごめんね
....
冬空の始まりは
少し疲れた
白い横顔
鳥にも雲にも光にも
他人行儀なそぶりで
けれど其処には
秋の最後の雨と
昇ったいくらかの
私も居るのだろう
その頬はふいと
....
わたしは“さみしがりや”です
だから
誰かにそばにいてほしいのです
そう
誰かに
誰でもイイケド…
君が最高♪
覚悟が
さざめく朝陽のまえの胸のシメツケから
僕の喉元に
つきあげている
愛している
コンビニの尽きること無い、
子供の頃には
なかった
変な灯り
愛している
歩く ....
俺は
あなたのことを
小説に書きたいよ
その激しさを
その生き方を
あなたは
俺に聞くだろう
だれのことを書いたの
それは
俺が精一杯書い ....
実家の近くに
こぎれいなおうちが建った
家族は
おじいちゃんおばあちゃんむすこおよめさんこども
事情はわからないけど
おばあちゃんとおよめさんの仲が悪かったというはなし
5年くらいでおよめ ....
この街道を行くと
4人の詩人の墓参りができる
八木重吉
寺山修司
森本幸夫
瀬沼孝彰
の4人だ
一昨年頃までよくバイクで
墓参りをしたのだが
....
気持ち良く歌っていたらしゃっくりが出た
みたいな夜
No, No
陽の光が足りてないというので
代わりにレゲエを浴びていた
だから幻覚など見るんだろう
言われても仕方無い
....
僕の世界が青に染まる頃
終わりか始まりかを悩んで考える
あなたの風車はまわり始めたのか
あなたの風車はまわり終えたのか
想像が膨張して 空間が黄金色に染まっていく時
風は贈る 寒がりに暖かい ....
中学生の頃、僕は「不良グループ」と呼ばれる集団の中にいた。
でも学校ではまったく逆で、成績もまぁまぁ良かったし、友達や先生から「何であんなやつらと一緒にいるんだ?」って、「抜け出せないなら助けるよ」 ....
ホールケーキ食べたい
丸ごと一個食べたい
ひとり占めしたい
ホールケーキ食べたい
食べきれないけれど
その残ったケーキを投げ捨てたい
見せつけてやりたい
先進国に生きる私
私は ....
どうにもこうにも
犬の糞をふんずけてしまった時みたいに
マヌケだ
きれいにかしこまった感じで
「どうでもいいよ」と
受話器からのご返事
ああ
がぶがぶとポカリでも飲んで
その後ティラミ ....
体は暖かい 体は柔らかい
体の温もりは 誰かを暖める
体の柔らかさは 誰かの震えを抱きとめる
それとは 逆に 人の体は
寒風吹きすさめば 凍えてしまう
ナイフで切りつければ 傷つ ....
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