もう少し眠っていてもいいと
誰かが低い声で囁くのが
薄暗い夢の中でもわかる
本当にもう少しここで
眠っていてもいいのですか
念を押して訊ねてみると
その人は猫を撫でるような声で
眠ってい ....
               161024

弥次郎兵衛と地球コマは超伝導磁石が欲しいと
SPring-8の研究所に窓から忍び込む
マイスナー効果も念頭に置き
ネオジウム磁石とセラミック ....
秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は{ルビ紅葉=こうよう}で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ ....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
街の端っこの更地を囲うフェンスに絡みついたまま枯れた蔓の落書きのような交錯の隙間から血走った目が俺のことを見ていた、俺はその目に見覚えがあった、鏡で確かめるまでもなかった、斜視で歪んだ照準はそ .... 広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
道端で死んでいる動物ばかりみてしまう
どんな気持ちだったのか

空が青くても
遠くても
顔をあげなくては

死はある
どこにでも
私の隣で
まただれかがうまれかわるのだろう

 ....
朝のひとときに
部屋の窓ガラスに
打ち付ける様に降る 雨

その降り方は
この身に潜む暗いものも
洗い流していくかのように


雄々しいあなたは お久しぶりですね
あなた  ....
 溢れる海の{ルビ思想=おもい}を
 透いた生命の鼓動にのせて
 ぼくはきみに語りたい
 {ルビ灼=あつ}い 熱い視線の息吹に恋い焦がれ
 ひとり 沈んでいった人たちのことを
 ふるえる ....
刃ものみたいに
とがった穴を
言葉たちがすり抜けるたび
けずれる
文字とも音ともつかない粉が
一杯になって
それはもうやわらか

刃だってだんだん鈍って
いまはやさしい熊ぐらいに ....
寒くなってきたね
長袖一枚では少し寒いかな
何か羽織ろうか
それとも厚手のセーターでも着込もうか
そういえばこのあいだ通販で
フェイクレイヤードというものを買ったんだよ
見た目は洒落ている ....
深夜
耳たぶを踏まれ目を覚ますと
肋骨が無い事に気がついた
慌てて起き上がろうとしたが
胸がクラゲのように揺らめいて起き上がれない
しょうがないので首を曲げて目線を横にすると
小人達が腰に ....
車の中のあなたは雨 避けがたくとりとめもなく

一つの今と一つの場所が移動する 相づちは質量を残さない

「モノローグ」そう題された つめたい彫像として心臓まで

こと切れたままのラジオ  ....
「うわなにそのバッシュどこのメーカー?」
「神。」
「は?」
「神からもらったんだ」

おまえらには触らせねーよとか
はいはいわかってますよーとか
いつもの流れ。
でもアのバッシュ ....
可愛いカナリヤを
捕まえたと思ったら


なんだ、とんでもないものを捕まえてしまったな…



そう言うと



彼は私の足を縄でくくり
木に繋いだ




鷹には ....
私の意識の後ろで
踊る私がいる

簡素な服で
裸足で
踊りつづけている

その踊る身体は
現に此処に在る私の身体よりも
ずっとしなやかで
烈しい

私の奥に散る火花のありさまを ....
失ってから本当に大事な物に気付くんじゃなくて

失ったから本当に大事な物に化けるんだよ


なんだじゃあ負けゲーじゃないか
無理ゲーじゃんか


そう ....
 
                                                                            
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国

時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国

世間は
和解主義共和国 ....
キウイをひとつ
召し上がれ

アナタの口に
無理やり押し込む

甘い手榴弾


ピンを引き抜く

大丈夫
ちゃんと
破片は掃き集めて

お花を添えて差し上げます

 ....
なぜ秋が嫌いかと言うと
気が滅入るからで

なぜ気が滅入るかと言うと
多分単純に温度のせいだ

簡単なことなのに

毎年盛大にこの罠に足を突っ込み
ため息をついたり
嘆いたりしてる ....
今ここにいる自分が
よくわからない

どんないきさつで
どんな運命でここに?

記憶をなくしたわけではない
生き迷ってるわけでもない

ただ

薄ら寒い
沈みかけた西日で見るこ ....
皮膚を切り開いて筋肉の隙間から血管と神経だけを取り除き、天井から吊るしてオブジェにする、血の滴る音を秒針のように聞こう、過ぎ去るときは死と同じだ、一分一秒は死に続けている、血だまりのにおいは外 .... 立てかけたエレクトリックベースの
三絃のペグが反射して
眼球の面をにわかにすべりながら
谷底に微かな光を届けている
祈る女の言葉に
二つに引き裂かれたのだ
気が付けばカエルやコウモリばかり ....
曙時に穴から這い出し
尻尾を立て太陽に体を向ける
体温増加が目的ならば
一匹ぐらい
背中を暖めていてもいいだろうに
どうして皆が同じ方向を向いているのだろう

父は
ぼくと弟を傍らに並 ....
おれは予告してた何もかも、っていう人はさみしいだけなんだって言われてからときどききみに征服されに行く

わたしはイクラから産まれたイルカだ、松明がないと松明がないときみにあえない

き ....
きみの時をおもうときそれは高速でときどき届いてわんって鳴るよ

わたしはさわれる展示物よく動く指を持ってるきみの恋人

ultraを辞書では引いたことがないわたしのものだうるとらちょー ....
 
 時は大洋の彼方に浮かんでいる。
 私の土地からは見えないが鼓動は確かに響いてくる。
 さてこの時を何に使おう?
 まずはひっそりと旅に出ようか。

 海の見える街は憧憬の彼方に佇んで ....
さよなら



どっかに忘れっぱなしで

鰯雲









{引用=もう少し削ってあげれば一句になるのに}


って空のどっかから声がする

 ....
            161014

酸化剤フライDとサァタDを取り違え
ふつふつと泡が出てきて駄目になったよ・・
混ぜる名危険と旧姓の仕様を去勢する地方裁判所
つぎは本交際になるなと次の ....
Lucyさんのおすすめリスト(6459)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
漬物- 春日線香自由詩716-10-25
不安定、という状態で安定する変化なき日常- あおば自由詩3*16-10-25
秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-25
葬儀- 葉leaf自由詩716-10-22
ブラック&ホワイト- ホロウ・ ...自由詩3*16-10-22
狭い部屋- イナエ自由詩18*16-10-21
- 朧月自由詩216-10-20
雨の休日- 葉月 祐自由詩4*16-10-20
ぼくの内側から崩れていく海- 白島真自由詩20*16-10-20
粉ごな- はるな自由詩216-10-20
フェイクレイヤード- たいら自由詩216-10-19
肋骨の小人- 5or6自由詩9*16-10-19
ダブルスライド- ただのみ ...自由詩14*16-10-19
神からもらった新品のバッシュ- コトコレ自由詩2*16-10-19
鷹匠- 薫子自由詩116-10-18
隠された踊り手- 塔野夏子自由詩3*16-10-17
- TAT自由詩3*16-10-17
祖母は千歳飴をなめる- 白島真自由詩13*16-10-17
誤解主義共和国- イオン自由詩5*16-10-16
This_Is_Not_A_Love_Song- まいこプ ...自由詩116-10-16
ひのこ- ガト自由詩4*16-10-15
人形劇- ガト自由詩4*16-10-15
そのとき初めてその色を知るだろう(静かに語りかけるような音と ...- ホロウ・ ...自由詩1*16-10-15
空の鍋叩き- ただのみ ...自由詩9*16-10-15
ミーアキャット- イナエ自由詩7*16-10-15
きみが御曹司とか宇宙の規律でも- 初谷むい短歌116-10-15
きみの時間、感染はねん膜のように可憐だ- 初谷むい短歌416-10-15
時の空き瓶- ヒヤシン ...自由詩4*16-10-15
秋のそら帰りみち拾いものする少年のメリーバッドエンド- AB(な ...自由詩416-10-14
ふらいでい・ふっふ?♪- あおば自由詩1*16-10-14

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