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春が白く垂れこめている
足元には名前を知らない薄紫の小さな花が
風に揺れている

一緒に
何処かへ行けると思っていた
何処へか はわからないまま
僕らは二人して歩いてきた
だけどもう  ....
来たるべき季節に
新たなる幕を拓き

歩み来た道を
一つに重ね合って

喜びを、風のなかで
辛いことも、屋根のしたで

分かち合える喜び
最高の契根
朝起きて
朝食もそこそこ
新聞開らけば
頼んでも無いのに
暗い時代が
飛び出して
今日もスタートで
躓いた気分


思えば
暗いの明るいの
今日も昨日も明日も
会社でも学校で ....
 指先でたどる
 過去の先端
 二股にわかれ
 ぼろぼろに
 とけるように
 消えていく

 しなやかで
 なだらかな鼓動が
 指先から
 血管にひびく
 
 わたしは明日に向 ....
僕は右に少し傾いている
君は左に少し傾いている

まったく逆に傾いているのに
傾き具合はほとんど同じだから
二人が向い合せになると
正確に見つめ合ってしまうけれど

僕は君の傾き方 ....
ギネスブック

笑いながらめくる



くだらない

人間の記録に



涙が出る

救われる



自分の人生を笑い飛ばせるヤツほど

やっかいで

強い ....
詩なんか


書かなきゃいいのに


また携帯カチャカチャ鳴らしてる


疲れてるし


変にお腹痛いし


ストレスだらけで何も出来ない私は


やっぱりカチャカ ....
ふきっさらしのこころ

きみのしろいからだ

ぼくをとおせんぼする

珈琲にさそってみる

いたいけなオスになる

みんなのしあわせを

かんがえる立場なのに

新緑は幽霊 ....
突き抜けた青天から目をそらし
振り返ってしまうことがためらわれ
気付かなかったことにした

水滴ひとつ浮かばない箱を抱えて
所在を見つけようともしなかった
抜けた羽毛を一枚入れて
ふたを ....
切ない夜を波濤の数だけこえて
やおら滅びゆく貌(かたち)のように虚しく、
何処までも果てのない君とともに
歌うべき僕たちの言葉が見つからない

伏せた漆黒の虚しさは朝日を浴びて
いつしか濡 ....
わたしの
話が終わる前に
あの方は去って
いかれました


あの、途中なんだけど
と言いかけて
わたしの話に終わりなんか
ないだろう

でもね
もしかしたら
勝手に
うまく終われた
かもしれぬよ


 ....
結局
無いものは流せないのだ
光る丘で寝転ぶような、広がりを
繋ぎ止めておくことは、



思い出に縋るようにして歩き
引き摺るようにして、眠る
東京は優しかったよ、と言ったあの人は ....
草木も眠る丑三つ時には
言の葉寺の鐘も鳴らない

小粒の雨が纏わりついて
糸を引いている女の
肩から背中から人形を
操る天空の指のような
月の傾き、梟の
抑え気味に笑う声とか
つがい ....
悲しくないように、パンを食べて

悲しくないように、体をよく洗い

悲しくないように、朝になると起き上がる


焦がしてしまった情熱の抜け殻

いつかを通して言葉が落っこちる

 ....
 
 
人は
その人の型に
はまるようにして
生きてるのではないか

はまってないから
という理由は
当然ではないか

僕は
今さらのように
君の型になってみる
すると君は ....
ラクダ
ラクダ

ラクダは
ラクだ

ラクじゃない
ラクダも

ラクダ
ラクダ
キーボードの『C』を取り外し ポケットに入れて持ち歩いている
一人じゃ可哀相なので 隣の『V』も取り外し ポケットに入れた
昨夜 板チョコを三十一個も食べて 気持ちが相当悪くなって 眠った
朝起 ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
音もなく

扉を開けて

君はどこへ行こうとしているのか

山の谷間にひっそりと

古桜

君は黙って立っていた

浅い夜に着替えるため

うつろに沈んだ夕闇に

青と ....
ポツリ ポツン
ポツリ ポツン


真新しい黄色の長靴
真新しい空色の合羽
先を急ぎながら慎重に
ヨタヨタと…


次々と
落ちてくる妖精
不思議そうに
空を見つめ
手を ....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います


すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
 ....
 
 
青い血が焼かれ
夜が訪れると
失った
命の部品を探しに
空が朝を追いかけていく

僕は君を追いかけていく
君がかつてあった時を
空とは反対の方へ

君の赤い血が流れてい ....
排気ガスで
ユラユラ揺れる

汚れた風で散る



照らして
眺めて まぁ綺麗

季節に常識にTPOに反抗し
黒をまとって歩く

何か間違ってないか?

見えるもの全て ....
静かに流れる日々
浮き足立つでもなく
不自由なき時間
満たされてるでもなく

少しのトキメキも
詩(うた)への憧れも
冷めない飲み物も
予期せぬイタズラも

いつしか消え逝く日々
 ....
高架下の日陰が心地好く感じて
雑草にそびえ立つ鉄塔を虚しく見上げた

蔓の絡まる赤錆びたフェンスの向こう側には
ひび割れたアスファルト上の秩序が腕組みするだけ

車通りが少なかった夕方の国 ....
 
  
懐かしいことをしている
八十歳になった
私が今を
そんなふうに思い出す

つまらないことをしたね
本当に
つまらないことばかり
してたね

遠い目をして懐かしむ
八 ....
なにもかもを
ゆるせたら どんなに
なにもかもを
わすれられたら どんなに

でもそれじゃあ人じゃなくなっちゃうから
(どんなあなたであっても)

かべとかべがあって
1枚も2枚も変 ....
滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう


もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な


空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にま ....
明日どこか高いところに立って

そっと飛び降りようと考えている人へ

今日も昨日もその前もずっと辛かったんだね

人にとってはちっぽけな悩みかもしれない

けれどあなたにとっては心のすべて

だから自 ....
 道端の隅に
 排気ガスにまみれながら咲く
 一厘の小さな草花

 名前さえ
 呼んでもらったこともなく咲く
 その花

 誰もが
 気づくこともなく
 通り過ぎていく

 ....
BOOKENDさんの自由詩おすすめリスト(972)
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