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ランナーが痛みを競って
トラックを走ってる
ラスト一周の鐘が鳴り
いよいよ痛みは増していく
最終コーナーで転んだランナーは
痛みといよりむしろ快感に変わった
ゴール前で千分の一秒を争う
 ....
燃えておりました

街は真っ赤に燃えておりました



ぼくは、ぼんやりとテレビの前で
その光景をながめておりました

電気はつながっていました

すぐ横には、
割れたガラスの ....
            080116


世界の火事に
あたふたあたふた
おっとり刀のお爺さん
乾パン抱えて逃げてゆく
何処に行っても助からない
原爆水爆
核弾頭は弾けて
散って
 ....
息苦しくて書けなかった
だけど
今ならわかる

あなたを信じていなかった
そうじゃないか
世界は
誰かを裏切ることで
幸せになっていくから

無償の愛がここにある

私はいい ....
空間のほとばしり
陽射しは くね くねっと のたうち

ホ・ト・バ・シ・ル

春だったりする日
肉体は軟らかく 伸びきって
太陽を握りつぶしてみたり
口の中のキャンディーだったり
ア ....
-----------------------------------------------------------
造船家の仕事部屋は紙と鉛筆と分割器が置いてあるだけだ
そして窓の夕暮れの光  ....
波の声
かたりかけてくる
じゃまにならないように
ちかく、ちかく、とおく
足元をぬらさないくらいの
ところにぼくは
すわって

つかれてしまったよ
うずくまったよ
なにか答えてほし ....
人工衛星の飛んでいる辺りには
たくさんの浮力が
れきしを
漂流させている


いつからか
ぼくらの夜から夢がなくなったので
天体望遠鏡を
そっと押し入れにしまい込む

蛍の自殺み ....
灰色に曇った窓の雫を
つ、となぞると
白い雨は上がっていて
弱々しい陽射しの予感がする

こうして朝の死角で透けていると
ぬるい部屋全体が
わたしの抜け殻のようだ

だんだんと色が濃 ....
聞きたくないことは聞かなくていい
見たくないものは見なくていい
耳を塞いで 目を瞑って 心を閉じて
汚いことなど 醜いことなど 知らなくていい

綺麗なままでいいんだ
真っ白のままでいいん ....
どこまでも伸びていく高層ビル
の死体が落ちていた
凶器の不完全な空が
垂直に突き刺さっていた

その空は途切れ途切れに
けれど果てしなく広がっている
という噂話を
人々はこよなく愛 ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて

保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
 ....
キミとの思い出に蓋をする
上から錘を載せて
例え其れが未熟だとしても
私は大切に抱き締める

壊されてゆく今を
崩れて泣き叫ぶ事しか
まだ出来なくて
朝が来るのが怖くて

私に誰か ....
マンガを読み
その続きを楽しみにしていた
大学の先輩を思う

彼は三年前に病死したが
今もよく頭の中で会う

頭の中で彼も
このマンガを読んでいるだろうか

先輩の好きだった人物が ....
君が誰かを好きで

誰かが君を好きで

でも僕は君が好きで

複雑で

面倒な

恋をずっと何年も煩って

時間はものすごく駆け足で

僕の周りを回りながら

だけど時 ....
彼は耳を澄ます
対する街のビル建物も耳を澄ます
皆は冒険の途中であるか
冒険の後の反省中であろうか
言葉が街に無かった
動く音だけが賑わう
携帯で歩き喋るネクタ ....
みんなが
願いごとを
かけすぎたせい?

叶えることができないから
消えてしまう星。

それとも
願いごとが叶ったから
かわりに消えてしまうの?

ううん

星が落ちるのは
 ....
全てを飲み込んで許し
傷つけ吐き出す


片足がほろんでいる男の
肘にぶら下がる女

際限なくせばまり風にうずまく砂は
常に何かを形作ろうとし瞬間
走るように崩れ去り
うめきすら ....
別にたいしたことでもないのに、

君と喧嘩しちゃった

あの時は本当に、
かなりムカついてたから

ヒドイこと言っちゃった

さっき、
ごめんね
って、一言。
いっちゃえばよ ....
らくだ
らくだ
月夜のらくだ

らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ

らくだ
らくだ
月夜のらくだ
かなしみもよろこびも
おまえには見えるのかい
君が他の誰かを好きになれば

食事は喉を通らず 眠ることもできない



    それで死ねる

    きっと 死ぬことができる
 
汗ばんだ背中をなでてみたら、
あなたの目の中のあたしが鳴いた。
(それは寒い冬のような気さえしたけど)

あなたのレディー・ゴディバになろうとしたら
きっと君には似合わないといって
 ....
不器用に生きていて 素直に生きていて

あなたの気持ち そのままで

音楽をしたければ おやりなさい

演劇をしたければ おやりなさい



うまく生きようとしないで 生活に ....
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す

君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる

こんなにも悲しい世界 ....
真っ黒くて大きな影。
じっとこっちを見ている。
零れる涙。
君の瞳が濡れていく。
広いくさはらの真ん中で、
幼い影は二人ぼっち。
木々が擦れるざわめきが、
獣の呻き声に聞こえてきて、
 ....
冷やし中華が
静かに終わった奥の方
特別なこともなく
人をまたぎ
人にまたがれ
狭い柄模様のシャツが
時々きれいだと感じられた
入口の貼紙には
かつての文字のようなものが書かれ
それ ....
ぼくはいぬ
といってもはしれない
ぬいぐるみのいぬ
ママもパパもいない
このへやに きづいたらいた

ぼくをだきしめて ほおずりしてくれる
あのこが おおきくなってからも ....
ぶらつく歩暮す
ぶらつく僕‘s

自販機のなかみは きいてはいけない

ぶらつく歩暮す
ぶらつく僕‘s

つつくブラス僕に 今夜はあらわれない

不ラックに 無辣く黙す

ぶら ....
甘ったるい芳香
胸を食い破る愛撫に近い
洋ナシの
妄想の
うつつを運ぶ

くるくる惑う
棺も限りも知らず
子供と大人と獣
一緒に囲い
此の世の縮図

悲嘆の狂った咆哮が
擦り ....
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる

その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって

シャワーの中で ....
朧月さんの自由詩おすすめリスト(1315)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
痛覚レセプタ- 小川 葉自由詩1*08-1-22
今日、神戸の街にも雪が舞いました- わら自由詩15*08-1-17
遺跡泥棒、冬- あおば自由詩2*08-1-16
それでも夜は流れていく- umineko自由詩8*08-1-13
春だったりする- アハウ自由詩608-1-8
造船家- 音阿弥花 ...自由詩108-1-7
波の声- 唐草フウ自由詩10*08-1-2
光の埋葬- tonpekep自由詩5*07-12-25
ふゆの空蝉- 銀猫自由詩18*07-12-14
自己暗示- ゆず自由詩2*07-12-12
証拠- たもつ自由詩1207-12-7
いないねこ- チアーヌ自由詩907-12-4
眩暈- AKiHiCo自由詩207-11-10
雑魚寝- 佐々木妖 ...自由詩11*07-11-5
回る- yoshi自由詩307-10-22
- ヨルノテ ...自由詩2*07-10-21
星が落ちるのは- 風音自由詩4*07-10-18
砂丘- ふるる自由詩21*07-10-18
ごめんねが言えなくて- amor自由詩307-10-16
砂の海にて- 渡辺亘自由詩307-10-14
死ねる- 北大路京 ...自由詩8+*07-10-13
最期まで- 哀詩自由詩307-10-8
勇気- 和泉蘆花自由詩207-9-28
アースライト・アースナイト- 1486 106自由詩6*07-9-27
『小夜曲』- 東雲 李 ...自由詩3*07-9-27
冷やし中華終わりました- たもつ自由詩707-9-14
ぼくはいぬ- 青の詩人自由詩2*07-9-9
ブラックボックス- (1+1 ...自由詩2*07-9-6
mono- ICE自由詩2*07-9-1
おやすみ、金魚- 朽木 裕自由詩4*07-8-31

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