僕は高校の頃、小学生の頃の上級生だったYさんと電車で目が合ったことがある…。良く晴れた日の昼だった…。彼は強豪校に進学していたが、試合に一度も出られたことがないという話を風の噂で聞いたことがあった。僕 ....
昔僕は雲の下を見つめていた。営業車を入り口に残して、浜辺の上を真っ直ぐに歩いてきた。夏の間はあれほど人で賑わっていた海の家も、廃墟のように、このあたりの景色が望めるような店の壁が同じ場所にはあるだけだ ....
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
僕は見つめていたのだ
僕の中で感じ取ることで 意味を
そして 海だった
落ちていた 貝の道だった
僕は無を感じ取る
僕は窓の外を見て 立っていることで
僕は一本のタバコの煙を吐き出そうとしていることで
僕は冬の布団に潜り込むときに
僕は寂しげな音楽を思い浮かべている
ぼんやりと、今日は北千住を歩いていた。前に、北千住を歩いていたのは、かれこれ10年ほど前のことだったのかもしれない。僕は見慣れた高架橋にいた。広場には、あの殺伐としていた感じがルミネとマルイと同じよう ....
何も考えることもなく
午後 ノートに詩を書いていた
通り過ぎていく電車を見ていると
感じ取ろうとする電車は不確かだった
歩いていたのは 僕だ
道で行き場をなくしていたのだが
書く ....
昔僕は見ていたのだ
遠くの校門の風景を
そこを通って立ち去った日の景色を
歩いていた 確かに 僕は
緑の絵を描いていた日も
ロータリーの駅前の寂れた空で
目立っていたのは パチン ....
見えない事物の明るさとして
その手に触れようとしていたものは
どんなものなのだろう
書かれた紙の上にあるものは
何かを感じ取っている、存在していることによって、電車の音を聞いているようにして。年が明けてからすることもなく、スーパーで野菜を買う以外はこれといった行動をしたことはなかった。呼吸を繰り返しているだ ....
今年は何をするべきだろうということを思いながら、外の景色を僕は眺めていた。去年はあっという間だったが、同じように今年も過ぎていくのだろうか。私見では、もう、この疫病が収束しても昔のような生活スタイルに ....
人は何であるのかを知ろうとする
夢見る時に 頭に
知ることで 道を
進むことで 不安を
歩くことで 何かを
僕は生きているのだという、実感もなく。公園の木が懐かしい。年賀状の入っていた子供の頃の家のポストが。僕は、ときどき部屋でCDをかけていたけれど、今年もぼんやりしているうちに終わってしまいそうだった。時 ....
僕は 川を 見る
友達と ここで 僕は
その でも 光と 影に
歌を 景色に 感じ取る
口にすることの不思議さ
この空に 感じたものを
口にすることの不思議さ
この空に 見えたものを
一本のごぼうを買ったのだ
家に持ち帰る 道で
線路にかかる長い橋を渡る
でも 僕は暗がりの中で 一人
バイクとすれ違った
ライトをつけた 二台と
昔、新卒で入った会社のことを、時々思い出すことがある。研修のため、倉庫でcという男といつも品出しをしていたことを。千葉県の柏にあった倉庫で、良く晴れた日には、時々、林の中を遠くに歩いていったものだった ....
僕は昔バスで湘南まで足繁く通っていたものだった。夏の駅前にたむろする女の子たちの姿を目にすることが、僕は毎年の楽しみだった。そうであるとはいえ、コロナで昨今は、でも、そんな姿も見かけられなくなってはい ....
僕は昔、中目黒からの帰り道を、土屋という名の男と歩いていた。上司に連れられて行ったバーからの帰り、交通手段はなく、タクシーに乗る金もなく、五反田までの一本道を必死で歩いて二人で事務所にまで僕は戻ってい ....
昔僕は、そう遠くはない昔ではあるのだが…、招待状をもらっていたということもあり、会社に入りたてだった男の結婚パーティに行くために、バスで中目黒に向かっていた。でも、中目黒に行くという事自体は、僕は、初 ....
昔僕の会社に通っていた道を、今日は歩いていたのだ。近々、この街から引っ越すことを決めていたからである。その、引っ越す理由は、特にあったわけではないのだが、ぼんやりと僕は歩いていた。昔は、ほんの片時でさ ....
昔僕は雑誌の編集部を訪れた
原宿の外れの通りに 僕はいた
少しだけ寒い日のことだった
中では若い女が足を僕のそばで踏み鳴らしていた
そして面接した僕は落ちたのだ
久しぶりに六本木で
僕は展望台の景色を見ていたのだ
もう でも 何回目だろう
今日もこの景色の中で
夢を 目で見つめながら
電車に乗って
今日は秋葉原へ行く
今は もう 電気屋の無い
かつての通りにある
興奮を 見つけに
僕は今日も街へ出かけた。人出は昨日とは変わって、少なかった。連休も終わりになると、出かける気力もなくなってくるのだろう。僕も、そこで何を買うのだということなどを、あまりもう、思わなかった。しかし、じっ ....
僕は生きていることで、何もすることなく流れていく日々の中だ。寂れた、遠くに感じる、ビルの空。僕は、そんな、日々だ。冷えた風に秋を思わさせられた。何かが、誰かの横顔に見えていた。目の前から車が水しぶきを ....
通っていた専門学校の 昔の
その 今も電車から見える建物の
様変わりしてしまった道を 僕は
ああ そして 冬の日に歩いていた
通りを 線路沿いに 駅から
生きていることは、眠かっただけだった。眠い、すべてが。何かを探していた気がする。夢で味噌汁を飲んでいたようにして。トランペットを吹く音が遠くの方から、堤防を歩くと聞こえた気がした。のどかな気のする日曜 ....
僕は昔アメリカにいたことがあったんだ
ただの旅行だったのだけれど それは
歩いていた ビルの間を 昔
何を求めていたわけでもなく 一人で
スーパーの果物の匂いを鼻で感じていた
開いた手には
夢が一つ あったのだった
バスの向こうの通りに漂う
夏の匂いのしていた日
あの日の思い出の風景
手には いつも
はまぐりの味 そして
歩いていただけの海
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