見下し合ってバランス取れている
希望という名の紙切れよ
希望という名の瞳に渡れ
誰かは無謀と云うだろう
或いは幼稚と嗤うだろう
希望という名の未熟さよ
立ち止まるがいい
思う存分に
希望という名の愚かさ ....
ランドセル揺らし揺らし
男の子三人帰り道
ぼくの一旦停止した車の前
後ろを何度もふり返り
キャキャキャ何度もふり返り
横断歩道を渡っていく
はて、何がそんなにおかしいのか ....
女の子の
苗字と名前にある
わずかな空白に
小さな川が流れて
いる
せせらぎのような気安さであるから
そこをいったりきたりすることが
できる
時々流れてくる桃を
無邪気に拾って遊んで ....
あのさ
ワタシ的にはどうでもいいっちゃいいことなんだけどさ
今の状況アンタたちどう思ってるのかって
正直なところ訊いてみたくってさ
うぅん うぅん
ワタシ的には全然かまわない ....
「お出かけですか?」
なぜわたしは
立ち止まってしまったのでしょう
ご自宅前を掃除しながら
道行く人だれもへの
いつもと同じ問いかけに
下の坊やを実家にあずけ ....
つまりそういうことにしておこうかな)あっちこっちで閉じ忘れた括弧をあつめて閉じて廻ってみたりして)立派なカメラを持ってるくせに何もしないから)こちらからタイミングよく飛び込んでいかなくちゃならない)背 ....
ノストラダムスの予言を信じ地球を離れ12年
【カタツムリの抜け殻】
実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
苦しいときに祈るちから
それがまだあるぼくは
まだまだ大丈夫だろう
苦しいときに祈るちから
それがまだあるうちは
まだまだぼくは大丈夫だ
DNAのように
他者と融和してやろう
愛の実 ....
考えると苦しくなる
胸も頭も指先も
だから考えるのをやめる
病気でタバコをやめるみたいに
それは体力と
心の頑丈さの問題か
愛とか嫌いとかではない
朝から ....
一方通行の恋 逆走している
ブログ炎上119にダイヤル回しヘルプミー
しんどいんや
と いう君のまっすぐな心も
曲がることを覚える
慣れない乱暴な言葉に
正直にバカがつくと
まるで加害者
どうしていけないの
おもったことを言うのが
梅が咲き
こ ....
君と同じ空を見上げたかったのだ
お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ
桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ
おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです
傘は特別製の防御服 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて
小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ
(吸い込まれる)
くらいに感じてくれたらいいな
そんな気持ちの柔らかさで
....
看取りは二晩続く。
その二晩が終われば二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。
看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。
すっかり人気者だね、
....
ピコピコハンマーで突く
あなたも知らないあなたの裸婦像を彼はもっている
絶景を失った目眩の砂漠みたいな階段でここにきた
あなたも知らないあなたのハロウィンを彼女はもっている
朝露を手にいれた鬱蒼とした森みたいな ....
予想外の アナタの言葉に
ズルッとコケて
これで 観客が居れば すっかり 芸人ね なんて
悦に入る
ほのぼのと 笑う アジサイに 見初められ
明日の雨を 占った
もう本当にム ....
ソフィア市の輪郭を宇宙に見立て
誰かを愛することで華やいだ心と
誰かに愛されることで弾む身体を
楕円の惑星にみたいに包んでみて
それをソフィア市と呼んでみると
ソフィア市は不条理さには沈黙し ....
動物園戦争がはじまったそうだ。くまとゾウが戦ってくまはみんな駄目になったそうで、どうしてくまとゾウが戦ってるのかは奴らにしかわからない、誰も知らない、奴等だってほんとうのことはよくわかっていないらしく ....
お菓子を食べよう
腹が減る前に
バイクを漕ごう、
腰が痛くなる前に
映画を見よう
返さなきゃいけなくなる前に
電信柱に犬のおしっこの破片がへばりついていた
それをはがすと ....
ツタヤにただついていくだけなのがとにかくめんどーだった、ってあとから思ったから
いやがらせ、あなたがえらそーに選んだDVDの、隙間という隙間に
わたしのてきとーに選んだ『皇帝ペンギン』を挟んでおい ....
お前の道でひかれたたぬき
その道は
車が走る
人が走る
たぬきがいた
それを知った
お前の道で
たぬきの道で
息子は仮眠室で眠っている。
ぼくは杉下さんの容態をメモを録りながら聞いている。
今夜は杉下さんのおられる107号室がぼくの居場所だ。
居場所なんて言い方はおかしいのかも知れない。
....
「宇宙人を噛んだら歯がぬけたの」
あなたがこんなはなしについて、ひゃくまんかい租借したあと
つまんない意味をやさしく添えてくれたけれど、おっきなお世話だった。
だっただったと駆けていったから ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない
好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている
賞賛の燃料があれば ....
それは、
大まかに表したのなら踏切
もしくは縁が擦り切れた、
クラウドの束
私はなかなか爪を切れない性分で、
街には、
ローディング時間がない
そんな夢すら見ないのは
昆虫、
路地、 ....
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