すべてのおすすめ
光りの肌着を
灯りのパジャマと着替えるとき
くらしのかおりは消え失せて
腐りかけたくだもの ....
脳裏に焼き付いた赤色が
少年時代の嫌な思い出みたいで
振り払えなくて
いらいら


生きてることを証明しようと
自分のまわりに
種をまきちらす


切り落とした腕から
おれ ....
漆黒の闇を
手探りで進むように
もがき苦しむきみを見ることさえ
もう
今のぼくには堪えがたい苦痛なのだ


きみは
ぼくの気持ちなんてお構いなしに
ぼくのまわりに現れては
その ....
柔らかな日射しに包まれて
梅のほんのりと香る今日の良き日に
鳥となる準備は整った
目まぐるしい日常の中に
留まることを許してもらえない代わりに
整理整頓を行うための箱を貰ってきた
捨てるべ ....
朽ち果てた誰も訪れる者もいない廃園
寂れた石畳の道をひとり歩く
色褪せた花壇には花一輪すら咲いてはおらず
春を謳歌していた面影はどこにもなかった

かつてこの花園で一輪の花を摘んだことがあっ ....
{ルビ辛夷=コブシ}の白い花が
ほころんでいました
図書館の前の小さな広場に
冬の終わりを 告げるように

けしてそれは、桜のように
春の訪れのあでやかさなどでなく、
可憐な細い花弁 ....
気まぐれに
財布の中に余っている
一円玉を
四角い箱の中に
ごみを捨てるように投げ込む
世界を救出したヒーローのように
小銭の無機質な響きを
慈悲深い顔に刻み込むおまえ


 ....
考えれば考えるほど
何もかも嫌になってしまう3月某日
空があまりにどんよりしてやさしいから
ついつい泣き言をいいたくなってしまう昼下がり


生きるための理由がどうしても必要だから
 ....
底辺まで下がっておいで
駆け抜ける前にさ
情熱はくすぶっている
くすぶるのも忘れている
悲しみは腐っていく
そりゃそうさ
もてあそびすぎた
だろ?

消えないで灯火
そうやって願っている
月はまだ見 ....
「正義はかならず悪に勝つ!」


今日も流れるヒーローの決めセリフ


でも「正義」って勝手に自分が正しいと思っているものでしょう?


「悪」っていわれてる人たちにも正しいと思って ....
ぼくの膀胱は破裂した ― アァー

皮膚を一枚、一枚、めくれば
ぼくは透明になれるだろうか

空気のように透明で
軽やかな風になれるだろうか

もし空が割れて 真昼の破片が
降ってき ....
壁にはたくさんの時計が掛かっている。
それぞれが、ばらばらな時間をさしている。

しずかな部屋に、音だけが響く。
せわしなく動いているのもあれば、
今にも止まりそうなものもある。
それぞれ ....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉

未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
 ....
低音で窓ガラスが割れました。
破片で作った首飾り
少しばっかり鋭利でごめんね。
キラキラ光るから大丈夫でしょ?

キラキラキラメキ
トキメキメキメキ
さらわれはしないから
また ....
身体が温かくなる
身体が柔らかくなる
私は自覚する、
私の挨拶を
葉の裏をスカイ
色をした特急列車は走り
指からの分泌物で
私は窓ガラスに
ひとつだけの
さよなら、を描く
そし ....
抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で

森へ入る
口を開けて
空へ昇る
口を閉じて
消灯の無い世界に
漠然と不満があって
服 ....
太陽が死んでしまって
僕らはどこへいけば
光を見つけられるのだろうと
凍りついた足で
凍りついた息を吐きながら
凍りついた道に迷う

破壊の二文字に踊り狂った
少年少女も
目覚めるこ ....
季節は無言のまま過ぎて行く

昨日まで咲いていた木は

咲いてはしげり

赤色に染まりかれていった

もう僕は迷子の一人ぼっち

昔呟いた言葉を思い出す

テレビに写った君に恋 ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える


冬はいつだっ ....
心の中 見え隠れする
過去と 未来

ときどき 振り返り
顏が あかくなるような
あの時 あのこと

それは 誰にも
知られたくない 私の心のなか

過去をふりかえっても
消え ....
 漢字の練習とかでさ
 同じ字をずっと書いていると
 突然
 あれこの字ってこんな形だったっけと思うことあるよね

娘がポツリと言う

漢字の書き取りではないけれど
仕事で文字ばかりを ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=235166 日曜日はあっという間に夕方になる
神様がいじわるしてるんだ
大好きいとことおかし屋さんのパチンコの約束をして
電車の窓からさようなら
電車の窓から見える
町の電気の看板がちいさくなるうちに
 ....
多面体の内側で 放るスーパーボール
ひどい事になるよ
角がふえて面がふえる毎に
ひどくなる

確信という言葉を持てる人は幸せで
今私何が正しいかわからなくて
多面体の小宇宙で迷子になって ....
季節の変わり目は
不思議と あいまいで、
みあきた建物たちの 
街色は、いつもの 
寡黙のまま

昨日とのくべつのない 
今日を数えながらも、
オリオンをあとにしたら
きみを探し ....
「ゆびきりげんまん」

遠くから
子供たちの声が聞こえる
約束の時の決まり文句
笑い声混じりに
軽やかに歌って
また明日と
それぞれの家に帰る

「うそついたらはりせんぼんのます」 ....
 十年? いいや

もう少しだけさかのぼって
私があたしだった頃に埋めたもの


放課後の校庭の隅
老いぼれ花壇のど真ん中
誰にも相手をされなければ
景色の一環とも見られない

 ....
とある男が
じっと石を眺めていた。
一日中である。
それこそ寝る間を惜しんで、石の前に座り徹していた。

「その石は何なのですか」

尋ねると、男は答えた。

「これは石ではない」
 ....
 
 
下着売り場で羽化したセミたちが
越冬のために南へと渡って行くのを
ぼくらは最後まで見届けた

空の遠いところにある白い一筋の線
あれは飛行機雲じゃない
だって、ほら
指で簡単 ....
私は立ち止まらない
この道を行くと決めた
匂いの蒸せる深森の内を
怪しげなけものみちであっても
感じるままに行方を選ぶ

暗がりを畏れて
夜は月を探す
闇の海原は私を奪ってゆく
私は ....
朧月さんの自由詩おすすめリスト(1315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光りの肌着(十)- 信天翁自由詩310-3-4
Have_A_Nice_Dream- 寒雪自由詩110-3-4
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廃園- 未有花自由詩11*10-3-3
辛夷- 月乃助自由詩13*10-3-3
Pretender- 寒雪自由詩110-3-3
曇り空のずっとずっと上のほうは、いつだって晴れ晴れとしている- 涙(ルイ ...自由詩410-3-2
風に舞う雪を見ている- クローバ ...自由詩2*10-3-2
正義はかならず悪に勝つ!- くろきた自由詩3+10-3-2
真昼- within自由詩5*10-3-2
時計- sh自由詩13*10-3-2
創書日和【祝】祝詞- 大村 浩 ...自由詩6*10-2-28
深海ウサギ- 点子自由詩310-2-26
指先- たもつ自由詩710-2-26
蝸牛- ゴースト ...自由詩410-2-25
凍りつく此岸- within自由詩9*10-2-23
画面の前で泣き叫ぶ- こめ自由詩1210-2-23
帳尻を、合わせる- あ。自由詩21*10-2-22
過去と未来- 鈴鈴自由詩3*10-2-21
ゲなんとかという現象- kauz ...自由詩18*10-2-20
夕陽の国、空の少しだけこちら側- 小池房枝自由詩610-2-20
日曜日までねむりたい- 永島大輔自由詩310-2-20
正しき多面体- 風恋誦自由詩410-2-20
冬のさくら- 月乃助自由詩17*10-2-19
ゆびきり- ミツバチ自由詩7+*10-2-18
タイムカプセル- 窓枠自由詩12*10-2-18
石を眺める- 甲斐シン ...自由詩410-2-17
白紙委任状- たもつ自由詩810-2-17
風の行方- within自由詩19*10-2-17

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