「目を瞑れば宇宙に行けるよ。あなたにしか見えない星たちが、きらきら瞬いているのが見えるはず」
君はそう言う。
だけど、僕は君と宇宙に行きたいんだ。
紙山文章は書きあぐねていた。小説のネタが思い浮かばないのだ。
気分転換に積読している本でも読もう、と積読本の山を物色していると、ある作家の私小説が目に留まった。私小説は書きやすいとよく聞く。文章は思 ....
指は、憶えていてくれる。
キーボードの文字の配置を。ピアノで猛練習した曲の指使いを。
本人たちも忘れてしまった、指切りげんまんを。
優しくされて涙があふれた
まるで凍りついた悲しみがとけだしたみたい
鳥の声、草木のそよぐ音、電車の走る音が、ふと音楽に聴こえるときがあって、
そんなとき僕はこどもに戻ったかのように純粋になる。

だから僕は、散歩をしている間イアホンを付けない。
もしかしたら、 ....
生まれたときに母と父に出会えた。小学校で面白い人に出会えた。中学校で好きな人に出会えた。高校で親友と呼べる人に出会えた。
あなた達が今日もどこかで存在していると思えば、どんな不幸なことが起きてもなん ....
夏のなかでは、汗がべとべと出て、どうしようもなく自分が生き物だと実感させられる。
だから夏が好きで、ほんの少しだけ嫌い。僕は僕が生き物だってことがほんの少しだけ嫌い。

この季節になると、いつか ....
触るとほかほか
あったかくて気持ちいい
こんなものの上で眠ったら気持ちいいだろうななんて
猫さんあなたが思った次の日には、
すっかりあなたのものになっているのです
星のきれいな夜、わたしはひらく。
明日の予定も忘れて、
うちゅうに立ち返る。
最近詩が書けない。
何故なんだろう。書きたいことがないのか、書きたいことがあるのに書けないのか。
おそらく、書きたいことがないんだろう。自分の傾向を鑑みるに、書きたいことがあれば時間をかけて考 ....
クリックありがとう。このサイトは閲覧数が分からないから、あなたが何人目の読み手なのか分からないけど。
もしかしたら、誰一人として読んでくれていないかも。実際このサイト、どのくらいの人が見てるんだろう ....
私は今、最初の一行を考えている。
詩を書こうとしているのだ。最近、詩が書けないのでそろそろ書きたい。
いつも詩が書けるときは、良い一行を思いついた時だ。
詩を書けるような、良い一行はいずれ見 ....
僕が君と同じ人間でよかった。
泣きながら笑ったり、疲れているのに大丈夫だと言ったり、
そんな不器用な君に「好き」って言える人間でよかった。
太陽みたいな君が、君を嫌いになったときから長い夜が始まった。
どうしようもない夜に一つだけ星が見えて、その光がより一層夜を際立たせていた。
光の許されない夜に、僕は小さな光に救われる。
その ....
あの星にも、かつて誰かが何かを願ったのだろう。
同じ星空を見て、あなたもきれいだと思っているだろうか。
遠い遠いあなたにも、いつか出会えるだろう。夢を見つづけているかぎり。
だって、同じ星空を見 ....
朝起きると夢のなかにいた。
目覚ましアラームはなぜか「ワレワレハウチュウジンダ」になっていたし、窓から見える空はフルーツジュースみたいな色をして輝いていた。
宙に浮かぶスマホが言うには、僕 ....
どこからか人の笑い声が聴こえる。朝だ。マネキンにだって命が宿りそうなくらいに暖かな朝だ。
草のそよぐ音、川の流れる音がそこかしこで溢れ、景色が色彩を増し、僕の心から、ペンでは書けない感情が走り出 ....
私は存在するので歌を歌ったりもする
眠りのなかはいつも春で、毎日夢の中で春の空気と遊ぶ
眠りたいから夢をみる
桜が散るまで、失われることを知りもしなかった
散った桜が、私を見る
それでも ....
この町も寒さと雪が通り過ぎご覧春だよ生まれたての朝


100億の雨を降らせた彼は今望遠鏡で夢を見ている
部屋照らす朝日のように春が来た

桜咲き川沿いの道君がいる
「俺を名付けたのは誰なんだ?」
タクがそう呟くと「私だ」とミケが言う。
「お前だったのか」と返すタクに、ミケは「なんでそんなこと疑問に思ったの?」と訊く。
「なんだか、名前があるのが不自由な ....
あっ! という声が出ちゃった。この街に初めての雪が降る音もなく。 初めてなんて忘れてしまった。いつの間にか僕は名前とともに生きていた。
こどもだった頃、海を初めて見たときも、初めて山に登ったときも、特になにも感じなかった。
こどもは詩人だ、と言う人もいるけれど、 ....
生まれて初めての今にいる。だから覚束ない足取りで、未来を望んだり過去を思い出したりして、今ってものを理解しようとしている。
今、昔の出来事を夢で見たよ。今、明日のために早く眠るよ。今、歩きすぎて足が ....
これは文章です。あなたは読み手です。わたしは書き手です。
わたしがあなたの文章を読むときは、わたしが読み手で、あなたは書き手になりますが、文章は文章のままです。
どんな文章を書いているときも、 ....
昔の人々の生きた証が僕らを繋げたように、
僕の生きた証も、未来の誰かを繋げられるといいな
その証は糸になって、耳を澄ました君にこの声が届く
君の「おはよう」で目覚め、僕は猫みたいにあくびをする
柔らかさというものは、あるときは光、またあるときは闇の形をとっていて、君の「おはよう」も「おやすみ」もなにかの奇跡みたいにふわふわしている
君 ....
数式で書かれた彼女が、数学の授業中居眠りしている。
彼女の意識は夢の中で、宇宙の果てまで駆け抜けていく。
数学教師の一声で彼女の数式たちが飛び上がり、寝起きみたいな顔をしてこっちを見る。

 ....
春が来たら、十年前の僕らの入学式を見に行こう
鳥の声や風の音が音楽そのものだった、あの場所へ


桜の花が舞うなかで、話をしよう
桜を見ることができなかった春の話を君としよう
なんにも ....
明日晴れたらどこへ行こう
雨が降ったらなにをしよう
暑い日も寒い日も、お腹が痛いときも怒鳴られたときも、なんだかんだ言って僕ら生きてきた
悲しみも怒りもない、罵りあいも八つ当たりもない、そんな未 ....
水宮うみ(931)
タイトル カテゴリ Point 日付
プラネットアイ自由詩1*17/7/6 21:03
小説家小説散文(批評 ...1*17/7/3 20:26
ゆび自由詩2*17/7/2 17:54
体温自由詩1*17/7/2 8:03
イアホンを外せば聴こえる自由詩3*17/7/1 13:08
出会えた自由詩017/6/30 6:49
美しいくしゃみ自由詩2*17/6/28 21:45
猫と座布団自由詩2*17/6/24 17:39
うちゅう自由詩017/6/17 11:10
詩日記散文(批評 ...017/6/15 20:26
最近考えていること散文(批評 ...0*17/6/15 7:54
一行散文(批評 ...017/6/12 7:20
人間でよかった自由詩2*17/5/27 17:51
君の光自由詩2*17/5/6 7:13
自由詩3*17/4/30 19:13
朝ごはん自由詩2*17/4/28 6:21
自由詩017/4/16 10:27
散らない自由詩1*17/4/5 22:54
晴れた空の色のことを青と名付けた短歌017/3/20 11:31
ぽかぽか俳句1*17/3/19 20:18
言葉でできている散文(批評 ...0*17/3/7 21:34
あっ!短歌1*17/3/5 18:01
命の題名散文(批評 ...017/3/5 10:34
見えない星自由詩5*17/2/27 21:25
文章自由詩3*17/2/26 8:03
糸電話自由詩1+*17/2/18 23:01
君は宝物自由詩5*17/2/18 18:32
彼女の瞳は小さな惑星自由詩4*17/2/15 20:00
もうすぐ桜に会える自由詩3*17/2/12 9:22
生きている君へ自由詩1*17/2/12 9:19

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