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  舞い落ち
  葉は積もり
  こころを埋めた



  暮れゆく
  一日の影に
  君が身を沈めた



  滲んでゆく
  闇の水底へと
  引きず ....
舞う、

それは、かすかに穏やかで
重力と風をさらう

そして、アスファルトへと帰るまで
溶けては消え、溶けては、


あたりは、
そうそうと時をつなげている、師走
風を分けて走 ....
今夜は月が明るい

そう思って
眠れない午前二時

感謝します、そのような言葉に


流星が降った


あの星はもう、{ルビ宇宙=そら}の果てで燃え尽きただろうか


手を ....
神さまからひとつだけ願いを叶えてあげる
と言われたので

幸せになりたいとお願いしてみた

神さまはふむふむと頷いて
では、早速明日から叶えてあげよう
と言ってくれた

期待に胸膨ら ....
わたしを
引き寄せた、その腕は
力強く
ふるえて
泣いた

産まれたのだ

けたたましい、君の産声に包まれながら
手のひらによせてくる、鼓動
二重螺旋のかなしみが
わたしのからだ ....
顔をあらうが
おとし切れない
このゆううつなまなざしはどこから来るのか
気象電波探知機はしんみりと
雲ゆきを映す
私を通りすぎて行ったはずの

宙は 青ざめ照りつける日にたちつくす。
 ....
およいでいる、ということに
気がついてしまうと
溺れはじめる


 わたしが
 わたしを忘れることも
 たいせつな息継ぎ

 うまれもった、すべ



音色、という文 ....
声をすりつぶしてずっと耐えていた。
夜に吐息を描きながら、このまま私も空になりたいと思った。
砕け散ってしまっても良いから、
私を走らせておくれ、と。
まるで請うように泣き叫んだ

あなた ....
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう


嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
東京にはきれいな水がないのよね、と、
魚になった友人は天然水を買い漁っていた。
時々だけど蛇口の水をコップに注ぐと、
水草みたいに髪を揺らめかせにやっと笑う彼女がいる。


東京には濁った ....
もう、だめかと思っている
汚いところを見すぎて

もう、だめかと思っている
夢なんて幻みたいなもの

窓から降ってくる雪を
なんの情緒もなく見ている
ただの「白い結晶の塊」を

絶 ....
 
ねぇ 君は知ってる
 
 
 
欲に紛れ
 
望み高らかに
 
愛を語り
 
情を盾にして
 
 
無作為な時間の中に
 
生きる意味を
 
 
ねぇ 君は知 ....
夜勤明けてひとりで酒を酌む
やなことはやらないでおこう
きっとあのひとは許してくれるから
太陽がしらけた空にひかる
暗い空に光っていればいいのにねえと
稲垣足穂的につぶやいても
太陽はあく ....
出口だらけの迷路で
みんな迷子です
終電が出発したら
それでも全部、扉を閉ざして

新宿駅の外観を知りません
面影すら忘れてしまったひとの
忘れもしない言葉
普通でいるために、目を閉じ ....
別れのない日などなかった
夢の覚めない日もなかった
真夜中の貨物列車の車輪の響きが
テノールのビブラートの余韻となった

日々に慰安が欲しいと言ったら
スプラウトは笑い、シルフが慰 ....
雨をひらいて いくつもの声のその中へ
飛び込んでいければいいと思った
軒下からしたたる雫が はねて、
とりとめない心に降りかかる
泣いているの、とたずねる人の
声がしたような気がして
振り ....
あなたが見るあの人と、私が見るあの人とは違う人なの

体はひとつ

でも関係ないよ

だからね、心に入れた刺青をタバコの熱で燃やしてしまおう
日向
欠伸をしている わたしの
弛緩したくちびるに
消防士が侵入をする
繊細な内臓
大音量のなかで わたしの
太陽が鎮火した
 焦げ臭い
拒むきみを探るゴムホースの舌
ちろちろと ま ....
君のことを描くたびに
ひとつずつ言葉を失っていった
すっかり軽くなった水彩箱には
たったひとつの「ありがとう」が
隅にこびりついて震えている

―――ありがとう。

それだけで ....
とりとめのない
思考と
アスファルトの固さ
ふみしめると
わたし、強くなれるかな
求めすぎていて
この空に
目に見えるだけの、青に
この広い空で
はばたいてみたい
なんて、ね
 ....
緑は異なる緑に侵され

世界は二つの緑に包まれる

緑は黒に蹂躙され

黒は赤に染められる

赤を散らして光が減ると

対立する黒は耐えられず

世界は透明になる

そ ....
言葉がどんどん
自分を裏切って
荒野で
一人ぼっち

ぽつんと
足をかかえて
待っていてくれた言葉だけを
つかんで
抱きしめろ
欠点はね、
やさしく撫でられたら
十分なのです

無理をして語らないでください

いろいろな角度から
見つめないでください

寄りそうだけで
よいのです


見渡せば ....
神様の存在は

哲学的な

透明な

冬の日のかなしみ

午前のひかり

埃くさい言葉たち

その反語たち

神様の存在は

哲学的な

透明な

十一月のから ....
今私には娯楽が一つもありません。
間違えました
今私には娯楽が一つしかありません。


それは詩を書くことです。
間違えました
それは詩に似た何かを書くことです。


そして、 ....
夏子が中学生だったとき
気になっていた同級生の男の子と
二人きりで映画を見に行くことになった
男の子が誘ってくれたのだ

そのころダウンジャケットがとても流行っていて
夏子もダウンジャケッ ....
書き起こすべき信頼できる白い紙が要った ペン先も
尖らせる紙でなく 存在感の無い筆が進まねば
と 作者は目を閉じた
身軽に 身軽な 子供の歩みを
憶えている所から深く探り出して
 ....
吐息が
しろく曇るのを見ると
少し、安心できる

わたしの日々は
ほぼ偽りかも知れないけれど
熱だけは、進もうとする熱だけは
たしかに思えて
安心できる



いつだっ ....
色が変わった

私の知っている水色が
少しずつ重なって
ことばのないまま
深くなる

いつも初対面のような
四角い空気にくるまれて
私の水色が消えかかる

色が変わった

夕 ....
冬、このくらいの青い夜

腹痛も心地よく

冷たいハンドルを握る

俺も弱いんだよ

すこし自由に吐き出した

あれは宵の明星か

やさしい気持ちは

はがゆい脱力感と変わ ....
BOOKENDさんの自由詩おすすめリスト(972)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呼吸- 草野春心自由詩108-12-14
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きづくひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*08-12-12
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ヒカリ- さとう  ...自由詩108-12-11
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反射光- 佐々宝砂自由詩408-12-11
駅・新宿- たりぽん ...自由詩6+*08-12-11
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きめごとなんて嫌いです- 猫のひた ...自由詩108-12-10
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【娯楽_極楽】- つむじま ...自由詩1*08-12-8
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雪が混じる- 千波 一 ...自由詩20*08-12-7
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