すべてのおすすめ
青い空を切り取って
それも丘に埋めたのだ
まるでお前の目のような
きれいに澄んだ青空を
果てなく自由な青空を
閉じたお前の目の為に
春が来れば
硬くお前の口一杯に
詰まった土も温も ....
私はアメリカで産まれました。
20才まではアメリカ国籍を持っていました。
いわゆる2重国籍です。
今はただの日本人です。
幼稚園ではドイツにいました。
夏休みにフランス、イタリア、スイス ....
明日はもう
ここにはいないし
雨も降りそうだし
こわいから
食べて
そして
明日になったら
明日のわたしを
食べてね
昔
梨の花に囲まれて延びる
二車線の県道を通って
家に帰った
その時に好んで聴いていたのは
Eaglesの
hotel Californiaだった
一日をじんわりと焼いて終った夕陽が ....
「ゴローちゃんの時と違って本気なの」
「私は貴方が好きなのよ、どうなのよ!」
「好き好き、私のタイプ」
「友達じゃ嫌だ、恋人でないと。」
昔の事だ。優秀でかっこよく痩せていた。
未来も輝 ....
朝
かまきり が袖を引く
貧弱な鎌をカフスに突き立て
出勤する私を引き留める
そんな鎌じゃ 草も刈れまい
まして人間なんて 狩るもんじゃあ ないよ
生地がいたむから
その鎌 どけておく ....
会社での10時休暇は10分間なのだが 実際座って毎月ひとり500円の会費で出てくるお茶菓子でお茶をすすれるのは ほんの数分だけなのだが 会話は有る。
今日は東京スカイツリーのおみやげの ヒョウ柄 ....
突き刺さる 言葉が
雪 だったら
いずれ 溶けるのが
確定して いるから
少しは 楽に なれるかな
雪吊みたいに
いろんな骨組みが あって
たくさんの 隙間から
外 ....
ふくらみかけているのに
信じることからさけていた
体中に細い針がいくつもいくつも刺さって
抜いては星の砂の中へと仕舞った
他人も自分も
自分も他人も
打ち寄せて返す ....
その夜そらは光の雨で満たされて
彼方の丘の上にまたひとつ星が突き刺さり
まるで堕ちてゆく天使のようにうたいながら
ことばのかけらのように降り続けるのです
こえにならない声がきこえて
胸を ....
リボンを解き箱を開く。赤い花束の一部が見えた瞬間、混入されていた爆発物が発火した。鋭い閃光が放たれて視界の全ては真っ白になる。頭を貫く耳鳴りが徐々に遠ざかる、遠ざかる道程には乱れた鼓動が穿たれる。穿 ....
いつも同じにしてるのに
甘い日と
苦い日
傘を持っていっても
いかなくても
はずれそうな空
一杯だって
同じ珈琲はないんです
しても
しなくて ....
ぼくは会社を休んだ。株式の建築会社だ。今朝、目を覚まし、まだ眠りたらないモグラのように目頭をこすると木魚を叩きながらこっくりこっくりと居眠りをするつやつやなお坊さんが一瞬あたまをよぎり、その幸福そう ....
/朝焼けを待つ。そのあいだに。口当たりのいいことばかり。話してしまうのを許してほしい。希望や。理想。その怪物的な言葉たちの。立つ瀬がなくなっていく。冬の夜の海浜の。そこここに。誰にも模写されたことの ....
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評判が良いのよ
おちびちゃんにも
おかあさまがたにも
レシピきぼんぬwだと
あのね
愛情なの
「たべたい」って子を
叩いて泣かす親ってど ....
悲しい余生を想像するのは
ちょっと疲れてしまった
新しい何かが必要だけど
今ここにいる素敵さは捨てられない
花火の色なんて
綺麗に思ったことはないよ
うんざりした顔を誰かに
悟ら ....
なないろの架け橋から
ダムが嘔吐している
あじさいが
潤んだ目を擦り合わせ
ねむたげな林道
葉うらで演奏される口琴
耳をすます野池
水面の波紋に
意識が吸い込まれ
蛙の呼吸に同調した ....
口の利けないわたしは左を指差して
魚群がそちらへ移動していく
内緒の本棚に三歳からの日記を並べ
旗を振る夕べ
トカゲたちの尻尾を踏もうと遊ぶ
シルクハットの猫とその杖
水道管を ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない
大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている
僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
フラガナの長い雨も止んで
月と花が欠けるころ
一枚きりの便せんが
何重にもテープを巻いた封筒で届いた
何を守っているの? と思ったけれど
外国だから心配だったんだよね
8月の日曜日 ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人
彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ
誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた
乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく
空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
春へ
迷いこんだ赤とんぼに
音信を宛てる
なんとなく
くち淋しくて
見知らぬ子どもの
懐かしい
薄荷の味する
はなうたをぬすむ
ぐらつく
奥歯のように
母音を舌で
ころがしてい ....
中国人が、そんな許せないアピールを
とあるサッカーの試合でしたという。
何をバカな。
蒼井そらは俺のモノだ。
良く見ろ、ほら、彼女は僕の19インチの
ブラウン管TVの中に ....
鳥の
輪を描くように
腕の中で時計を
守ってほしい
日に細かな気泡の浮かぶ
ガラスの器に
首の折れたストローを挿して
二重になった影を
辿ってほしい
絡めた指先から
震えとともに
....
ハッピーライフ
朝にアイスコーヒー飲んで
close your eyes
朝日を感じよう
フレンチトーストを
食べて
サラダを食べる。
やばい遅刻だ!
トボトボと家路に着く
....
天井から集まる
星屑のめいめつが
頬からこぼれそびれて
睫毛にからまり
目を閉じると
角膜の表面に錨をおろし
浮標のように
ただ揺れている
覚束ない眩しさを
ひとつ摘んで
たやすく ....
花瓶から
あふれた水の
殆どは書き記されて
干上がった
窓辺に立てられた
イーゼル
幼児に
水で手を
洗われるような
3月に画布を
はる
書きたかった
ずっときみのことが
心臓が血液を押し上げるように
月が魚を狂わせるように
まるで澄まし顔の
未開の詩よ
ことばの装いと枷とはわたしのもの
やがて旅人でしかい ....
青白い空に浮かぶ月は
境界線を見つけられないまま佇んで
何処ともなく
向き合わずに消えて行く
酷くひっそりと
動き始めた世田谷
バナルじゃな ....
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