すべてのおすすめ
緩やかな上り坂を自転車で走ること十五分
月極駐輪場から歩いて五分
駅に着いたときにはいつだって息が上がっている


通学に使用していた路面電車は
この辺りの住民にとって大切な移動手段
そ ....
憧れとは幻

手を伸ばしても
触れる事のできない領域
追いかけた背中も
求めた笑みも
深海で漂う気泡


風を縫う鴎は海上で
ただただ祈りを捧げ陽を仰ぐ
“どうか、アナタが
幸 ....
息が凍りつく
順番が回ってくる
もうすぐ
目の前で走る
彼女の姿を見やるが
自分の番がきたら
もう一度
深呼吸をする

私はただ楽しくて
誰よりも速く
過ぎ去っていく光景を
知 ....
抉り取られた砂浜に
未だそびえる
防波堤に
今日も砂は積もり行く

  すっかり
  潮の流れは変わってしまった
  すっかり
  海は
  遠くに行ってしまった

澄みすぎた
 ....
おめでとう 

ついになりたい自分に

変わる事ができたんだってね

いろいろ大変だったんじゃない

がんばって がんばって

栄光をつかんだってわけ


家族の中の地位も
 ....
孤独を研いで研いで研いで研ぎ澄まして
誰一人いなくなってから僕は
ヨーロッパへ向かう飛行機に乗る
後に思い残すことはもう、ない

まぶたの裏に懐かしいバラハス空港を思い描く
地下鉄に乗って ....
 
 
立ち食いそば屋で
夕飯を食った

客のほとんどは
お酒を飲んでいて
立てなくなると
ざるそばを食って
次々と去っていった

素数について
話している客がいた

立て ....
同じベンチで話していたはずなのに
いつしか君は二階の窓辺に立つようになった
僕は君に逢いに窓の下へと通うようになり
見上げるかたちで君と話すようになった

やがて君は窓辺に立つこともなくなり ....
{引用=
おまえは死への憧憬もないまま 籠を抜け出して
まだ春も遠い 凍える大地へと羽ばたいていった
空高く飛翔することも出来ない そのか弱い翼で
導きの手もないまま 朽ち果てる身体は
誰に ....
世界各国のお偉いさん、

今日もまた会議ですか。

精がでますね。ご苦労様です。

でも本当に僕のことを考えてくれているなら、

その会議場のつけっぱなしの電気を消してください。

 ....
「俺だけ見てついてこい」

そんな男になってくる
となりに
いてくれないとふあんです
たくさんのひとといるときのこと


すべてわかっているのでしょうか


わたしをだれかにあずけると
あなたはそっと、おとをころして
わたしがしせ ....
翔けだした 
雷鳥さえも追いつきはしない
億年の過ぎ去った
海峡の、氷河の流れに
止められない想いを抱きしめては、
巨きな犬の背にまたがり

髪をふりみだし
人のすがたなどでなく
 ....
 
 
傘のない世界で
きみに傘の話をしている
小さなバス停に並ぶ他の人たちも
そぼ降る雨に濡れて
皆寒そうにしている

ぼくは傘の話をする
その機能を
その形状を
その色や柄の ....
能開セミナーで
綺麗なお姉さんが
額に手をかざしてくれた
あたたかな波動
とてもいい気持ち

突然
MCのおっさんがたおれ
獣の声でうめきだした
お姉さん
カメハメ波のポーズで
 ....
白磁の球体のただひとつの穴に

青磁の円錐の先端を突っ込んで

女性に見立てた

右手の親指と小指で円錐をはさみ

残りの指の腹で球体を愛撫した


触れるか触れないかの所で
 ....
ひとりでもつづけよう
体温になついている匂い
いま/きみ/とりどりのきみどりのなか
閉じているきみの内側が
きみだけのものにならないでほしい


黙っ/たままのミルク ....
 
大人になる
 
見えなかったものが
見えてくる
 
大人になる
 
見たくないものも
見えてくる
 
時の流れには逆らえず
嫌でも何でも
大人になる
 
ねえ お母さん
なんで私を育てたの?

育てられなかった実の娘の身代わりなの?
自分の老後の面倒をみてほしかったの?

ねえ お母さん
なんで私を育てたの?

あなたの笑顔が可愛かっ ....
いやになっちゃうわ

恋人と別れた後の帰宅途中
立ち寄ったブックストアで買い漁る
ファッション雑誌と少女漫画
恋占いの本だけ
あいだで隠すようにして

花が咲き散らばる
そんな一面な ....
あなたは 私の舟に乗り合わせた

黒髪を潮風に任せ
ペンタックスのディジタル一眼レフを 波間に向ける

あなたは 私を羨ましいと云う

潮風に身を任せ
北の海も 南の海も 旅ができ ....
駄目なお母さんでごめんね
いつも我侭言ってごめんね
でもね あなたがいるから
お母さんは生きていられるの
とっても とっても 辛くて
遠くへ行ってしまいたいと思った時も
あなたの笑顔が止め ....
Hug me.
Hug and kiss me.
Hug, kiss and love me.
Hug, kiss, love and feel me.

想いの
道のとちゅうを
あるき ....
ステージに立つ華やかなスーパースター
観客席の一番後ろから眺めていた
惜しみない声援 鳴り止まぬ拍手
段幕が下りた後も続いていた

誰もが認める素晴らしい才能
ほんの少しだけ分けてほしい
 ....
ぼくの部屋が
放課後の基地でした。
屋根裏部屋みたいになっていて
そこで
よく自分の声を録って
友達に聞かせていました。
毎日布団をベランダで
干していました。
ぼくはいつも
おねし ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
夜の冷たいベランダに出て、丸い月を眺
める。誰にも云えぬ悩みを白い吐息で呟
けば、胸底の容器に濁り積もった毒の塊
が、少しずつ、少しずつ、蒸発し、夜の
静寂に吸い込まれ、いくぶんか、胸の重
 ....
私ののどはちょっとおかしいのです
私の単純明快な言葉は
突然鈍行列車になってしまうのです
私は私を貫く影に
対抗する手段を持ちません
……ほんとうでしょうか
たぶん嘘ですね
私は、手段を ....
もう電柱の皮膚になった古いポスター
汚くて優しい町にみえる

かつて通学路だった道に ハートの落書
ブロック塀の透かしで途切れた 相合傘

あそこに住むおばさんが 恐いと駆けてく少年達
 ....
これだけなだらかな
流線型の谷を下るあいだに
私はすっかりと忘れてしまっていたのだ
これが谷であるということを
私は視覚的な美しさを楽しみ
そこにはすべてがこめられていると思い込んでいた
 ....
朧月さんの自由詩おすすめリスト(1315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
路面電車- あ。自由詩12*10-2-16
遠く遠く- 見崎 光自由詩3*10-2-15
駆け抜ける彼女- within自由詩7*10-2-15
焼けた海- 北村 守 ...自由詩710-2-14
グリーングラス- ハイドパ ...自由詩6*10-2-12
亡霊- 瀬崎 虎 ...自由詩410-2-11
素数- 小川 葉自由詩1110-2-11
そのベンチに置かれた一対の革靴について- 瑠王自由詩8*10-2-11
シーニュとしての擬似死- 高梁サト ...自由詩10*10-2-11
温暖化- くろきた自由詩410-2-10
だから君に待っていてほしい- くろきた自由詩310-2-10
まっすぐなことばはにがてです- なき自由詩4*10-2-10
氷の犬- 月乃助自由詩15*10-2-10
作り話- たもつ自由詩1610-2-9
エンジェルスマイル- ハイドパ ...自由詩4*10-2-9
スフィア_フェティッシュ- ハイドパ ...自由詩5*10-2-8
ラップトップボイスヴァーサ- あすくれ ...自由詩10*10-2-8
大人- 次元☆★自由詩210-2-8
ねえ_お母さん- 綾瀬のり ...自由詩710-2-7
肥えていく私の、ウソとホント- 窓枠自由詩5*10-2-5
ある舟員の話- アマメ庵自由詩810-2-5
- 綾瀬のり ...自由詩610-2-5
14- 月乃助自由詩10*10-2-4
スポットライト- 1486 106自由詩3*10-2-2
クスノキに逢うための習作(2)- 長岡瞬自由詩3*10-1-30
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
お月見の夜_- 服部 剛自由詩9*10-1-27
待ち時間まで- 真島正人自由詩3*10-1-27
郷愁- 風恋誦自由詩310-1-27
憧憬- 真島正人自由詩4*10-1-27

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