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おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
軽くなった背中は
じぶんの骨格をおぼえているかい

あいつを鷹を
しばらく見ていないんだ

形づくっていた骨
いっぽんいっぽんの組み合わせ

こうやって生きていたのに

眠ったら ....
寄り添いあう小鳥たちは 
手を繋がない 
重なりあうヒトデたちは 
手を繋がない
罵りあうイランとイスラエルは
手を繋がない 
売り込みあうキリンとアサヒは
手を繋がない 
音楽と政治 ....
あなたのことを
なにひとつ知らない

どんな家に住んでいるのか
どんな顔をしているのか
どんな爪の形をしているのか
どんな声で話すのか

けれど
あなたのことを
感じることができる ....
生きていて一番うれしかったこと
「友人」と言われたこと

生きていて一番かなしかったこと
「友人」と言われたこと
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ

心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
{画像=120303011011.jpg}


雨と風が一緒に顔にかかって
少し髪を濡らす交差点に
ぼくは独り君を想い立っているよ

君がいつもしていたリュックの色は薄い緑色で
不思議 ....
降り止まない雨に
舌打ちして 空を睨む
思い通りにいかないことばかり
心がざらついて
軋んだ音が鳴りだす

苛立てば
心の瘡蓋はがれていく
「いつも君を想っているから」
あなたの声が ....
三月雨、が降る
ほろほろとこぼれて少女は涙する
はちみつ色の瞳を濡らし鼻筋を濡らし
ああけれど溶けてしまうから唇をきゅっと結ぶ


盛り上がる雫は春の水 それとも冬の水
少女に言葉はいら ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない

何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる

電話まで這っていきながら
救急車 ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
  .
なぜ真っ黒な爪を残そうとするのか
なぜこんな真っ黒な棘をおれたちの
臥床{ルビ=ふしど}の下に残そうとするのか
おれが寝返りをうつたびきみが頬杖をつくたび
おれたちの手を胸をちくちく ....
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ....
ひどい仕打ちよ
お前じゃない
と言われ続けても
愛想笑いをしていることに
二千円の価値はあったのか
泣いていた
黙って 一言も発することなく
今はただ(三分間でいいから
抱き合って ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
ない

時間がない

眠りがない

ことばがない

つく 嘘もない

打ち明ける 真実もない

積み上げる 思想もない

吐き出す 幽霊もない

絶叫する 空白もない
 ....
あなたは明るいけど明るすぎる
あなたは元気だけど元気すぎる
あなたはとっても素敵だけど
ちょっと疲れる
見ているだけで疲れる
弱ったわたしには

ごめんね
回復してから また話しをしま ....
              120211





手が汚れては本が読めない
という愁訴にお悩みとのことで
念のために両手を画像診断したところ
左側の画像は正常で
右側が異常の場合 ....
今日 僕は
するだろう 何かを
する 何かを
人は 何故 歩く
中で
時の
似たような 書けばいい
詩を
ポイントを いい 入れれば 
いい 広めようとすれば
ない 意味は
詩を ....
遠い遠い旅に出て

はるかな光を胸に
月明かりの下
ひとり歩いた

吹く風は寒く
口笛吹こうとしても音が出なくて


ひとりだった

とても

ひとりだった ....
夜中に目が覚めて散歩に行った
黒の画用紙に太めの半月が貼ってある
彼女はふっくらした横顔を向けてこう言った

忘れちゃだめよ あの娘はお嬢様育ちだということを
そうだった 彼女は両親からたっ ....
川辺の光の
光のあやとり
すぎるものたちが
映り映らず
すぎてゆく


生きものは生きもののまま
在るものも無いものもつながってゆく
降る会話 巡る会話
水紋ではな ....
熱帯雨林の奥深くで
一本の樹が音もなく倒れる
遠い北の冬の海で
雨は海面を音もなく叩きつづける

彼が深夜 唐突に眼を開けるのは
そのどちらかの音を聴いた時だ
その瞬間 眼は闇の漆黒しか ....
なんの病気
か忘れた
よ。


肺炎か

ウニ

私も
好きです
病院

味噌汁
は家

比べて薄かったでしょう

ウニが
好き
なのは

だけ ....
{引用=

 空がひとつ、短く呼吸をして、タクトが振られる。
 と同時に、ティンパニが鳴りひびき、世界が崩れ落ちていく。無声映画のそれのように、 立ちつくすわたしの背中に、スローモーションで再生 ....
かこぉん・・・と靴音
軋む、非常階段


感情を言葉に変えた瞬間から
わたしは
燃えないゴミのように無機質な
存在に変わってしまうのだろう

語りすぎるのは
良くないことだ
見つ ....
ぼくのこのつらさを

わかってくれる人は少ない

けれども人は集う

お互いを影で嘲笑い、羨みながら

それはどうしてなのか

それは

孤独に耐えられないからだろう
 ....
もう雷鳴しか聞こえない

僕は人混みの中で父親も母親も
兄弟も忘れてしまった

誰かの煙草の火が手に触れたときだけ少し
故郷のススキのザワメキを思い出したり
している
雑踏は温かくて ....
朧月さんの自由詩おすすめリスト(1315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「好き」- 殿上 童自由詩27*12-3-8
しくみ- 佐伯黒子自由詩812-3-7
白いノートに捧げる巻頭詩- 夏緑林自由詩312-3-6
- そらの珊 ...自由詩12*12-3-6
生きていて- 心海の旅 ...自由詩112-3-5
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5
Life- そらの珊 ...自由詩2112-3-4
誰か背中を押してくれ_/_冷たい交差点- beebee自由詩27*12-3-3
【_雨宿り_】- 泡沫恋歌自由詩8+*12-2-26
三月雨- 石瀬琳々自由詩16*12-2-23
- HAL自由詩6+12-2-22
みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21
木莓(モミジイチゴ)- Giton自由詩2*12-2-20
動物園- あおば自由詩8*12-2-20
手にとれない_不足- c自由詩612-2-18
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
【_暗渠_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-2-16
ない- ただのみ ...自由詩20*12-2-16
太陽野郎- たにい自由詩412-2-14
手が汚れては本が読めない- あおば自由詩7*12-2-11
ドンタコスを食べながら詩を書いた- 番田 自由詩212-2-9
ただいまをいうところ- 風音自由詩712-2-5
お嬢様育ち- たにい自由詩612-2-5
かたわらに_かたわらに- 木立 悟自由詩712-1-25
寝息- HAL自由詩11*12-1-13
四年- 榊 慧自由詩312-1-12
ウブゴヱ- 望月 ゆ ...自由詩11+*12-1-9
静かなスクランブル- 銀猫自由詩18*12-1-4
宇宙人- ジュリエ ...自由詩312-1-2
遠雷- 津久井駒 ...自由詩811-12-26

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