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駅前のデパートが閉まると聞き
短い帰省の間、立ち寄った
商品のない売り場と
間もなく解雇される店員たちの笑顔が
とても痛々しかった

逃げるようにエレベーターのボタンを押したとき
七歳の ....
雪の降る日には
わたしの手は凍えてしまい
擦り合わせても
擦り合わせても
ちっともあたたかくなりません

デパートで500円で買った手袋をして
いっしょうけんめい擦り合わせ
じっと火を ....
夕暮れに雑踏の影が行き交う
ビルの窓に
バスの車窓に
黄昏れの輝きが溢れだす
すれ違う人の視界にも

夕暮れの雑踏の影に紛れて
何だか行く先を忘れてしまったよ
そっと見上げていたら
 ....
汚染される超次元ステージ

醜くなった雛をみて

みえないふりをした

溢れた水銀が光をおびて核になる

ガンジス川では今日も

ピラニアが草食系

計画などないけれど

 ....
看板ばかりが大きな
古ぼけたシェブロン 
停留所のサインも なにもないそこに
長距離バスがやってくる

テール・ランプの冷たい光りの帯
夜の街は、行き場を失った静けさに満たされ
月の光さ ....
愛ってなんだ
ひとりにしたくなかった
愛ってなんだ
誰にも渡したくなかった
愛ってなんだ
体中と心はオレのだって
愛ってなんだ
かなしくなんかなかった
愛ってなんだ

繰りかえされ ....
暖炉に入れたのは不器用に割った薪と

友たちの笑い声

寒い、寒い夜、仲間が集まった

白髪を気にしながら集まった


薪を手に取る友の手の皺は深い

笑顔も皺だらけ

でも ....
彼氏がいて
同棲していて
相思相愛で
演劇で
2人でカップル役を演じて
仲のよさを
アピールするという
話をしらず
チケットをかって
しまったので
みにいっても
そうしそうあいぶ ....
  .
{引用=ぼくの中にふたりの人間がいる!そしてぼくは不幸にも、そのどっちがどっちを打ちのめすのか、見当がついてるんだ。
 ――エヴァリスト・ガロア}
  .
世界の隠された扉を開け放ちそ ....
ともだちの 定義ってなんだろう?

自分がともだち と
おもっていたら
ともだち?

双方のおもいが
かさならなければ
ともだち と
いえないの?

微妙にすれ違う
キモチとキ ....
翼をもぐ手は青緑
マフラー代わりの黒い髪
虚無への階段を昇天
しもやけた足の小指
「消え失せろ」の言葉にこみ上げる
笑顔は砂漠に否認され
欠陥者の烙印プレゼント
was sent
wh ....
青を知るくじらは
空を遠いとは思わない
美しく在ることをわきまえて
地球とともに命を謳歌する
視界を遮るあじの群れ
力強く求め跳ねる

ぶりんぶりん
{引用=
真夜中の森でひとり
花を散らす戸惑いのない指
(中心にある雌しべ)(囲むようにある雄しべ)
(覆う花弁)(支える萼)(茎)(光合成する葉)
すべてをばらばらに並べて
花のすべてを ....
 
 
列車も停まらないような
ホームの一番端でひとり
ご飯を食べている
ちゃぶ台は誰かが置いていってくれた
多分、親切な人なのだと思う

納豆や根菜類の煮物など
好きなおかずを並べ ....
{引用=へやがくらい}
   かわいいお口を開けてりりかは考える
{引用=あのひとかえってこない
ぜんぜんだいてくれない}

   埃をかぶったつぶらなお目目で考える
{引用=ふりむいても ....
本気じゃなきゃ入院してない
本気じゃなきゃ規則守らない
本気じゃなきゃ必死にもがかない
本気じゃなきゃ薬も飲まない
本気じゃなきゃこんなに悩まない
本気じゃなきゃ縛られたくない ....
柔らかい風が 貴方の手の温もりを
忘れかけていた あの日々の温もりを
私の心を裸にして 撫でてゆく

互いに愛していた日々 輝きをました二人

貴方の愛に応えられない私は 深い ....
琥珀色のサウンドトラックが、
頭蓋骨の内側を濡らしていく
すっかり皺が減り、ツルンとした私の大脳皮質


鼓膜までねじこむイヤホンや
タイムラインを流れる電子文字で
刻まれたものが薄れ、 ....
首を絞めあって さきに死んだほうが勝ち というゲームをやって 恋人を殺しつづける夢をみて 窒息するなら深海がいいとおもった 部屋も 窓の外も煙も おまえの首も 真っ青だった 深海魚の眼球が退化せずに残 .... 川のほとりの水溜りが凍ってた

綺麗なガラスみたいに凍ってる

氷に映る白い水鳥

川のほとりを歩いてる


一羽、二羽、三羽

肩寄せあって歩いてる

川の流れに向って
 ....
水仙は冬の空を貫く
凛と、静かに、美しく

瞳に白い花弁を溶かし
鼻孔を黄色く染めた
それは幾分の幸せを香らせる

桃色のスニーカーには
柔軟な葉と真っ直ぐな茎が映る
それは気分を優 ....
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け

そして、凍死してしまえばいいんだ


自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる

ゆ ....
窓の無い、心の底
重苦しい空気に
自身を溶かしていた
光すら届かない場所に
気分を沈めていた

魂の存在を五感が感じている

あまりにも暗いから
目醒めているかもわからない
胸だと ....
女の子はミルクティ
黒い人は刹那が好き
大抵みんな空が好きで星が好き

だってそうでしょう

男はわりと"あたし"が好きで
女は破綻を否定しつつなんだか嬉しそうだ
 ....
のび太くんに会いたい

ぼくはのび太くんに会いたい

漫画の空のしたでやわらかな描線で

10才の小学生のころのじぶんに

ぼくはのび太くんに会いたい


土管の公園にゆけば会え ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった

“わた ....
憂鬱が鐘を打つ日

しなだれかかる花と枝葉
背中に影のレースを編んで
見も知らぬ世界の歌をうたっている
その影は誰よりも近しい人
私を小さくして大きくした人
振り返らないルールなので
 ....
埃の舞い上がる歩調に
嗅覚は痛みを放出する。
ここに枯れた曜日を
交わして
私の呼吸はゆっくりと
化石する。
もう、映えないで
と弾けた西日に
夜のさりげない会釈を
歪ませて
朗ら ....
空の頂に月のない夜
まなざしは
同じようにはやってこない
待ちぼうけの子どもたちが
眠ったふりをして
息をこらすように
取り巻いて包んで
進行する世界に
オクターブごとに反響する
数 ....
夜はどうやって夜になるのだろう

ひかりはなぜひかりなんだろう

ひとはなぜひとを好きになるのだろう

どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう


こんなこともわからなくなっている

 ....
朧月さんの自由詩おすすめリスト(1315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とても控えめな愛に育まれていた頃- 西天 龍自由詩24*11-2-1
あたたかい手- within自由詩8*11-1-31
UNTITLED#2- 折口也自由詩3*11-1-30
ピラニアが草食系- こめ自由詩1411-1-30
帰郷- 月乃助自由詩14*11-1-30
ひとりにしたくなかった- 吉岡ペペ ...自由詩311-1-29
暖炉- 橘祐介自由詩411-1-28
0.0000000000000000000000000000 ...- 6自由詩411-1-28
ラショネルマン・コニュ(識られた世界)- Giton自由詩3*11-1-28
ともだち- 森の猫自由詩4*11-1-28
アオミドロ- ゆず自由詩3*11-1-27
くじら- モリー自由詩8*11-1-25
明け方のクオリア- 高梁サト ...自由詩10*11-1-25
お代り- たもつ自由詩2011-1-23
ダッチワイフ_りりか3号- salco自由詩20*11-1-22
魂の祈り- ポー自由詩3+*11-1-21
風のささやき- ポー自由詩3*11-1-20
Days_of_Wine_and_Roses- 渡 ひろ ...自由詩20*11-1-19
溺れ凍える- 魚屋スイ ...自由詩13*11-1-19
生きる- 橘祐介自由詩311-1-17
美しく、心に- モリー自由詩16*11-1-17
絶対的片思いのセレナーデ的なもの- 真山義一 ...自由詩2611-1-16
沈降- モリー自由詩6*11-1-13
戯言- 瑠王自由詩511-1-13
のび太くんに会いたい- 吉岡ペペ ...自由詩711-1-11
あなたは激しい加速を- 乾 加津 ...自由詩17*11-1-11
不吉な水溜り- 瀬崎 虎 ...自由詩511-1-10
視線の内側にひかる- 久石ソナ自由詩1611-1-10
夜をなぞる歌- あまね自由詩1611-1-9
夜は- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-7

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