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車窓から眺める市役所の 
時計の針は17時47分 

僕は夜の映画館に向かって 
ゆっくり走るバスに揺られながら 
先生と再会したひと時を思う 

日中、母校の校長室で会った先生は 
 ....
空を飛ぶミサイルに。どんな意味があるんだろう。
大股で、私たちの空を、横切る。

たとえば。
眠っているあなたの頭の上を、だれかがのっしと横切るのなら。
蹂躙する。受け入れることを強いられる ....
決意したのだった
私の光を遮るのだ
築き上げられなかった現実の瓦礫を
日陰にし、住処とし
さらに淀んだ感情を!

優しくしてくれるのかい
沼の水が揺れたのは
沈黙と手を取り合ったためさ ....
私は未だ
まどろみの中
目覚まし時計が
鳴っている
わかってはいるけど…


地上に舞い降りた
織姫と夏彦
感動の再会も早々に
夏彦は両手いっぱいの
高級ブランドの紙袋を持って
 ....
宇都宮へ行くときも
帰るときも
今日は晴れていたから
ボーっと運転していた
ラジオの
ショートストーリーを聴きながら
頭の中で場面を想像して
そんなことさえ
じゃまされずに済むひとり
 ....
宙に打つ
神の標
春のしるし

幾重にも
幾重にも
彩陰を重ね

時の無い静寂に
さやけき歌の
無間に響きわたり

夢幻うつし月に映え
淡きは命か
ゆるやかな風に揺れ
 ....
身動きとれない
鎖に繋がれた囚人
落ちる涙も
枯れた声も
白に染まり消える

夢を追うこともできない
力を失った身体
白日に晒された罪を
負ってしまうような白昼夢

真っ赤な血を ....
両手で女の肉を喰らう

目や耳や鼻でそれを啜る

女という木々の懐で

体温だけをよりどころにして

せつない、

ことをかき集めて

情事の大義名分にしている


新緑 ....
川を見て我思う
その源の遠さを

時を隔てゝ巡り会う偶然と
この足で立つ大地の必然
水面の耀きは一瞬たりともとゞまらず
似て非なる形を繰り返す

遠くの雨の記憶
人々が流す汗や涙の記 ....
間違えずにきているのだろうか
なんて
正解を気にしている

所詮くだらないなんて
どうでもよくなっている

いとしいと大好きと
一緒にいたなら
しあわせなの、なんて

しあわせの ....
たいていの場合 視界不良
でも あなたの運がよければ ごくたまに濃い霧が晴れて
一瞬クリアになることがある 遠くの山々の稜線を構成する
木々の一本一本がはっきりと確認できたり (その枝振りまでも ....
子犬はふくふくと温かかった
抱くのに心地よい重さだった
ゆっくりと地べたに子犬を置いて
あたしは
5階まで全速力で階段を駆け上がった
息を弾ませながら窓の下をのぞくと
子犬はきょとんと座っ ....
まえの席に

こどもを連れた奥さんがふたり

ひとりの奥さんの横顔を見ながら

出張さきのファミレス

まだしずかな店内で仕事している

このひとの抱えている

幸福という価値 ....
絹糸をよせあい
指の間にからませてみる
しゃらら しゃららと柔らかく
それはとてもしなやかで
最後に泣いた日を思い出した


寒天のように細かくふるえ
すぐに崩れ落ちそうになるこころを ....
しめやかな午前 /

温まらないエンジン
背負い込んで
缶コーヒー中毒者の
重い足取り

煮え切らないナビ
ぶら下げて
揮発しそうな生活者の
白い排気ガス

走れ
せめて ....
 
  
箱にはたくさんの
記憶の残骸や
体の部品などが納められていて
私もいつか配達される

何が入ってるかは
その時にならなければわからない
きっと箱の中には
懐かしくて
壊 ....
おはよう

おはようお月さま
今日はツンツンすまし顔

あのね今日ねぇ…
お話し聞いてよ


おやすみお月さま
また明日


おはよう

おはようお月さま
今日はとても ....
マドロンでたら
オふとんかけて
いっ所に寝ちゃよう

難しいことを考えるのはからだにわるいから
泣いたら暮れる、桜のしっぽ

キミにチカづきたいよ
でもどうしたらいいかわあん
 
 ....
たたかって
たたかって

かなしみをえらんで

かなしみにえらばれて

たたかった意味さえなくして


月がゆらぐ

夢がとおくに消えてゆく

それでもおまえ ....
勝手に逃げたひとのせいで
今日も電車は来ない

向こう側のホームから
数日前に死んだであろう
女の嬌声が響く

もうすぐここも
ひとで溢れ返りそうだ

後ろのベンチからは
少女の ....
暗い薄墨色の空を
綿ぼこりのような
存在感のない雲が満たしている
空がすごく低い

薄い夜空から落ちる雨が
僕の身体に滲みこんでいく

街灯に透ける僕の指
二重にブレてぼやける
街 ....
振り子はゆっくり揺れていた。
鼓動はリズムよく打っていた。
イタキモチイ
疲れた。けれども気持ちいい

人は人として扱い
犬は犬として扱う
命の尊厳
命の平等

生き物それは愛すべ ....
春の雪
少し冷える手を
ポケットに
押し込めて
バスを待つ


{ルビ路=みち}の向こう側
黄色の長靴履いた
ハシャグ子の手を
しっかりと握る母
若い親子が
なんだか楽しそう
 ....
小さな公園
いつもの様に
早起きして
円柱型の椅子の上
この世界は我がもの
なんて演じてみたり
そんな私は
猫です


トボトボ
トボトボ
仔猫はうつ向いて
“死んじゃったの ....
しあわせを数えて
ありがとうを発信する


予報よりも少し早めに
桜のつぼみが開き始め
相変わらず月も綺麗で
喉の奥がきゅっ、と鳴る


ひとりでもふたりでも
ひゃくにんでもせん ....
捻り出された想いは
ホースを伝い
溢れる言葉に変え
シャワーヘッドから降り注いで
散々になった言葉は再会し
絡み合っては離れ
魅惑の扉へと
吸い込まれる


瞼を開いて
仰げば一 ....
 透明なかなしみが
 ういている
 逆さの世界に
 歪んだ空の隙間に

 そっと掌を忍ばせて
 沈黙した重力の風を
 わたしたちは
 そろそろと飲み干す

 風は影をまきながら
 ....
・夜中の話


機械音に身を捩じらせて
母が咳を漏らす

その光景に
何か言葉をかけそうになる私が
ひょこりと顔を出した

しかし
少しだけ、しか浮かばない謝罪な ....
おぼろ月夜に
醤油をかけて
チュルルと
流し込んでも
うしろめたい後味が
背筋を駆けるだけだからって

桜の散り際を
ゼリーで固めて
トゥルルと
頬張っても
安っぽい哀しみが ....
素晴らしい気晴らしに、いつ果てるとも知れぬ夢

悔いる人の波の中、寄せては返す太眉毛(ふとまゆげ)、
へつらうべきは、その向こう、
あらがうべきは、まだ向こう、
カラスは啼いて、鳥になる。
 ....
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