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一瞬の寝覚めにまたたいた 陽の
照り返された羽ばたきに 影を見て

忘却の窓越しで永遠 ぽかんと寝そべっている
声を出しかけたまま息を止めて
かつての体温は記憶しながら
宇宙は何度も全 ....
ボクは予感がした

お気に入りのビー玉を
ひとつはパパに
ひとつはママにあげた
ボクもひとつ持っている

パパが
「必ず、迎えに来るから」
と言った。ママは泣いている

どう ....
骨を飲み込んだ壁の絵は
歩けるようになった
かすかに影をいだいて
陽をひきずり
音を避けて
草の渡れぬ反対側へ
道に線をのせた

ぽとり と雨が
さほど濡れない
ひさしのついた壁の ....
ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下


 こんなに喜んでくれるなんて


思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
どうも長生きしたいらしい
こんな家の猫なのに

あそこの猫は野良だから
こないだ急に死んだらしい
犬の野良はさいきん見ないが
どこかで食われているのか知らない

お前は家の ....
浜辺から逃げたあの日に、あわてておとしたサンダルが一隻、いま、海にこぎだす、チベットに高跳びするのだと、空と海が双子みたいにみえたので、飛行できる気がしていた午後。

公園のゾウの遊戯具のした ....
例えば

絡まった糸を

丁寧にほどいていくように


例えば

築かれた壁を

一つ一つ壊していくように


話して、泣いて、理解して

受け止めて、笑って


 ....
 空から
 風のなみだが
 叫びとなって
 堕ちてくる
 
 わたしは
 部屋の片隅で
 目を閉じ
 風に語りかける
 
 もう少し、
 もう少し、
 待っていてね

 あ ....
(地下の喫茶店ではジャズが流れ)
しかし、あれですな。
どうしました?
最近の禁煙推進運動にはほとほと困り果てております。
そうですね。
我々喫煙者の肩身がとんどん狭くなっておりますよ。 ....
いったい誰が誰に言った
言葉だろう

清よく 正しく 美しく
繰り返し 繰り返し
つぶやいてみるのだ

清よく 正しく 美しく

これこそ真の言葉 真言

時代は
産業廃棄物を ....
{引用=
その不在については
まだ追求しないで欲しいんだ
空箱を隅隅まで覗き見て
何も入っていないのか、なんて
わざわざ言わなくてもいいじゃないか

責めているんじゃないと言うけれど
 ....
サイコロを振った数は
いつもプラスなのに
行ったり来たり
進んだ先に何かある
カラのなかに割り込んで 食い尽くした
まだ残る冷たさを感じた空洞で
考える 思い

あなたがいないといきていけないよ
あなたがいるといきていけないよ

たった一つはもういらないから

 ....
 
石になると
夢を見ている
霧の生地になって
触れることしか出来ない
君の海が溢れ出すところ
水の世界は壊されて
生まれることを繰り返している
蛍だった頃
わたしは声を聞いていた ....
デージー (無邪気)


他愛ない君の言葉がそよいで

僕の唇の端に小さな花を咲かせた

飾り気のない君の笑顔がとろけて

僕の胸の奥の陽だまりになった





 ....
心を無くして生きてた頃の

空を憶えていない

現実との繋がりを感じたくて

頬に雨を受けて歩いた


あなたの心に映る空は優しい?


嵐の夜は目をとじて

暖かさを ....
雨音ちりちり
夜風に揺れて

不思議な傷を
道にバラまく

白線縫われた東関道を
削りながら
鳴きながら

明日も同じ帰り道
水泡が曲がれば
いいんだろうが
バスがかわりに
 ....
「 トキニハアメニモマケル 」


とうめいなせいじゃくにつつまれたひかりよ

くいしばるほどひたむきないのちよ

そらをうつすあさつゆにぬれたわかばよ

なぜに

そこ ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた

そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
 ....
言葉の温度が
わかればいいのに

温かい言葉が
必要だというとこは
わかっているのに

どの言葉を
差し出していいのか
わからなくて

たくさんの言葉を
抱えたまま立ちすくむ
 ....
なのはな (快活)


山裾に噴き出したいくつもの黄色い掌が

緩やかな風にくすぐられて歓声をあげた

思わず駆け出しそうになる鼓動の先で

君の後ろ姿が弾みながら春になった ....
濡れる、まぶたにおいては
10年前のささやかな嘘だって
すこやかに息づいているのだ

腫れている、のどの奥のほうでは
君に贈りそこねてた嘘が
あばれて、あばれて、夜も眠れません

指輪 ....
この世の何処かにある空間の一点を
ただそれのみを 一心に求めてみたんだ

汗ばむ喜びだとか 骨の抜けそうな落胆
崖っぷちの戦慄だとか 常なる先行きの不安
そういうもののたぶん向こうにある
 ....
もうすぐ春が

来るのが怖い

桜の花が

咲くのが怖い

今年の桜は

綺麗だろうか

あたしは桜を

見られるだろうか

桜は許してくれるだろうか

花霞に ....
フリーズ、
見たことのない、遠い地で
顔のない男がつぶやいて 直後に 
先端が、わたしの中心を穿つ


貫かれた体内へと
ぬるい、分泌物の侵蝕が始まるのを
指折りかぞえるあいだ、ずっと ....
せかせかと
生きてみたいと思う
今の私は
ただただ血液を垂れ流すがごとく
飛躍したい
どこまでも翼を広げて飛んでいきたい
そしてあの
あの白くもなく黒くもない
あの清ら ....
湧き上がる言の葉に
燃えさかるあの空を
再び
目にすることは叶わず
私の空は
静かに暮れてゆく

悲しみは
声にならずに
もう雨も降らない



あの日私が
太陽だと信じた ....
何を嘆くか、かよわき少女
陽はまた昇ると、うそぶく輩

周りの風景 見慣れぬ風景。

健気な体はここに置き。

隠された腕、引き抜く井戸
たちどころに消え失せる有象無象のやかましさ ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
ゴツゴツ落ちつかないバランスの崩れた車
その中で聴く二十歳のためのロック
その青臭さが自分のものではなくなって久しい

十年前に書いた詩を読み返しながら
失ったもの表現できなくなったものを知 ....
BOOKENDさんの自由詩おすすめリスト(972)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死せる日向- 北街かな自由詩5*09-3-19
ビー玉- 未完自由詩2*09-3-19
雨小石- 砂木自由詩15*09-3-18
妻(きみ)に- 青い風自由詩7*09-3-18
どうも長生きしたいらしい- 日雇いく ...自由詩4*09-3-18
空ににげる- コーリャ自由詩609-3-17
愛し方の見本- 三奈自由詩4*09-3-17
『風のなみだ』- あおい満 ...自由詩6*09-3-16
灰皿- あ。自由詩5*09-3-16
清く・正しく・美しく- アハウ自由詩7*09-3-16
瘡蓋のとれたヒフのよな- 亜久津歩自由詩2*09-3-16
すごろく- 未完自由詩1*09-3-16
マイマイカブリ- 湖月自由詩209-3-16
瞬き- 小川 葉自由詩309-3-15
花言葉四行詩_<12>- nonya自由詩9*09-3-15
- 柊 恵自由詩3*09-3-15
時速100キロ- しべ自由詩309-3-15
トキニハアメニモマケル- ae96自由詩3*09-3-15
グラウンド・ゼロ- 壮佑自由詩14*09-3-14
戸惑う- 未完自由詩4*09-3-14
花言葉四行詩_<11>- nonya自由詩7*09-3-14
瑞々しい嘘- なつ自由詩409-3-14
詩的世界のグラスファイバー- 北街かな自由詩3*09-3-13
- 柊 恵自由詩2*09-3-13
未完の、ソネット_「落下」- 望月 ゆ ...自由詩8*09-3-13
つばさ- 麻生ゆり自由詩2*09-3-13
虚ろな空へ祈るのは- 曳舟自由詩309-3-13
何を嘆くか、かよわき少女- 雨野六也自由詩109-3-13
彼は空を飛びたかった- 亜久津歩自由詩21*09-3-11
成熟した空虚_二〇〇九- kauz ...自由詩6*09-3-11

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