涼しい初夏の頃
大空に泳ぐ風
緑をざわめかせ
色 そめあげてゆく
目をとじても感じるよ
新しい季節のドキドキ
見えるものが全てじゃない
Feeling everything
in ....
まるで森の中にいるみたいにいい匂い
なんて君が言ってくれるから
僕は手を木のようにひろげて
君を抱きしめてみたのだけれど
そうやって抱きしめるほど包まれる
くらくらとする君の匂いのほ ....
土の匂いに目を覚まし
光の朝に種をまく
爪の先に腐った葉が入り込み
くちゅりと匂う
一緒に植わっていようかな
れんが塀に背を預け
足を埋めて空を仰いだ
となりにはトマト
誰かの植え ....
「苦しい」の言葉一つで
泣きそうになるよ。
この手は
いっつも伸びきって
ながれる水もすくえないから
連れていって。
「なんでもないんだから」と言いながら
むずかしい話は、今日はよそ ....
二人、歩幅合わせて
歩いた道
存在したのは
幸せな二人と
後ろから
ついてくる
同じくらい
伸びた
二つの影
一緒にいるだけで
幸せで
目を見つめれば
想いが
通じあった
....
3・2・1・ポン
で死ねるなら死んでもいい
って思ってた昔
もし、タイムマシンがあって昔に戻れるなら
そんな自分をぶん殴るだろう
「死」ってのは
とても実感が持てないもので
何らかの ....
恋をしたら
ひとはみんな
詩人になるっていうけれど
詩人のつもりのぼくなんて
いつまでたっても
恋ができないのでした
六月の
ベルベットの小道を
今夜もぼくは歩きます
....
日がな一日中考え。
また朝を迎え、一日を考える。
五月二十九回目の朝、今この時間。
五月二十九回目の朝を考えている。
三十四回目の五月。
死ぬ理由と生きる理由 ....
手紙は
シロヤギさんが食べました
シロヤギさんは
クロヤギさんが食べました
クロヤギさんは
僕が食べました
僕は夕方
手紙になりたい
悲しい夢を見たあとに
声を上げて泣いてしまったのは
その夢が悲しかったからではなく
その夢が現実にほど近い
記憶だったからかもしれません
昔のことですから
もう数えきれないくらい繰り返 ....
たくさんの顔
顔
顔が
わたしを見つめる
一心不乱に
恥ずかしそうに
真剣に
いいかげんに
夢現に
だから
鋏を持って
首を切ってやるの
ばちん
ばちん
ばちん
ばちん
....
初潮という言葉と海とのつながりとかを
ぼんやりと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
私は学校へ行けなくなった
私は紙のにおいが好きだった
鼻をかむ時のティッシュのに ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
おまえに綺麗な紙のきものを着せたったら
紙人形のように可愛いやろなあ
そんなこと言うてはったおじいちゃん
いつのまにか
紙のおじいちゃんになってしもて
あれは風のつよい日やった
....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした
まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
....
静寂が満ちるのを待つ
あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている
手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
今朝も電車の中で
僕はすし詰め
くたびれた背中のお米達に
すき間なく囲まれて
まぐろの気持が少しわかった
目を閉じると
あのきれいな木目の板へと
運ばれてゆくのを感じる
「 ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!
知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....
繁華街のビルの壁
男はチョークを振りかざし
白い壁に白い粉を降らせていた
書いた文字はたちまち剥がれ落ち
男の足元に降り積もる
時間×距離×事情
時間×距離×事情・・・
同じ文 ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか
正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった
今日 ....
高層ビルのすきま
通勤ラッシュの駅のホーム
それに似た、二酸化炭素の中
で
たりない、
たりない、と
うわごとのきみたちを
いつだって満たしてあげたいと
信号を送っているのだけれど
....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き
背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ
水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅
風邪薬ばらまく園児裏山 ....
太陽の塔は見たことがあるが
大阪万博は知らない
火輪塔
直視できない
地球が周る限り
いつも明日をくれるのに
私は
朝と夕の太陽しか
見ていない ....
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと
最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと
僕は時のパズルと戯れながら ....
Okay, I'll tell you fuck'in story.
When I was a fuckin child, I was in fuckin japan.....
Wake ....
こんなに正直に書くのは、抵抗がある。
もう誰に嘘を付いても、罪悪感を感じなくなっていたからね。
こんなに感情的に書くのは、抵抗がある。
もうずいぶん長い間、感情を殺すのになれてし ....
さぁ
体重が40kg台に乗りました
いよいよもって健康と
今生のバイバイバイ
階段は魔の地と化したみたい
つるつるの道路は無法地帯
ねぇ
誰かバイ・オア・ダイなレコードを譲ってく ....
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