すべてのおすすめ
ある傾斜においてうつむくのでなく
あたまならがっくりと
垂らすせいで
きみの、
頸椎が
くらい空にすっかりひえてむけてしまい
きみの視ないものにちゃんとかぞえられる
都心から二時 ....
秋のまん中で
道に迷って
帰り道

自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく


ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ....
くちづけが月を隠している 下ネタを言えず息ができない 供養の拝礼を終える
そっと汗を手のひらで拭うと
和尚は顔の皺を刺青で埋めた
浄門の外房には紅白の熨斗が貼られ
それを見た人々の信心は以前よりも増した
(ああ そうじゃよ
冬 ....
彼と彼女の人差し指から、蜃気楼のように苔が蒸しはじめて、臨月を迎えた猿の聖母は二股になった道を駈け下りていきました 麻の衣装を着たみどりのかえるたちが、合唱をします 音階がふりわけられた椎の葉に、天か .... 寝しなに

「おかあさん、
あと二時間くらい手ぇつないどっていい?

やっぱり、
いっしょう手ぇつないどっていい?」

そう言ったかと思うと
すぐに寝息が聞こえてきて
繋いでた手は ....
OMOTENASHIわたくし 妖怪 おもてなし と申します。
わたくしの体のほとんどの部分は 水とコラーゲンなのでございます。
人間の水分量は たったの六割だそうですね。 
よくそれで生きていら ....
さよなら準備

歩きながら忘れよう

公園で忘れられていたことも

歩きながら忘れよう

さよなら秋風

いらなくなった紙切れと

いまさらながらの屁理屈も


遠ざけら ....
耳を塞いでよく聞きな
俺の生い立ちはこうだ
頭を巡らせてみると
格子の向こうに四角い光
その中からこっちを見ている一本の木
やっと首の据わった俺が
ベビーベッドの中にいたというわけさ
何 ....
(青年期)
にびいろの空にぶら下がっていた
的をはずれた青い春の無駄矢が
(中年期)
秒針がブツブツしわぶいていた
赤い夏の夢を償却できた気楽さで
(高年期)
白い秋の月が窓を覗きこんで ....
人が集まって満開の桜 もしふと世界が終わるならば
それはきっと
こんな澄んだ青い空の九月の日だろう

そんなことを思うと
なつかしさという古い抒情が
僕らを草のようになびかせてゆくね

小さな桟橋 きらめく ....
父ちゃん
あんお地蔵様な毎日こっちば見よるとよ
戦火でむごう焦げた左っかわ
今日もハンサムよ 
父ちゃんに似てよか男ばい
いたばり出てみれば秋ん風のすーっとすると
こん前どか雪降ったつ ....
中庭に迷い込んできた彼岸花が一輪だけ咲いている

とても貴重に映り 華やかな感じがするが

当人(花)は場違いなところに来てしまったと

恥ずかしい思いをしているかもしれない


 ....
(瞳をもたない
(いきものの
(においがする

夏が
眠りにつくよりも
早く
底辺の夜は
その
密やかな手のひらを
ひらいてゆく

仄かにひかる土のうえ
満たされない
季節 ....
丘を越え 町を走り
海原にて待つ かの人の元へ
駆けてゆく 駆けてゆく
後ろを振り返る事も無く 澱む間もなく
陽が差すあの海岸の
かの海岸の かの人の元へ
涙、未だ止まらずに
思い出が溢 ....
それ以上は もう

あなたのおしごとではありません

ペパーミント

そうですね いまのわたしには

あの深みどり色の 喉を辛く焼く液体が

このうえなく大切なだけですから ....
くだものまるごとのみこんだ
ひとくちめで水がうまれて
ふたくちめに街がうまれた
もうひとくちはいらない

だれかの世界にこぼれ落ち
やわらかい素足に踏みつぶされて
かたちを失って色は破裂 ....
記憶を消されて過去に生きている おばあちゃんは栗をむく
背中を丸めて栗をむく
かたいかたい栗をむく

息子にも
娘にも
孫にも食べさせたい

むいたほうが食べやすい
ただそれだけで
もくもくと
真剣に

一 ....
 一

 夜の水平線が
 両の腕をさしのべ
 その手で満月を挟み

 嘆く空から引き離し
 海の底に沈めた

 光が闇に溶けて
 波の下に燃えつき

 殺風景な夜空に
 取り ....
またたいたまたないた 化粧箱や封筒の
中には宝石があるものだと
女の子はそれくらい知っている
馬の形をした雲を追いかけて
知らない道を行くと
その細道の先には橋が続いて
途中、別れの言葉を思い出して
しゃくり ....
カラスが秋をたべていた
山のぶどうをたべていた
私をみても驚かず
驚く私をみつめてた

秋風つめたく
カラスの背を撫でて

なぜか私が
身震いをする

ぶどう色した
秋をやきつ ....
雨が地面を濡らしていた

使えない鏡のように濡らしていた

空は雲に覆われていた

寂しい景色を高速で行った

雨の日のダルビッシュ

おまえもこんな気持ちなのか

だから虚空 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
そろそろ 準備はできた頃かな
心の準備なんて本当は要らない
君が時間をかけたいなら
合わすしかないから

 待っている
 待ち草臥れない音楽を流しながら 中秋の名月には準備できているよね
 ....
一人にやけて 窓ガラスに姿を映せない真昼間
一人企んでいる その後の人生設計を ニタニタ気味悪い
にやけているから そのままにして置く 放置プレイさ

 肉体が保っている間に 主演しなければ  ....
宣井龍人さんの自由詩おすすめリスト(2476)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
近景- 岩下こず ...自由詩913-10-6
帰り道- 佐東自由詩713-10-6
くちづけが月を隠している- 北大路京 ...自由詩613-10-6
下ネタを言えず息ができない- 北大路京 ...自由詩513-10-6
秋が過ぎれば冬がやって来る- アラガイ ...自由詩7*13-10-5
白い指- rock自由詩213-10-4
- hiroto22自由詩3*13-10-3
おもてなし妖怪2013- るるりら自由詩24*13-10-3
さよなら秋風- 吉岡ペペ ...自由詩713-10-3
パターナル- salco自由詩13*13-10-2
時の端っこ(米寿を迎えて)- 信天翁自由詩413-10-2
人が集まって満開の桜- 北大路京 ...自由詩213-10-2
九月二十七日_快晴_24℃- 塔野夏子自由詩9*13-10-1
風の子の弔う- 凛々椿自由詩513-10-1
彼岸花- 八男(は ...自由詩513-9-30
九月の子- 佐東自由詩813-9-30
永久という陳腐な言葉が- 岸かの子自由詩2*13-9-30
シングス- 芦沢 恵自由詩20*13-9-29
ピオーネ- かいぶつ自由詩1313-9-29
記憶を消されて過去に生きている- 北大路京 ...自由詩413-9-29
まんなかの栗- 朧月自由詩613-9-27
波の下の月- まーつん自由詩11*13-9-27
またたいたまたないた- 北大路京 ...自由詩513-9-26
かなしい唄- 春日線香自由詩713-9-26
山ぶとうとカラス- 朧月自由詩513-9-26
雨の日のダルビッシュ- 吉岡ペペ ...自由詩313-9-25
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩30*13-9-17
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
月を止めた愛の次- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-9-11
酔いとボケの狭間に来てくれたら- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-9-10

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