七月の雨上がりの午後/  煮沸されるコンクリート
防水シートが波のようにうねり 
ステンレスパラペットで囲われた放課後の屋上/  脱皮するコンクリート

(目をつむって/            ....
型にはまった言い回しで
誰かが時刻を告げている
競うように流れてくる朝の占いは
いつかどこかで、聞いたことがあるような気がする
十、からゆっくりと順序を数えていくと
決まった場所に電車は来て ....
いのちの外れをふらついて
月が見える窓にもたれる

二月の終わり

ねむいは深い深い深い

ベッド
指先がまくらの影をつきさして
おきあがれない
おきあがれない

芽が ....
夕暮れ
警察署の壁面が赤く染まる頃
帰宅途中の私はその前に来るといつも
自白する

通勤鞄の底のそこでは
見慣れぬ証拠物件が小さく笑っているが
立番の若い巡査はそ知らぬ顔で
手 ....
ソング フォー ユー



愛を忘れて
自分をおいて
きっと
どこかかなたに消えていったぼく
きみの微笑みがあせた
壁にかかったワンピースばかりを見ていた
窓から見える道はずっと続 ....
開いた手の平はどこまで近づけても絡み合うことは無かった


遠ざかる程に
近付いた時を
悔やみ

縁取りを風で見失って幻影に惑わされるだろう
触れ合っていたはずの頬さえ今は冷たい

 ....
 1

「静かの海」に移り住んで五年
いつしかぼくは
ブロード・ビジョンに映される
地球の姿を見続けていた

何も入っていない写真立てを
そっと伏せる
ゆっくりと死んでいく巨 ....
麦藁帽子の匂いがする
古ぼけた写真のなかで 
あしあとが波にさらわれている
すてられた古時計のように
何かが少しずつ狂っている
農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた

 ....
透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ

地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく


今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春の ....
気の早い春一番は 潮鳴りのようなおとを立て
町の上空をゆくのでした
「僕ら、結婚するかな」
彼が昨夜言ったことばが、洗っていたおさらから急に飛び出してきて、ひっこめるのに苦労しました。わたし ....
無駄口を叩いている君の側で
僕は電卓を叩いている
端数がうまく積み上がらない
けれど僕の電卓は旧式だから
いつも君の指を叩こうとしてしまう

時計は見たこともない時計回り
僕は長 ....
焼かれたパンのような
頬をして笑うんだね
港町の子供たちは
早朝に古木を集めて夢を燃やす
パチパチとはぜる音に
黄色いバターの香りがする

優しい横顔をもつ女の人が
窓辺でオレンジをむ ....
夜明け前に呼吸が足りなくなって
遠い地名を呼びながら目が覚める
ほんの、少し前まで
そこにあったはずの夢に
花を、植えたい
声の鳴る丘、霧降る峠、新しい駅の三番線
いつか出会ったような
 ....
そろそろと気配が生まれてくる
(春の音 春の音)
さらさあさ

今日は曇りのち雨でした
しっとり雨水 雨水

夢でも見ているのでしょ?
ええはい

鈍色の季節にたつ 青く震える幽か ....
またその話か…。

正直、私はうんざりする。何度同じことを言わせるんだこの人は…。私は、兄と一緒にほぼ絶望的な説得を続けていた。

私たちの言いたいことはひどく単純だ。足を悪くしたその人に、こ ....
櫂と 水底
触れ合う 音
奏でる 二人
進んだ先で待っている から
大きな水底は待っている から
    橙色の町並み

あの時僕は若かった
どんな赤子よりも
姿形無く

    木製の電柱

それでも生きていた
誰かの点と 誰かの点の
間を結んだ線のように

    街頭 ....
鉄柵に囲われた駐車場
夜の水溜まりより黒い わだかまり
うごめい たようだ 眉根しかめ眼を
夜より黒い水溜まり よりもっと
濁りまじる ぬらり 猫背のましら
互い気づかれ アスファル ....
神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
おれの好みをみつくろって
何本かのエロDVDをたのむ
あの店だ

神保町にゆきたい
どう ....
実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた

真冬の朝の
まだ明けきらぬうちに
紫色の空を
私たちは見上げていた

凝固につぐ凝固
雪よりも白く美しい
骨を包んで ....
遊覧する飛沫の、そのすべてが着地すると
手のひらには鍵だけが残った
閉めきられた通りに沿って
左から五番目の鍵穴を覗く
その向こうには、空だけがあった

やがて、という
一括りに出来た時 ....
ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして
君が
夜に頷いて

時間
我慢した方が
いいけど
月が
助手席で
背中を折って

ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして ....
「 ツァオベラ  あの  真っ白い世界 」





 わたしはその日も一斤のパンと砂糖水を摂った
 目の前で食卓の隅が何枚もめくれているのを見ながら
 なにかを話そうとすると、その度 ....
東京湾上空を固い翼たちが水平に旋回する

垂直にたちあがるオレンジのビルたちのすきまへ
ゆうぐれて輪郭を失ったそれぞれの窓へ
たえまなくなつかしい未来へ


たくさんのたましいがまどから ....
波打つみどり、
敵味方の風、
追われていく

ひとつの鍵盤に向かって
端から指が流れてくる。

とたんに、
空に生まれた
子供にかえる

見つけたカタバミは、
探していたものと ....
絡まり合った人たちの影も
それはそれで綺麗だった
東京
そこから抜け出すと
混雑していた日付が
見慣れない文字に変わっていく
月が、取り残されている
南へ向かう電車に深く沈み込めば
暖 ....
背なか 背なか
もたれかかった珪藻土の壁には
真昼の温みが宿り
後ろから
春の衣をふうわり掛ける

あし
足もと
埃だらけのズックの下で
蒲公英は蹲り
カタバミが少し緑を思 ....
風が吹いていた
風のように母は声になった
声のように鳥は空を飛んで
鳥のように私は空腹だった
空腹のように
何も欲するつもりはなかったのに
母についていくつか
願い事をした

 ....
腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
湧出- 英水自由詩506-2-25
朝が追い越して- 霜天自由詩406-2-25
手のひら- 石川和広自由詩8*06-2-24
- たもつ自由詩606-2-24
To_Mr._R.Carter_2:_ソング_フォー_ユー- m.qyi自由詩206-2-24
鏡/雪原の下- 久野本  ...自由詩106-2-24
「静かの海」綺譚_(1〜10)- 角田寿星自由詩1406-2-23
そろもん(アルバムの話)- みつべえ自由詩406-2-23
二台の洗濯機における青春の一考察- たりぽん ...自由詩37+*06-2-23
フューチャ・コンストラクチャ- ピッピ自由詩806-2-22
青い風景- はな 未詩・独白19*06-2-22
旧式- たもつ自由詩706-2-22
物語の合間- 石川自由詩306-2-21
花を植えたい- 霜天自由詩1406-2-21
冬の雨- こしごえ自由詩12*06-2-20
継ぐ人- umineko自由詩12*06-2-19
ゆったり- 久野本  ...自由詩206-2-19
オレンジホーム- 久野本  ...自由詩406-2-19
猿精- 田代深子自由詩906-2-19
神保町にゆきたい- ZUZU自由詩32*06-2-19
冬の風景- 和泉 輪自由詩17*06-2-19
やがて、すべてのことへ- 霜天自由詩406-2-18
ミルク・ムーン- umineko自由詩7*06-2-16
ツァオベライ- 嘉村奈緒自由詩11*06-2-16
ミクシー- モリマサ ...自由詩6*06-2-15
麦わら帽子- つきのい ...自由詩1406-2-15
ストローク- 霜天自由詩406-2-15
春まだ浅き- 銀猫自由詩21*06-2-14
風のように- たもつ自由詩1006-2-14
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6

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