すべてのおすすめ
{引用= 1.服を着ています
私は分けています
したがって私は健康です
2.一房の葡萄を
あなたに任せています
何処に捨てる ....
6月の雨音が
少しずつ夏を連れてくる
色々の傘とあじさいの花
ゆっくりとすすむカタツムリ
ねえ
ほたるはもうとんでいる?
大昔のあの人も
時間をきっと持て余して
広い庭を眺めていた ....
愛する雨 自由を解釈させる雨
掘り下げても 憂鬱になんてさせない 自由を解釈させる
愛する雨
問えない芸術が化けてる細胞の核
幸い瞬きに 遅いと感じる瞳
愛する雨 物語 ....
なぜか知らぬが
私の目の前には
日々ひとつひとつの穴が、ある。
この両手に盛ったやわい土で
一日、ひとつの穴をふさいで
一歩ずつ、歩いてゆくならば
ふりかえった背後に、 ....
まだやわらかくそこに満ちている輝きたちのこと
吐き出せない清さ
いま、翅をひろげ
とおい夜の鐘を抱き
光の矢を待っている
しろく灯す窓のふち
憎可愛さは罪ですか
嘘を染めて、ゆる ....
来年は 辰年だと云う
何となく 龍と 表現 したいなあ
そう 思いながら
年賀の文字は
簡単な方に してみたんだ
だけど 出そうか どうしようか
迷っているところもあって
....
ベイビーこんな雨の日は
ひきずるようなブルースをきくんだ
だから
ともだちになってよ
それとも懐かしい曲で
こころを満たすかい
ベイビー3弦がきれたよ
へやのすみには
弾かない ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい
友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
光はあふれる
白亜の{ルビ建物=ビルディング}の上に
海鳥の白い翼に
青くうねる海原に
光はあふれる
光は波打つ
どこまでも続く青い穂波に
涼やかに流れる川面に
青い空と風の中に
....
恋には形があるからさ
だから、つくれるしさ
だから、こわれるしさ
{画像=120530012115.jpg}
この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う
人は与えられた役の ....
人間はひとりなのだと
思うようにしている
誰かを頼ることのないよう
自分で生きようと努力をしている
私はそうしたいのだ
家族がいても
私の人生は私のもの
一緒に住んでいるからと
....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚
見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか
ひび割れた心象が決壊する時
....
白砂と
小さな世界が待っている
柔らかな海水が裸足の親指に触れる度に
小さな世界へと渦を巻いて引き込まれる
何度も何度も 行きては還り
還れば 行くの繰り返しを
日毎に重ねて そしてまどろ ....
ワーグナーの「指環」を思いだし
朝雲に隠れかかった光の源に眼鏡を挟み込む
何万年も昔の発光躰でさえ
懐かしさを運んで届く
時間の夢
ふとしゃがみこみ
亀裂に滲みたアスファルトの鏡を ....
こえなきこえをわがむねに
声に出せない声を
描いても描ききれない
キャンパスの白に圧倒されながら
呼吸を忘れた金魚のごとく
口先だけを水面から出し
日常な非日常を生きている
片づけた ....
深い海の底 暗い洞窟の中
スポットライトのように
光が差し込む ブルーホール
暗闇の中のただ一つの希望
暗闇の中でただ一つの希望
ホールから差し出される手をひたすら待ち続けて
暗闇か ....
元気がないから
ぼくたちはただ
夢のどこかに広がる
だだっぴろい草むらに
黙りこくって穴を掘ってる
そんなような
お別れの時がきて、
....
僕は
コトバに打たれ
コトバに追われ
コトバに泣く
今日も
コトバの色暗く
コトバの音重く
コトバの肌ざらざらと。
時に僕は
コトバへ逃げ
コトバへ叫び ....
雨降りの夜の街が黒かった
フロントガラスに霧吹きのような水滴
人間界を代表して愛されたこと
たぶん得意げで凛々しかった頃
ワイパーでいっぺんに消えてしまった
雨降りの街が ....
夜更けに植物たちの呼気が肺胞を満たし
ぼくはしずしずと座席におぼれていく
鶏頭の形をした虫みたいな小さな生き物が
呟きのように車内灯に集まり始めている
窓の外では乗り遅れた人が持て余し ....
ひらり おちる
消しゴムのかす
えんぴつを研いだ時の
木の破片
真っ白なノートに書きなぐった
たくさんの言葉たちが
笑う 泣く 笑う
書いては消した 小さな唄
ちっ ....
{画像=120514020301.jpg}
幼い日
五月五日
かしわもちが右手の親指にからみつく
ふわふわした髪
大きな耳
口元に大きなえくぼがあった
一瞬の喜び
木の床に ....
槍と鯛が
背中から飛び出している
やっぱりやりたい
可愛い女とやりたい
やっぱり女は魔物だ
やらせてくれるなら
男は従うから
猥雑な女性器の前では
有史 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた
除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた
夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから
青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた
海なんかじゃ
....
アナタがこの世に在ることは
そこから既にキセキの始まり
幾多の試練を乗り越えて
私と出逢いココに居る
未来の行方は誰も知らない
キセキは自ら起こすもの
信じて進むその先に
きっと光は ....
{画像=120506235631.jpg}
きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ
寂しく独りで
光っている
きらきら
きらきら
光っている
....
北国に桜が咲いて幾日も経たず
昨日突風が吹いて花びらを散らして行った
今朝 桜は冷たい雨に濡れそぼち
うつむき滴る 運命を受け入れつつも
儚げな美しさを愛でる者が
その色香に誘われて ....
いくつもの
肥え太った想いが
出口に殺到して
立ち往生している
よこしまで
メタボリックな想いが
喉の奥でせめぎ合って
脂汗をかいている
バイパスを回り込んだ
耳障りの良 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44