半濁音みたいに澄んだシャボン玉


おとめ座のおとめが座り座談会


読書感想文だけを送り合う


直線に囲われ木々は困り顔


きらきらな直射日光と出掛けてる
生きていることなんて、どうってことないと思う。
なつかしい景色の足跡を辿ると、
遠くの心は満たされていく。

眼の奥で流れ続ける言葉は、わたしの一部に過ぎなかった。

言葉ではない物質がこ ....
青色を静かに想う水蒸気


{ルビ静寂=しじま}のなかでしじみ見る しみじみと


「ふ」と「心」 少し似てるとふと思う


幸せな思い出たちと今日の雨
ぎゃふっ 飛んでく遠いツイート 句点と呟き

ぎゃふっ とんでくとーいついーと くてんとつぶやき




大袈裟に今朝避けただけさ…… 鮭に酒多っ!?

おおげさにけささけただけさ  ....
かけがえのない 欠けていく 駆けていく


脳みその乗り物みたいな僕だった


清浄され、静かなシーンとなっている


身体と心の全部が耳を澄ます
ほのぼのとのほほんとした本を読む



蝶のように喋り 蜂のように出逢う



夕焼けの下で朝陽を待っている



他人事みたいに春の傘を差す
雨上がりの紫陽花みたいに話しかけてくれる人だと思った



この手があったか!って言いながらカイロで手を温めたそんな冬



平成最後の夏にいまだ囚われたまま、彼は空を見ている

 ....
解説されるのを待っている機材


機嫌良さげに青色は空を舞う


穏やかな電気信号に触れている


窓の内側で眠っているボール
微睡みの中 よくわからない場所にいる


誰も覚えてない人の卒業式


モニュメントもにゅもにゅさわるモーメント


寒色の感触冷たいダジャレ言う
文章が文章に文章と文章で文章を文章する


鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴


繰り返す繰り返し繰り返す繰り返す繰り返し繰り返した


存在しない存在 ....
秒針は砂漠の中にとけていく


夜行バスのように星を抱える人


いつも、この手は温かさ放ってる


やわらかいカーテンと世界がゆれる
青色の携帯電話で撮った空


風のように心がまだ動いてる


雲のあいだを歩いてる人と犬


立ち止まっては朗らかに青く澄む
実感から生まれた空のはしっこ


意味もなく地味に一味を探してる


知らないよ 一字一句の一の字も


思考の渦を泳いでる金魚の眼
タワレコのCDの匂い吸いにいきたい


ピックじゃなくパンツを投げるミュージシャン


まったく輝いていない謎の明かり


スーパースターが光速で飛んでいく
抽斗で抽象的な像になる


雨上り 昼下りの坂道下る


記憶から見ると光になる笑顔


目を瞑るように箱の中をあるく
虚無感と実感混ざって複素感


歩くという行為がわたしの家だった


良い酔いの宵、いよいよよ よよいのよい。


時計みたいなメトロノームだけ鳴っている
命が生まれては消えることに絶対的な意味なんてなくて
それでも道端の動物の死が悲しいのは
僕が生きているからなんだろう
水槽に流れるおだやかな時間


他者だったことを忘れて声になる


春色の初夏 黒板へ吹いた風


思い出せない想い出を持っている
本のなか文字のひろがる風景で存在しない曲を弾く人。



きみの黒い髪が宇宙みたいだった 青い景色に浮かんで見えた。



火のように月日はもえて土になり金いろの木に水をやってる。
 ....
ベランダの風が本体の人だった


あの時代自体が次第に時代劇


甘いお菓子は
甘い記憶になった


過去と陸続きの海が鳴っている


評論がひょろーんと長く伸びていく
立ち止まり止まらない川を見ていた


太陽のおかげで日蔭ができている


風が吹きクジラのように動く影


自転車と同じ速度の夏が来る
誰もいない町に佇んでいる言葉


つめたさに目覚めた朝の冷めた夢


有限の湯気が光になっていく


ここにない声を再生している風


何もないただ大切な季節だった
夕焼けが寝転んでいるニ年前


何も知らないから知らない場所にいる


俯くと五臓六腑も俯いた


夕暮れが立ち上がるまで影と待つ
校庭の日かげで涼しい風浴びた


いつまでも響く十七音だった


雪解けのように時間が解いた問い


読んだ人それぞれにうまれるフィクション


その週に周囲の鯛を調べたい
 ....
君があまりにも優しく笑うから
あまったプリン譲ってしまう


君があまりにも優しく笑うから
あまりにも、優しく笑うから


君があまりにも優しく笑うから
割り切れなくていいと思った
 ....
一秒ごとに散っていく桜たち


雨粒のひとつひとつに町がある


絶滅した場所に手紙を書いている


ワカメたち一秒ごとに増えていく


数年の呼吸 だれかとともにいた
心地いい五線譜の上 止まる時間


あの時には桜は咲いていたのかな


誰かが眠ったこと考えている
人の瞳にだけ映っていた幻


からっぽが呼吸している無風の箱


各々のどうしようもなく遠い個々


花畑みたいな色の花が咲く
絵を描く猫を描いた『絵になる』という題名の絵を描いた猫



ドーナツに穴があいてるのは多分トポロジーの例にあげるため



歴史上の人物の言葉はあまり信用しないようにしている

 ....
きみがぼくに付けたぼくより大きい傷



夕焼けの有限の星で眠った



隙間から、ひかりが声を発してる



月の宛先は腕の先 つめを切る
水宮うみ(883)
タイトル カテゴリ Point 日付
住む川柳021/6/15 19:13
思わず自由詩3*21/6/14 18:34
しじみのなかの静寂川柳1*21/6/11 22:18
音符以下 逆から書く山羊 回文を自由詩1*21/6/10 9:47
静かな清浄川柳1*21/6/9 20:30
いつか仄かな灰になる川柳3*21/6/7 16:05
季節にいる人短歌1*21/6/6 19:03
眠る天気川柳1*21/6/5 8:30
感触川柳2*21/6/3 17:53
文字列に並ぶ短歌2*21/6/1 18:19
この手があった川柳1*21/5/30 16:15
青く流れる川柳3*21/5/29 23:07
泥だんご転がした川柳021/5/28 0:36
光の香り川柳1*21/5/26 15:43
心像川柳1*21/5/23 14:32
足した日々のこと川柳2*21/5/22 21:57
消える自由詩4*21/5/21 14:56
鰓呼吸川柳3*21/5/19 19:41
雲のような存在短歌6*21/5/17 11:49
うんとほんとう川柳2*21/5/16 19:14
轟々と煌々と動く川柳2*21/5/14 16:32
バス停の透明川柳3*21/5/11 15:42
夕焼けのタイトル川柳5*21/5/11 15:40
うまれる川柳2*21/5/11 15:39
あまい短歌3*21/5/11 13:01
自然数川柳2*21/4/28 13:02
ときどきとまる川柳4*21/4/23 13:39
見たい川柳7*21/4/20 21:23
猫がいた短歌3*21/4/19 11:11
つめあと川柳2*21/4/17 17:02

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