すべてのおすすめ
あぁ 今日もまた 鳥かごの中から世界が見えるよ

ほんのちょっとした、ありふれた病気

なのに体が思うように動かない

心には沢山の傷がついて紅い血を流してる

きっと助けて欲しいのに ....
結婚はチューインガムのようだ
と誰かが言っていた




口に入れると
はじめはほんのり甘い
恥じらいまじりの
恋の香りに満たされて

交われば交わるほど
恋の甘さに酔いしれて ....
雨がしとしとと降り 家の中がじめっとするこの季節が 私はあまり好きではない

肌にまとわりつくようなべたついた じめじめした感じが
絡み合う男女の一時を思い出させるからだ

「好きだ。愛して ....
そう 光の紋、水の模様が
見たかった

ゆらぐ 光の縞に 体を潜めて
水の色 雲の陰

私のゆがみ
私のまるみ
私のいびつさ

けれど、実は 私も水
息を呑んで光を泳ぐと
実は ....
痛みを知ることがなかったら
この愛おしさに気付くこともなかった。

ありがとう
私を好きになってくれて
どうして伝えたいんだろうね
未来は
自分の中にある


それは一瞬
輝いていた星砂、だったから
{ルビ現在=いま}に立っていても
ときどき砂にまぎれて
きらきらと見えてしまう

 ....
あのひとの住む一丁目に
背を向けて
眠る習慣

隣にある二丁目が
うらやましい

私の住む三丁目は
海沿いにある
教室で
「俺、海が好きなんだ」
という会話が聞こえ
うろたえて ....
物心がついた頃
私の首には、細い紐で作られた長い首輪が掛けられていた
その時の結び目は確か、みっつ

毎年、誕生日に紐が切れる
だから毎年結び目が増える、ひとつ
そして毎年、少しずつ短くな ....
けれども胸は 青く傾斜してゆく 怯える意識には
透明なふりをする思惟が 蔓草のようにからみつく
窓の外では 涙のように 果実の落下がとめどなく
そのさらに遠く 地平の丘の上では 二つの白い塔が
 ....
空に目を上げるとあなたのにおいがした。 わたしの棲む場所を流れる川に
水はない

誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる


     *


夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
埃に塗れたガラスに映る
くたびれ果てた繕い笑顔
二日酔いで始まる月曜日
やるべき事が頭を巡る

子供の声とエンジン音とが
交互に僕を追い越していく
皆一様に行くべき場所へ
望む望まぬの ....
完璧な国は自分たちの不在を手繰り寄せる手繰り寄せる
長方形に彩られた空中のキャンバス
空想の呼吸
でんぐり返しするとカレンダーが捲れる
進む車はすべてを引き摺り下ろす 尿道結石
両足を抱えた ....
音のない世界に堕とされた
何も響かなくて消えてゆく灯火
どこに在るのだろう
私の声
指の間を滑る空気が冷たい

捕まえられない糸が
後ろへ虚空にまみれて
闇の中に筋となって
消えて見 ....
山のあなたの空遠く
はっきりはっきり目が覚める
布団を押し上げて
燃えてしまっている
あなたが幸いではなく
きがかりだ
何の関係もなくきがかりだ
そう
そういうこと
きがかりだ
み ....


眼を閉じるとそこは
金木犀の香る秋のベンチで
横には
もう何度も思い出しているから
びりびりの紙のようになってしまった
いつかの君が
黙って座って煙草をすっている
周囲がいやに ....
ふらふらと 
京都から帰ってきた
 

またウイスキーを一瓶、
一気に飲み干して 

そうだな 
俺は俺を殺したいのだと思う 

今はそんな夜 


また見たいな ....
心の中では頑張れって言っている
でも言うだけで
無意味な質問を繰り返しては
自分を嫌いになっていく
 
鏡に写った自分は
いつかの自分よりも歳をとっていて
素直さだけ忘れてきたかのように ....
瞼が世界の彩度を盗んでしまったんだ
春風が私の温度を奪ってしまったんだ

目覚めの銘柄は“拍手”
ネオンが傍で瞬いたら郷愁

喉仏 刺してゆけば善い
一瞬で貫くのに然したる迷いは無い
 ....
文字盤はそれぞれの時を刻む
でも歯車は繋がっている
君とはそんな風でありたいと思うんだ
昔 父さんが庭の木に作ってくれたブランコに
僕たち兄弟が並んで

そうやって
毎日 そうやって暮れるまで

永遠に思えるような時間を過ごした

季節が変わるたびに
短くなっていくのだ ....
こんがりと焼けた茜に
今宵あなたとニコーラへ

とろりと滴るバターの琥珀
バジルで装うゴルゴンゾーラ
ギンガムクロスに灯るオイルランプが
ゆらゆら ゆらゆら ゆらめいて

窓から見える ....
きみの一日を 僕は知らない

きみが毎朝買っているパンの味も
きみが気にして飲んでいる健康ドリンクのことも

きみが僕に隠れて嬉しそうに読んでいる新聞の四コマ漫画のことも
きみが髪を無造作 ....
ストレスは最高潮
高波に乗ってサーフィンができるくらいだ
ザブンザブン 肌寒いので鳥肌コケコッコ劇場
どっかで聞いた事ある ダイバースーツの中にお漏らしするとあたたかかくぅぅ
いやぁ〜これは不 ....
 
 
見えない先から
ひさしぶりに糸を引かれ
私も
糸を引いて応える
紅い汗を流して彫刻のように削りだした核から伸びている、それは
時にたわみながらも千切れずに今も

在る、確かめ ....
眠れぬ夜を越え辿り着く時

身からこぼれる無彩色な雫たち

こぼれるほどに身は透明になり

私はついに記憶を失う

この狭間の中で

行き着いたのは鏡の世界

映し出された情景 ....
ひと折り ふた折り 届くと いいな・・

だれかのためなんだけど
だれのためでもなくて たぶん あたしの

折り返しては 悩んでみたり
振り返っては 折り成してゆくよ

あたしに

 ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
新宿の高層ビル群のすぐ裏手
ありふれた住宅街が広がる

(歩いている)

かつては丘陵地帯だったであろう
上り坂そして下り坂また上り坂

(立ち止まる)

雀の声烏の声
ヘリコプ ....
窓の外を眺めております
もうずっと前から
私には四角い空しか知りません
その青に雲が流れ小鳥が踊ります
外はどれほど魅力的でしょう
溜息を舌の上で転がしながら
よく考えます

外は怖い ....
BOOKENDさんの自由詩おすすめリスト(972)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥かご- 知恵自由詩5*08-6-22
チューインガム- 相良ゆう自由詩2*08-6-21
梅雨と男女- 知恵自由詩3*08-6-19
ゆくえしらず- るるりら自由詩9*08-6-17
いとしい- 湖月自由詩308-6-13
砂時計- こゆり自由詩4*08-6-11
三丁目の奥手さん- RT自由詩408-6-10
私の時間- ここ自由詩708-6-8
月のない夜- 塔野夏子自由詩20*08-6-1
きゅうん。- すぬかん ...自由詩4*08-5-17
水の空席- 望月 ゆ ...自由詩49*08-5-13
二日酔い- 松本 卓 ...自由詩408-5-13
自分たちの不在- 狩心自由詩408-5-9
シャングリラ- AKiHiCo自由詩508-5-5
マテリアル- 石川和広自由詩8*08-5-3
君を思い出している- 吉田ぐん ...自由詩2508-5-1
じゃあ、また- わら自由詩22*08-4-28
今、あるところに- 青井 茜自由詩4*08-4-28
ワイングラス- aidanico自由詩108-4-27
クロノグラフ- ネット詩 ...自由詩208-4-26
春と月と_やわらかな旅立ち- もも う ...自由詩15*08-4-17
ピッツァ・ニコーラ- 西日 茜自由詩9*08-4-17
きみの一日を_僕は知らない- もも う ...自由詩28+*08-4-14
太陽の下でサーフィン- 狩心自由詩6*08-4-14
オレンジ- 石畑由紀 ...自由詩13*08-4-11
美しい日- COCO自由詩7*08-4-8
おりがみ- ひより自由詩9*08-4-2
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
西新宿四丁目界隈- kauz ...自由詩8*08-3-22
部屋- AKiHiCo自由詩308-3-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33