新しいフライパンがくっつきやすいので
古いフライパンで焼いていた
それは食材をくっつけたりはしないのだが
火の通り自体は甘い気がした
焼きそばは特に食材をくっつけやすいので
迷ってしまう フ ....
昔アメリカに行った時は、ユナイテッド航空だった。成田空港は、確か、晴れてはいなかったような気がする。そのとき隣にいた友達とは、いまはもう連絡をとっていない。何を、そこで、彼と話していたのかも覚えていな ....
時々川に出かけたりもする。休日は、することは何もない街だった。護岸ブロックに腰掛けて、遠くを見ていた。そして、向こう岸は、埼玉だった。そこにあまり良い思い出は何も浮かぶことはなかったが、そばにあった自 ....
今は昔とは趣を異なるものとしたものとは。たとえば祭りは、同じ祭であっても、下宿先の街では大人になってしまってからでは参加できないイベントである。僕は遠くから、その、音を聴いていただけだった夜。僕はその ....
昨夜、眠ることができずに昔のことを思い出していた。毎年家族で、盆休みになると、僕は帰省をしていた。僕は、あの、最初の記憶は、小学二年の時だったと思う。最初はいた、そして、兄や母がやがて来なくなり、父と ....
僕は昔、営業マンをやっていた。今は、よく出かけていた海を思い出す。どこかに行った帰り道に走った、コンビニの脇から海辺へ続いていた道を思い出す。砂に埋れかけている防風林を横目にして、浅くアクセルを踏んで ....
僕は目で見ていたのだ
ぼんやりと思っていた 目に
テレビ番組の目の夜の記憶を
目の奥に映しだされた 月曜日の 景色を
焼かれたエビのような目で
ずっと本棚に入っている 借りてきたまま ....
僕はご飯がうまかったのではあったが
出かけた 緑の中を そして
あれは雨の日だった
雨の景色を見ていたのだ
僕は小さな市電に乗って 街に出た
石畳の景色を春に見て 訪れていた
モナコのサボ ....
僕は昔のことを良く思い出す。駅前に、ツタヤができたばかりの頃のことだとかを。僕は良く、CDを借りに行っていたけれど、今はもう、店は駅からは離れた場所にあって、僕の行っていた同じ場所には無いようだった。 ....
昔僕は糊を、遠い昔のことではあったが‥、学校に行く前に買った。公式としてではないが、小学校の前にあったその店は、明らかに商売を主にその持ち物を必要としていた学生に対しての販売を目的として行っていた。帰 ....
生きていることだけが感覚を埋めていくような気がする音楽のように、今は聞こえていた。そして、電車の過ぎていく光景と、駐車場から姿を消した車の形態のそこに存在していたシルエットを目を凝らすことで、見て ....
街はいつのまにか 輝いている
乾いた 冬も終わっていく
でも 風は冷たいままだった そんな
横浜の地下街をどこまでも行く
池袋の地下街とは異なる思いで
だけど少しだけ疲れていたのだ
水 ....
生きていることで知っているのだ
生存する街の行き交いを
色と 光を知覚しながら
交差点に でも 僕は思いを
交差して すれ違う車を
昔僕はパリで、運河の上に浮かんでいるドミトリーに泊まっていた。あれは何年前だっただろうか‥。僕は勤めていた会社が潰れて、そういうこともあって、気分転換で欧州を巡っていた。6万と、格安な航空券をネッ ....
僕は、何も考えていない思いで、歩く。不確かな何かを、確かめるわけでもない。僕の見ていた枯れている木の下で水面に模様を作って、そこに風が吹いていた。水鳥が三羽、その思いの上をぼんやりと漂っていた。いつの ....
午後、雨の通りをサイゼリアまで歩いた。サイゼリアに行くのは、何十年ぶりかのことだった。前に住んでいた街にはなかったし、その前に住んでいた街にも存在しなかった店だった。地元にはあったので、それ以来だ ....
僕は昔でかけた友達と連れ立って
どこかに行くのだろう
公園のベンチの裏や その
駐車場の砂利の上だとか 誰かが落としていった
長い棒切れを持って
他の誰かであるような真似をしながら
....
僕は今は考えている
いつも物事を知ることで
失った その 時間を
一人で考えている 僕は
何も考えを無くして
渋谷の街の中を歩いていた
遠い昔の街の姿
そして 着ていた 服を
....
僕の思い出す午後
そして 新しい日差し
正午のコンクリートの街を歩いていた
狭いマンションの部屋の住人だった 僕は
アルバイトで いつも 空腹だった
僕は高校の頃、小学生の頃の上級生だったYさんと電車で目が合ったことがある…。良く晴れた日の昼だった…。彼は強豪校に進学していたが、試合に一度も出られたことがないという話を風の噂で聞いたことがあった。僕 ....
昔僕は雲の下を見つめていた。営業車を入り口に残して、浜辺の上を真っ直ぐに歩いてきた。夏の間はあれほど人で賑わっていた海の家も、廃墟のように、このあたりの景色が望めるような店の壁が同じ場所にはあるだけだ ....
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
僕は見つめていたのだ
僕の中で感じ取ることで 意味を
そして 海だった
落ちていた 貝の道だった
僕は無を感じ取る
僕は窓の外を見て 立っていることで
僕は一本のタバコの煙を吐き出そうとしていることで
僕は冬の布団に潜り込むときに
僕は寂しげな音楽を思い浮かべている
ぼんやりと、今日は北千住を歩いていた。前に、北千住を歩いていたのは、かれこれ10年ほど前のことだったのかもしれない。僕は見慣れた高架橋にいた。広場には、あの殺伐としていた感じがルミネとマルイと同じよう ....
何も考えることもなく
午後 ノートに詩を書いていた
通り過ぎていく電車を見ていると
感じ取ろうとする電車は不確かだった
歩いていたのは 僕だ
道で行き場をなくしていたのだが
書く ....
昔僕は見ていたのだ
遠くの校門の風景を
そこを通って立ち去った日の景色を
歩いていた 確かに 僕は
緑の絵を描いていた日も
ロータリーの駅前の寂れた空で
目立っていたのは パチン ....
見えない事物の明るさとして
その手に触れようとしていたものは
どんなものなのだろう
書かれた紙の上にあるものは
何かを感じ取っている、存在していることによって、電車の音を聞いているようにして。年が明けてからすることもなく、スーパーで野菜を買う以外はこれといった行動をしたことはなかった。呼吸を繰り返しているだ ....
今年は何をするべきだろうということを思いながら、外の景色を僕は眺めていた。去年はあっという間だったが、同じように今年も過ぎていくのだろうか。私見では、もう、この疫病が収束しても昔のような生活スタイルに ....
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