すべてのおすすめ
孤独だと 気付く瞬間
場所にも 寄るけれど
大勢で 楽しく
輪と和と話に 花を咲かせる瞬間以上に
哀しいモノは ない
其れでも
貴方は 孤独では ない と
肩を抱い ....
ベランダの茎に雪が積もって
どこか雪花のようだった
西日の中でも負けずに元気だった
まだ咲いてほしくて片づけなかった
小さな花
種を落として、鳥
鉢のすみで咲いて
....
僕は生まれ変わったらディドになりたい
というとディドはベッドの枕元に座ったまま
そのままぴくりともしないで笑うようにした。困った笑いだ。
ディドは半ズボンをはいている。そ ....
明けない夜にピザが届いた
昨日の風に名前をつけた
寒い
たった今
布団乾燥機のプラグを握りしめたまま
目が覚めた
酩酊して
コンセントを探していて
力尽きた
おい
俺よ
この六畳の部屋で
遭難死するところだったじゃ ....
女は戯画のなかのインディアンみたいな出で立ちをして
紙紐を使って ベッドに男の四肢を括り付けていた
人工の冷めた光は磨りガラスの窓を白く染め
取れかけた口紅を不気味に照ら ....
朝の心地良い風が優しく吹き込んでくる窓辺にほんの少し黄ばんだキャンバスを置く。
そこに描かれた幾重にも塗りたくられた意識の高揚をじっと見つめる。
その高揚の中には、自信と自惚れ、嫉妬と蔑み、夢 ....
寒い季節に
ちゃんと寒いと少し
安心する
うまく笑えない私だけど
咲いている花をみて
少し安心する
道路工事のおじさん
地面をほっている
がりがりとどかどかと
そのうえに
....
中3の時建国記念日に授業があった
社会科の先生が生徒を集めて行った
その中に僕もいた
授業は教科書を使わなかった
「神話は歴史じゃない」
と 先生は言った
突然
教頭が怒って教室に入って ....
自分の骨を見た詩人がいた
群れると空気が支配する
集団の最大公約数は愚劣である
集団の最小公倍数はサロンである
詐術をかけて誑かすのは容易
いともたやすく右に倣い左に靡く
風にうね ....
丸1年間
給料なしで必死に働く有限会社の社長がいる
貯金を切り崩し 社員とその家族を守るために
「あと1年は石にかじり付いてもやる」
「真面目だけが私の取り得だ」
社員も彼を信じて必 ....
スノボで手すりみたいなとこ滑ったり
(雪いらねえじゃねえか!)
巨大マトリョーシカの上飛んでったり
シュール過ぎて笑うけどさ
訳の分かんない競技見てると
風雲たけし城かと思うぜ
月夜に鳴らないオルゴール
氷の張った湖を
スケートで滑り
ここはと言う所で止まったら
ドリルで氷に穴を開けて
ワカサギを釣って
またスケートで帰って来る
釣ったワカサギの数と
行って帰って来るまでのタイムで
勝 ....
うちには時計が大小20以上はある
掛け時計 置時計 目覚まし時計
腕時計 携帯電話の時計 PCの時計
給湯器の時計 ファックスの時計
炊飯器にも時計が付いてる
時計が多過ぎてうんざ ....
お母さんって
優しくて、ふんわりしてて
なんだか甘い匂いがする
うちのお母さんは
いつもくたびれてて
髪のセットもしないまま
仕事に出ては
アルミの粉の匂いがしてた
ささくれと、ア ....
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる
行方不明の方の情報が明かされる
パジャマ姿 86歳のおばあちゃん
念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ
そん ....
夢に疲れて夢で寝る
中学生になって
初めてコーヒーを飲んだ
僕はその3時間後から
コーヒーが大好きになった
コクや酸味の味わいや
鼻から抜ける香りを好きになるのは
それから3年程経ってから
コー ....
こんな日は
決まって風が泣く
弔いはもう済ませたというのに
細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ
夢遊病者のように
あの音を ....
薄紫色の波紋で充ちる夕暮れ
うつむく甘い風の香り
きらり 遠くに灯り始める 光の粒
あめ玉のように 宝石のように
水の音は縒(よ)り合わされて舞い立ち
鳥は世界をひるがえす
今 胸から ....
血を吐いて小さき手
雪はライトに照らされて
数千万の点の直線になる
雨よりストップモーションで
風より自由はないようで
そんな光景を外に置きながら
ひとり畳のうえでうたた寝をする
....
疫病神が青ざめている
丘をのぼってまたひとりになったならそこには
すがすがしい空気の夕暮れが凛としてあるのだ
街の喧騒が遠くでささやくように聞こえても
揺るがずにきちんとたたずんでいるものに逢いたかった
自 ....
ザクッザクッ・・・と霜柱
冬を踏みつぶしていく・・・快感♡
2014/02/06
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ
「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
【 ユニゾン 】
人はなぜ歌う
その言葉を
伝え残すため
変わらぬ日々を願い
感謝と畏怖に斉唱する
【 フリジア旋法 】
ゴジラがくる
破壊によって目覚める怒り ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人
最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない
にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83