僕が君と同じ人間でよかった。
泣きながら笑ったり、疲れているのに大丈夫だと言ったり、
そんな不器用な君に「好き」って言える人間でよかった。
太陽みたいな君が、君を嫌いになったときから長い夜が始まった。
どうしようもない夜に一つだけ星が見えて、その光がより一層夜を際立たせていた。
光の許されない夜に、僕は小さな光に救われる。
その ....
あの星にも、かつて誰かが何かを願ったのだろう。
同じ星空を見て、あなたもきれいだと思っているだろうか。
遠い遠いあなたにも、いつか出会えるだろう。夢を見つづけているかぎり。
だって、同じ星空を見 ....
朝起きると夢のなかにいた。
目覚ましアラームはなぜか「ワレワレハウチュウジンダ」になっていたし、窓から見える空はフルーツジュースみたいな色をして輝いていた。
宙に浮かぶスマホが言うには、僕 ....
どこからか人の笑い声が聴こえる。朝だ。マネキンにだって命が宿りそうなくらいに暖かな朝だ。
草のそよぐ音、川の流れる音がそこかしこで溢れ、景色が色彩を増し、僕の心から、ペンでは書けない感情が走り出 ....
私は存在するので歌を歌ったりもする
眠りのなかはいつも春で、毎日夢の中で春の空気と遊ぶ
眠りたいから夢をみる
桜が散るまで、失われることを知りもしなかった
散った桜が、私を見る
それでも ....
この町も寒さと雪が通り過ぎご覧春だよ生まれたての朝
100億の雨を降らせた彼は今望遠鏡で夢を見ている
部屋照らす朝日のように春が来た
桜咲き川沿いの道君がいる
「俺を名付けたのは誰なんだ?」
タクがそう呟くと「私だ」とミケが言う。
「お前だったのか」と返すタクに、ミケは「なんでそんなこと疑問に思ったの?」と訊く。
「なんだか、名前があるのが不自由な ....
あっ! という声が出ちゃった。この街に初めての雪が降る音もなく。
初めてなんて忘れてしまった。いつの間にか僕は名前とともに生きていた。
こどもだった頃、海を初めて見たときも、初めて山に登ったときも、特になにも感じなかった。
こどもは詩人だ、と言う人もいるけれど、 ....
生まれて初めての今にいる。だから覚束ない足取りで、未来を望んだり過去を思い出したりして、今ってものを理解しようとしている。
今、昔の出来事を夢で見たよ。今、明日のために早く眠るよ。今、歩きすぎて足が ....
これは文章です。あなたは読み手です。わたしは書き手です。
わたしがあなたの文章を読むときは、わたしが読み手で、あなたは書き手になりますが、文章は文章のままです。
どんな文章を書いているときも、 ....
昔の人々の生きた証が僕らを繋げたように、
僕の生きた証も、未来の誰かを繋げられるといいな
その証は糸になって、耳を澄ました君にこの声が届く
君の「おはよう」で目覚め、僕は猫みたいにあくびをする
柔らかさというものは、あるときは光、またあるときは闇の形をとっていて、君の「おはよう」も「おやすみ」もなにかの奇跡みたいにふわふわしている
君 ....
数式で書かれた彼女が、数学の授業中居眠りしている。
彼女の意識は夢の中で、宇宙の果てまで駆け抜けていく。
数学教師の一声で彼女の数式たちが飛び上がり、寝起きみたいな顔をしてこっちを見る。
....
春が来たら、十年前の僕らの入学式を見に行こう
鳥の声や風の音が音楽そのものだった、あの場所へ
桜の花が舞うなかで、話をしよう
桜を見ることができなかった春の話を君としよう
なんにも ....
明日晴れたらどこへ行こう
雨が降ったらなにをしよう
暑い日も寒い日も、お腹が痛いときも怒鳴られたときも、なんだかんだ言って僕ら生きてきた
悲しみも怒りもない、罵りあいも八つ当たりもない、そんな未 ....
「なにがなんやら分からんね」
僕がそう言うと君も笑って「分からんね」と言う。
「最近なにがなんやら」おばあちゃんもぼやく。
これを読んでるあなたはこの気持ちを分かって貰えますか?
なにがなんな ....
2+2=2×2=2^2=4みたいな式のように、僕らは唯一無二のものとしてここにある。
当たり前のような顔をして、数字や定理みたいに歴然と世界に存在している。
数は作られたものでなく、元々世界に ....
こどものころ、100はとてつもなく大きな数だった
けれど、どこまでも大きな数があるって、100なんて全然ちっぽけだって、大人になるにつれて知った
70億という数字が教えてくれたのは、僕が世界の一員 ....
今日は詩を書かなくたって良い気持ち
植物は緑に煌めいているし、空も青く輝いている ご飯もおいしい
悲しいことも恐ろしいことも、まるで太陽がすべてのみ込んだみたいだ
だから今日は詩を書かない
....
自然のなかで生まれる音色、揺れる景色に詩のはじまりをみる
動物たちの会話は詩の形をしていて、
詩人が居なくたって、世界には無数の詩が飛び交っていることに気付いた
陽の光を浴び、風に揺れる世界 ....
詩が居なくなって、冬の光のなかに立っている
はらはらと降る雪をみて、私が行ったことのない、遠いだれかの地上を思う
雪が止み、あおい星空が見えるとき、私たちはまるで同じ場所に立っているかのように、綺 ....
「2016年までに書かれたものすべてが、2020年に読み解かれ、0年に生まれた愛が、きっと2222年まで、その先まで続いていく」と、2000年によって書かれた
世界は僕らと一緒に、少しずつ歳をと ....
カレーみたいな、味噌汁みたいな、そんな歌を聴かせてよ
春の公園みたいにぽかぽかした歌を、声を、
お腹いっぱいになって、気が付いたら眠ってしまうような歌を、
絵本を楽譜にして、聴かせてよ
メモ帳には、
「さっぱりと空っぽになって、空を見ている
たとえ世界にとって新しいものはなくても、僕らは新しいものと出会い、日々を暮らす
別に、今日しか、今しか見れないものではなくても、今の空 ....
雪がひらひら降ってくる。星がさらさら降ってくる。
陽の光がはらはら降ってくる。花がきらきら降ってくる。
「空から来たのですか」と聞くと、「空から来ました」と答える。
春が、夏が、秋が、冬が、
....
夜のいない街にいて、なかなか眠れない。
この街の中心に、夜を壊すわたしがいて、
夜を壊す音が鳴りつづけ、静寂が訪れない。
街は、一日中真っ白で、誰もいないなにもいない部屋だ。
ある日、わた ....
夜空にひとり佇む月が夢をみている
本から溢れだした物語とともに眠る
夢みることをやめても眠ると夢が居た
声が音楽を越えていく思うがままに考えることができる
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