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健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く
突然の風塵に出会うまでは
傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し
やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる
それでも林檎は林檎たらんとし
....
月明かりで出来る影
自分の影ではない気がする
もし自分の影だとしたら
それはきっと昨日の自分
月明かりを浴びて
僕は明日へと
生まれ変わるのだから
勇壮なカブトムシも
死ねばチマチマした蟻に
跡形もなくバラバラにされる
生きた証なんか
残りやしない
ましてや弱虫バッタの僕なんか
カマキリが
こちら ....
猫の瞳のように
くるくる変わる
君のココロ
僕のココロは
惑わされ
きりきり舞い
でもいつか捕まえる
そしてぎゅっと
抱きしめる
きっと猫より
あったかい
僕は白い光に守られた戦士
守るべきものはないが
守りたいものはある
理不尽な怪獣なんか
光の刃で一撃さ
地震
カミナリ
火事
おやじ
どんな奴にも負けないぜ
白い光 ....
目玉焼きみたいな台風
黄身は暴風圏内だ
そっとそっとやり過ごそう
黄身が破裂したら大変だ
吹き荒れる風
叩きつける雨
苦しくて
苦しくて
外に出て踊り狂いながら
黄身 ....
北風が冷たい
夏にセミがいたなんて
すっかり忘れてしまう
すっかり気弱な太陽
それでもマンションの窓に反射して
自分の分身を生み出している
カラカラと枯れ葉が舞っている
吹き溜ま ....
涼しい風に乗って
赤トンボが行く
僕たちを見つめながら
スイスイと行く
何となく僕は照れて
紅い夕日を眺めてみたり
夕暮れどきの君は
ほんのり朱くて
可愛くて
秋のイチョウ並木道
枯れ葉を踏む音が哀しい
でもこの音が好きだ
リズムが少しずつ元気をくれる
だから哀しさはあっても
寂しくはない
夏の命の抜け殻となってもなお
心に響く木々 ....
空は悲しみ色に染まり
やがて激しく泣き出した
あえて僕はそれを浴びよう
僕の錆びついた鉛の心
純粋な悲しみ色で塗り替えて
きっとその方が
素直に泣けると思うから
水銀みた ....
眠れない夜
蜘蛛の子達が蠢き出す
無数の血管に入り込み
チクチクと毒針を刺す
体は痙攣してハイになり
脳に届いた毒は
死の自動思考を始める
蜘蛛の子の毒は
精神を少しずつ殺 ....
溢れ出る言葉
消えていく言葉
伝えたかった想いは
半分も伝えられなくて
言葉は木の葉に当たる雨粒
弾けて細かい粒となり
散り散りに飛散する
きっと一滴の涙の方が
よほど饒舌 ....
パッパカパーとラッパを鳴らし
豚が元気に歩いてくる
『僕はトンカツになるんだ』
『美味しく食べてね』
と去っていった
ドンドンドンと太鼓を鳴らし
牛が元気に歩いてくる
『僕はステーキ ....
愛は優しさだけじゃないって教えてくれた
激情とも言うべき気持ちのぶつかりあいが必要だって
でももういいんだよ
穏やかな気持ちでいれば
闘わなくていいんだよ
空は広く
そして何処まで ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます
隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる
ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す
ここにはない何かを求めて
魂は ....
高い秋空と純白の雲
あの雲はなんと言ったっけ
長くなった影
巨人のシルエットのようだ
綺麗な花が咲いている
僕の隣には君がいる
雲の名前はわからない
花の名前もわからない
....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で
駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
登っていこう
この丘のてっぺんまで
急な坂道辛いけど
えっちらおっちら
登っていこう
肌を焼く暑い日差し
汗をかいても挫けないで
カマキリだって
カナブンだって
カナヘビ ....
無用人間
僕は無用人間
ネジにも歯車にもなれず
風に煽られるだけの塵芥
『役立たずは出ていけ』
社会という機械が追い立てる
無用人間
僕は無用人間
でも
....
彼らの歌に嫉妬する
あまりに上手に歌うから
僕の歌は群集に掻き消された
もう歌う場所すらない
『お前は産業廃棄物』
『ギシギシ軋むのがお似合いだ』
嘲りの歌が聞こえてくる
そ ....
真山義一郎さんのうずら豆さんおすすめリスト
(20)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
太陽の林檎
-
うずら豆
自由詩
7
11-11-7
Moonlight_Shadow
-
うずら豆
自由詩
3*
11-8-20
証
-
うずら豆
自由詩
3*
11-8-19
猫子
-
うずら豆
自由詩
4*
10-12-29
White_Light
-
うずら豆
自由詩
3*
10-12-2
黄身
-
うずら豆
自由詩
2*
10-11-27
冬のある日
-
うずら豆
自由詩
6*
10-11-15
Red
-
うずら豆
自由詩
6*
10-10-26
道
-
うずら豆
自由詩
6*
10-10-16
泣かせて
-
うずら豆
自由詩
4*
10-10-7
夜と朝のあいだに
-
うずら豆
自由詩
5*
10-10-1
通り雨
-
うずら豆
自由詩
6
10-9-23
肉の行方
-
うずら豆
自由詩
3
10-9-17
鎮魂歌
-
うずら豆
自由詩
3
10-9-10
漆黒
-
うずら豆
自由詩
6
10-9-7
ある秋の日
-
うずら豆
自由詩
2
10-9-1
恋慕氷壁
-
うずら豆
自由詩
5
10-8-27
丘のてっぺん
-
うずら豆
自由詩
2
10-8-26
無用人間
-
うずら豆
自由詩
1
10-8-23
みんなのうた
-
うずら豆
自由詩
1
10-8-21
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