窓枠から漏れている気持ちを
ガムテープで目張りする
それで安心かというと
そうでもないらしい
困ったな
僕はそれ以上のすべを知らない
進みようのないことを
あれこれと堂堂巡り ....
ちががね、
(血がね、といいたいのだ)
ちががね、びよきだからね
あかちゃんのときからね
そうなの、ずっと
少女は枕に片頬つけて話す
ぼくは少女の枕に腰掛けている
ち ....
(十代の頃、
探していた答えは見つかったかい?)
(「見つかった」と「見つからない」の
間に伸びる道を歩いているような日々さ)
(あの頃、
まっすぐに伸ばした腕 ....
90%知りたい
だけどそれはやめておく
死ぬのはいくつの歳か
それを聞きたいけど
聞かないことにする
と、57歳のおじさんが言った
ぼくの座る
駅前の公園のベンチの前 ....
漢字の
「小」って
お母さんが真ん中に寝て
子供が両脇に寝てる様子に
似てるね
まいばん
そうやって
寝ています
右手を挙げると
鏡に映る自分が左手を挙げた
右手を挙げさせるために
僕は左手を挙げる
外の方から小さな鳥のような鳴き声が聞こえる
空はまだ晴れているだろう
午後は爆弾を買いに都会へと行 ....
くらい部屋の中
あなたはいつからいたんですか
ずっとそこにいたんですか
さっき?さっき来たばかり?
そうですか
全然気づきませんでした
すみません
なんだか元気がないですね
お腹がす ....
僕の隣を35度線が貫いていて
本線から外れたところで
あなたがうつむいていた
ような気がして
振り向いてみると
変わらずに
距離は隠してしまう
あなたの隣を36度線が貫いてい ....
−友情は構築するけれど
レンアイは破壊する−
アリたちが
虫の死骸に群がっている
私の目の前で
ログハウスの前にしゃがんで
とりとめもなく語らっている
アリたちの愚 ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち
入射光による二次元投影
輪郭だけのモザイク
水底に
水底にゆらゆら
瞬間ごとには
結晶 ....
かすかに
しおのにおいがする
ちりちりと
おもいでが
こげてゆく
ちょうをひきずったなまこが
ぶらっくほーるへとほふくし
いるかが
わらいながら
ただよっている
やがて ....
君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
カーテンレールを外れた布が
窓枠で首を吊っている
身動きもしない
六畳に寝かされた
汗ばんだシーツの皺
墜落した蚊
赤い斑点
タールに濡れた壁
照り返し象牙色
のなかに陰 ....
母さんは何も知らない
母さんは全てを知っている
母さんはガラスの空である
母さんはのたうつ虫である
母さんは輝くひまわりである
母さんは君たちの母である
母さんは何も知らない
母さんは全 ....
コントロール、して、クローズ。巻き付いて離れないターバンのような頭痛が周りを跳ねて泳いでトビウオの羽が銀色に輝いて次にくるくると高速で回転してターンテーブルを指先で逆回せば戻るような軽やかな時間に華や ....
畦 道 に 自 転 車 ゆ き て 蛍 舞 ふ
幼 虫 が 齧 る 花 食 べ 羽 化 を 待 つ
夏 に 首 痛 め て 星 も 見 れ ぬ 夜
古 井 戸 や 落 ち ....
誰かが
月を灯す
誰のせいでもなく
誰にも気付かれることなく
触れてはいけなかった 淡い肌
近すぎて 見えない
遠すぎて おもちゃのよう
近すぎて 届かない
遠すぎて 引き ....
夏 か い て ん す る と 同 時 に 蝉 騒 ぐ
盗 塁 を 刺 せ ず 投 手 の 恋 終 わ る
縁 側 の 素 足 の 影 で 眠 る 秋
草 む し り 花 ....
音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
知らない街で
洗濯物が揺れている
風に洗われて
青空を映しながら
知らない道に
鳥の羽根が落ちている
素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
....
逃れゆくものたちから
遠くはなれ
真夏し続ける真昼
貝殻たちは閉じ続け
空は円環面だけを広げ続け退行の曇天
誰かが呼べば
誰かが応える
のそとがわで
隠れている子を見つけ出せない
鬼 ....
埃の体積する部屋にも
光りは射す
この空は
吸い込むの
落ちてくるの
光りは涙みたいだね
透き通った影
触れるとあたたかいから
僕はとか ....
寝つけずに気がつけば
枕元に私の子供が立っていた
一度だけ会えた時あの子は手も足もバラバラの血まみれで
顔なんてもちろんわからなかったけれど
不思議とあの子だ、と感じた
嗚呼、女の子だったの ....
僕の夢は
夢を見なくなる
ことだったりしたから
僕は夢を
宇宙に放り投げたり
地面深くに埋めたりした
ある日外へ出てみると
地面には夢が
もさもさ生えてきてたり
空 ....
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた
本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
きいちごを
てのひらのまんなかに
そのとき
ぼくは
きいちごのまんなかに
ぼくは
ちのかたまりになって
なみだをなくす
かわきをなくす
ぼくは
きいちご ....
もう居ない貴方へ綴った、一通の手紙
かつて貴方が住んでいた住所では
貴方には届かないから
僕は、その手紙を抵抗なく燃やした
灰になった、手紙
貴方へ届いただろうか・・・
話したことも無いけれど
重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね
どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない
もしくは
すれ ....
雲 のチビ は
ちらり すまして
ふんわり おなか
に まるまって
かくれんぼ なの
だれにも 言わないで
抱きしめたら
ここ へ そら
ピンポン球の
はねる理由を
知りたくて
開いてみたら
からっぽだった
どこかで
見かけませんでしたか
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