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胸に潜む
沈黙の種子よ

忘れえぬ時の傷みを孕み
切り立った断崖に木霊する
エクリチュールの犇き
伝えられなかった想い
その亡骸

堆積した土塊でできた
テラコッタ ....
さよなら

気泡みたいなことばを
無造作に夕暮れに飛ばしてみると
橙にすっと溶けていったのは
声が震えていたせいかもしれなかった

車輪の音、渇いた
ペダルを思い切り踏みしめて
陽炎 ....
眠れないからもう諦めることにして
空中に浮かんでいる音階を拾い集めては
群青の彼方へと放り投げている
あれがいつか星になればいいとおもう
太陽が沈んでゆく
そこが西の空だ
そして今日は下弦の月
だからすぐには
月を見ることができない
真夜中までじっと待て
そうしたら
太陽が沈んだ反対側を見ろ

今日の理科で習ったばかり ....
あの青は知っているのだろうか

大海の向こうの優しさを
国境を越えた憎しみを
アスファルトに染み込んだ綺麗な血の匂いを
埃まみれの文字に隠された秘密を
届かずに色を失う百億のコトバ達を
 ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
真下に拡がる海原は
厳しく削られた岩の入江を包み、
とうに半世紀を過ぎた
今しも汽笛の鳴る港へと
煌めく{ルビ漣=さざなみ}を寄せて

夏の賑わいが恋人達とともに
古い桟橋を大きく揺らし ....
橋の上で頭を垂れて
道行く人に小さな段ボール箱を差し出している
一人の老婆に

あなたはさっと歩み寄り
その汚い箱の中に
箱よりも小さな希望を入れました

何の重さもないそれに
頭を ....
てのなかにこっぷ
すこしあつでのあおい
そうだがらす
とじこめられたちいさいきほうは
えいきゅうとうどのなかのきぼう
みどりのゆめをみる

てのなかのこっぷ
やわらかでかたいえきたいの ....
いつの間にか
喧嘩になった

瞼の奥の埃が積もって
想いが行き過ぎてしまったのか

あどけなく
 
そして

空ろに

互いの気持ちを
飛ばしたね。

だから
言葉が刃 ....
あまりの暑さに
体が溶けだした
それは両足から始まった
僕はそこから動けなくなった
そのうちに体全体が溶けていった

僕は完全に溶けてしまった
でもいいさ
今日はこんなに暑いのだから
 ....
死なんといてえや


おってくれな
生きていかれへん


そんなん めっちゃ
かなしいわ



ああだこうだの理由やのうて

そんなん めっちゃ
かなしいわ

そんな ....
大きく広げた時間の上
どっかり悠長に
座っている

傷だらけの弁慶を観て
いい加減
また跳ぼうと思う
すべてを解り合える

そんなことを考えるなんてどうかしていた

けれど、たぶん

それが終点であり、始点でもある

私たちは循環するバスに乗っている

片手に

希望という鞄を ....
あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
見えないカルピスがながれていたの
日曜日のよるに
へやを暗、く・して
どうしてもそれが
ほたるのようで

やんわりと
灯し、宛てる
どこかに飛んでいきそうな
空のおしり
ぼくは ....
薄い蛍光灯と
白い壁の部屋で
壊れる寸前でいた

強い太陽の光と
自然色の街並みを
瞼で焦がれていた

鍵など掛かっていない
歩けないわけでもない
ただそこにいた

壊れる寸前 ....
ふたたび、「愛」というものをかんがえた

それは、綺麗で、尊く、輝いているもの

ひとをあたたかくつつみこむ

「愛」は、ただそこに有り続ける、ひかり

   「愛」

やはり ....
{引用=「序」


万華鏡に
甘い想い出だけを そっと詰めて

くるくるまわして のぞきこむ

金平糖のじゃれあうような
さらさらした音がはじけて

あまりの甘さに 歯を痛めて  ....
フルエテイルノハ ミミ
フルエテイルノハ ノド
フルエテイルノハ ヒトミ
フルエテイルノハ 伸バシタ腕
カラダガ共鳴シテルンダロ
大キナ{ルビ球体=すふぃあ}ガ ウシロデ歌ウ
バラバラニナ ....
夕暮れの始まりには
電車も家に帰り着いているよ
そう、ぜんぶ

雨戸がひとつ閉まるたびに
天国ではピアノがひとつ鳴る
そう、どれも

だれも、おたがいのこと
なん ....
幼き日
草むらに寝転がり
背中に土の感触ひんやりと
地球を背負い
太陽に翳した小さな手
肉と血を朱く透かしながら
太陽は皮膚の中に溶け込み
僕の顔を赤く染めた

時を ....
今日も元気に穴を掘ろう
やろうと思えばどこでだってできる
ただ道具は常に新しくなくてはならない
頼んだぞ二十九番目のスコップ

以下、穴掘り中の音声を録音したもの
再生というより復活

 ....
春を作ろう
土しかない心の中に
春を作ろう

伸び始めた草を
小枝の先に開き始めた葉を
かわいい小さな花を
入れてみよう
ほら
もう蝶が飛んでいる

春を作ろう
土しかない心の ....
不細工で可愛い私は最近モテるんだよね昔からずっと
私あなただけだから私が存在していない多分絶対そう
そう呟いた女の男が浮気をして女が発生した今日の出来事が
明日だけでなく昨日をも作り上げて今日の ....
世界の終わりを思わせるほど明るい日
地の果てのようながらんとした広野に
世を捨てたようにひとつ立つ古い塔のそばで
君は僕を待っていた

僕らは手をつないでだまって塔をのぼった
ひょっとして ....
ささやかなごく、日曜日
ファミリーレストランでアルバイトをしていたら
ひと組のささやかなカップルが入ってきた、
というどうでもいい話
は、詩にはならないだろうか

「いらっしゃいませ。何名 ....
道ばたに咲く美しい花を見て、
ああ、きれいね、
とだけ思えばいいのに、
なぜぼくはわざわざ、
その花をもぎとり、
家に持ち帰り、
花瓶にさし、
自分のものにしようとするのだろう。

 ....
表現作品は
遠征した結果の戦場なのだから
葛藤を宙に浮かしたまま ぶっ殺しておけ
表現作品が
作者にとっての安らかな居場所になってはいけない
そうは思わないか おのれ ぶっ殺しておけ

 ....
重厚な鞄を
コインロッカーに詰め込んだ老婆
最後の小銭が落ちていった
鍵は古いタイプのシリンダーで
取っ手は錆びついていた

老婆の背後で
人々は透過しながら
それぞれの歩みを止めない ....
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