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身のうちに火を宿し
旅装を解くわれら
森の森閑として抜け目ない
眼差しの奥の
浮遊する電熱
白寂れ崩れるような
猫の背骨 たわんでなお軽く
湿地に降る雨のあいだに
城の姿を認めた
足 ....
はしりだす
君の姿を目で追う
ぼくのみみを
覆っている伸びすぎた髪が
ひかりよりもはやく
トラックを巡る
しなやかでかろやかな
筋肉の結び合う
きみのかたちになる
きみのかたちに ....
大人気ない大人ばかりの席で
僕は誰からも話しかけられず
ぽつねんとしていました
それから帰りの電車を降りた後で
さっき別れた人から電話があって
今日はなんか疲れたね 飲みなおそうといわれ ....
青空から遠い場所からあなたをみつめている
垂直に光が差すときには世界は希望に満ちる
そのわずかな時間だけ僕は人生を謳歌する
引き伸ばしても何にもならない人生かも知れない
覚悟が必要だ より ....
いつの間にか眠っていた。雨が降りそうと思って夕方に取り入れた洗濯物が、そのまま山になっている。耳障りな音がして目を覚ました。携帯電話がミニテーブルの上でぶるぶると振動している。
新着メール2件。 ....
美しい川岸で
誰かが旅立つのを
手のひらで水をかいて
ながめていました
生き物を売り買いして
霊長は得意です
深い洞の中に
暗い洞の中に
葦の茂みの中に
黒い茂みの奥 ....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている
見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
かげろうのようにあなたが笑うので
髪を切ったり
鏡を磨いたり
靴下を脱いだり
コップを落としたり
ソファーで寝てしまったり
そんなささいなことまで大切になりすぎる
この恋は危険だ ....
シンフォニア
夜を渉る
寄る辺なき
シンフォニア
オフィーリア
濁る目の
琥珀の底に
オフィーリア
最期に仰いだ空
金属片の月
シンとなる森
ああ 言葉でひとが分かり ....
おいもとめてうしなう
やさきのせつなさは
かなしみとともに
じんせいをまだらに
いろどっていくりぼん
車を止めて僕はタバコを吸った。少しだけ吸って、火を消した。こんなに生産的でない毎日 ....
木曜日に撃ちぬくセルフ・ポートレイトは
湿った黒鍵の匂いがする
不実な恋人と傘をさして歩きながら
意味のある表情を見出せないでいる
熱くて甘いドロドロに溶かしたチョコレートで
未来が ....
正体を隠すのではない
内側に隠れた正体を
暴くものとして
仮面を与えよう
すべて通り過ぎるもののあとで
後悔することのないように
うたかたの戯れとして
仮面を与えよう
まもなく海が終わるのだと
水銀灯のしたでアナウンスを聞き
気泡を次々と追いかけては
食われる魚たちが昇っていった
耳の後ろを押さえたまま歩く
小さな手のひらで痛みをかばいながら歩く
高 ....
さらに小さくふるえる水面
うちとけることのない二つの世界が
原子核よりわずかに軽い約束を
かわしたのは冷たい雨の日
もの思うようになってはじめて
自然と流れる涙の熱さを知る
大人はもっ ....
街角ごとに違う風が吹いている
蜃気楼の街灯をぼうっとひらめかせて
サーカスが来るまでに子供たちはベッドへ
サーカスが来るまでは子供たちもベッドへ
どこからたどり着いたのか知らないが
気が ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら
貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形
世界の外では日が昇り
また太陽 ....
salcoさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
やがて冬
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
12-7-8
風
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瀬崎 虎 ...
自由詩
1
11-7-6
大人気ない大人にならない方法
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
11-1-30
たぶん、悲劇的
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-10-21
1型
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
2
10-8-10
八月のエチュード
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-8-4
アコースティック・エミッション
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瀬崎 虎 ...
自由詩
4*
10-6-23
どうぞ知っていてください
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瀬崎 虎 ...
自由詩
4
10-6-5
オフィーリアIV
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-5-26
One_and_only_life.
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瀬崎 虎 ...
自由詩
1
10-5-23
致死率100パーセント
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-5-23
六月に仮面
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-5-13
リダンプション
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-5-9
この世界に平等にレイン
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瀬崎 虎 ...
自由詩
2
10-4-17
月の美しい夜だから
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瀬崎 虎 ...
自由詩
3
10-4-13
呼吸をするようにひらかれていく
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
7
10-3-25
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