日本には
人を斬るに便利な言葉がある

新しいゲームが欲しい子は
「みんながやっている」と刃をちらつかせる
優しい親は ゲームのできない我が子が
「みんなに」虐められそうな気がして
つい ....
否応なしに冬に抱かれ

吐く息
ひんやり
あたたかく

生業の向こう
透かし見る

見知らぬ男が 女が
子どもたちが厚着して

光片の海を泳いで往く
わたしはもういない

 ....
おまえは
いつでん
ドンカッチョんごて
目んまえのもんに
ガッバッて食いついて
辛抱ちゅうもんを知らん
だけん
いっちょんよかもんのでけんとたい

のさりたい
神さんのごたるひとの ....
今度の選挙で
もし安倍政権が
続くことになったなら

日本は
歴史の過ちを
繰り返すだろう

こんなはずではなかった
話が違うと
気付く時には
手遅れに…

この道しかないな ....
水溶性キネマ


記憶の階段を一段一段昇るたびに
潮のように満ちてくる

おじぃちゃんの机のうえには
馬の毛
たぬきの毛
頬にやわらかいリスの毛
お米にも描けそな ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。


人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。

悲しい時はこの手裏剣で
 ....
ひとつだけ私の肩に舞い降りて小鳥になるよ今日は雨降り

  こんなにたくさんの雨粒があるのなら
  ひとつくらい雨粒になってしまう魔法に
  かかっている小鳥がいるのかもしれないと
  思 ....
私の指先がたどった夢を
あなたは覚えていますか

それは柔らかな素肌の見る夢です
華やかな衣装の奥にある真実さえも
夢の一部だと想うのです

それで良いのかも知れません
いつも永遠に戻 ....
不謹慎ですね
きっと
でも笑ってしまいます
感傷を持ち寄って
灯して酔いしれて
そうゆう時と場所が欲しいのですね
明日への活力
というより
デトックス
上手くできる人ほど
生き方も ....
それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに

色を成して 溶けてゆく

包まれている

 私が体験した訳ではない友人の痛み
 ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
  ....
部屋の隅にわだかまっている未知が
目を覚ます前に、おいとまします。

降り積もる夜が、達する、前に。
僕は鞄の口を開けます。

生命のないところへ行きます。
正しいのは君たちなのです。
 ....
誰かさんが
クリスマスイルミネーションをみたいといいはじめる
いまさらロマンチックなんてねえ

ちょっと時間の風に疲れているのかもしれない
どうせなら宇宙のイルミネーションを眼にしたいものだ ....
子供のころ
とりかえっこが大好きだった
友達の靴はわたしには窮屈だったし
弟の枕は乳臭かったけれど
自分以外の人を感じる楽しいゲームだった
とりかえっこのあとには
必ずとりかえっこが返され ....
 
都会の夜にまたたく星は必要だ

手をのばしても届かない それ

わたしにも、必要だ



 
鏡よ鏡
おぬしに聞きたいことがある
この世で一番美しいのは誰じゃ

それは愚問です姫様
あえて申しあげれば
姫様ではないことは確かです

鏡よ鏡
それは承知の上
我はただこの世 ....
きらめく街に二重映しに
廃墟が黒々と微笑んでいる
何からの自由 何への自由

星が降る 壊れながら降る
その欠片が傷つけてゆく無数の意識
何からの覚醒 何への覚醒

君はいつ泣いていた ....
キッチンのテーブルで
言葉をこねくりまわしていると
いつしかガイコツになっている
ガイコツは書く
普段の僕が言わないことや
普段の僕が知らないことや
普段は誰にも聞けないことや
普段の世 ....
あなたの瞳 異国の鳥よ
陽炎の向こう遥か遠く
倒れた女の首飾り
散らばるビーズ夢の欠片
神なき宇宙の茫漠に
見えない糸で星座を編んで

あなたの声 異国の鳥よ
風の螺旋を辿りながら
 ....
むかし、むかし
僕の育った家には
2人の鉄板奉行がいて
鉄板焼の日には
競うようにその辣腕を奮った

ジャガイモ
ニンジン
ソーセージ
肉はまだだと言っただろ

言ってみれば ....
手に入れたものは
カスだった
手に入れたものは
クソだった

誰かがほじくった
カスだった
誰かが食い荒らしたあとの
クソだった

誰かが僕を探す
お前よ
俺のほじくった跡 ....
凍てついた夜道で
640年前のベテルギウスの光を見上げながら
今日は星が綺麗だね
って僕のポケットに手を突っ込んでくる

見えないサソリから
ただ逃げ回ってばかりいるとても臆病な僕を
 ....
まどろみの中
つけっぱなしのテレビから
垂れ流される戦慄
消灯された部屋で
テレビの画面だけが不気味に浮かび上がる

ー番組の途中ですがニュースをお伝えします

ー日本時間午前0時頃
 ....
夜と朝が交差する一瞬
藍色の空めがけて解かれる
淡い黄金(こがね)の帯
その真中を引き裂いて
真っ直ぐに飛んで行く 
お前は名も無き一羽の鳥

霊妙なる森の奥深く
未だまどろみから醒め ....
最新のポスター
むせかえる部屋で
ぼくの理想論
くだらない宇宙で

先々のない部屋
いたらない思考で
あるはずがない
いくはずのない後悔

そうあらないはずのない
痛みのない麻酔 ....
垂れ下がるこうべ五十数個、
効きの悪い空調がため息と空咳を掻き回すのを不可動式の椅子に座って眺めた、
ノートと感度は真っ白け

夜光心理学概説b/後期金3
蛹谷 空二郎


隣のヨシザ ....
テーブルクロスが
一瞬にして失せたけれど
食卓の上に置かれた
皿やグラスは
微動だにしなかったので
私たちは
それについて話すこともせず
もちろん
見つめ合うこともせず
そのまま
 ....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口

ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
 ....
砂埃にけぶる視界の片隅
蜃気楼に揺れるあの故郷
滅びても尚地を支配する
星々の暦は古い約束
果たされない理由を求めて
地図に無い砂の道を遡る
馬の鬣を撫でる渇いた夜風
砂にくぐも ....
涙がかけた虹が消えない 泣きはらした顔を凍らせたいのに
きれいな星がぼくのそばに
どんどん墜落する夜で
つちぼこりが目に染みる


感受性を死守したいだけ
ぼくの左胸に生える樹も
切り口からどろどろと泣いてい ....
Lucyさんのおすすめリスト(6459)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉の切れ味1「みんなが」- イナエ自由詩8*14-12-13
心冬- ただのみ ...自由詩11*14-12-13
のさり- 草野大悟 ...自由詩2*14-12-12
耐え難い未来- 眠り羊自由詩114-12-12
水溶性キネマ- るるりら自由詩15*14-12-12
この手裏剣を使いたまえ- ブルース ...自由詩9*14-12-11
あなたは誰ですか- そらの珊 ...短歌15*14-12-11
指先- 梅昆布茶自由詩13*14-12-11
それは素直なひねくれ者- ただのみ ...自由詩17*14-12-10
銀河を渡る飛行機雲- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-12-10
2_a.m.- 梅宮迷子自由詩5*14-12-10
夜。_クリスマスイルミネーション- 梅昆布茶自由詩914-12-10
とりかえっこ- そらの珊 ...自由詩1214-12-8
必要だ- 殿上 童自由詩19*14-12-8
鏡よ鏡- keigo自由詩5*14-12-7
奇妙な祝祭- 塔野夏子自由詩6*14-12-7
ゴーストライター- やまうち ...自由詩614-12-7
異国の鳥- ただのみ ...自由詩12*14-12-6
鉄板焼物語- keigo自由詩3*14-12-6
トラッシュバック- 竜門勇気自由詩114-12-6
<はるか>- nonya自由詩16*14-12-6
午前2時のニュース- keigo自由詩1*14-12-6
鳥よ—- 夏美かを ...自由詩21*14-12-5
地雷のないはずの部屋から- 這 いず ...自由詩2*14-12-5
さるのがらんどう- 吐水とり自由詩7*14-12-5
魔法使いになりたかった- そらの珊 ...自由詩1514-12-5
白菜白書- そらの珊 ...自由詩20*14-12-4
つきのさばく- 衣 ミコ自由詩3*14-12-4
涙がかけた虹が消えない- 北大路京 ...自由詩514-12-4
夜光樹、成長痛- 吐水とり自由詩5*14-12-4

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