すべてのおすすめ
春になったばかりの頃
白い帽子を追いかけて
春風の中を駆けて行った

草原の若い草からは
真新しい緑の匂い
南の方からは
温かい日差しがさして来る
空が青くて
眩しくて見れない

 ....
白い時間のうつわ
網膜のひだまり
ベンチでうつらうつらしている間に
思い出が回遊してくる

おはよう
さよなら

おはよう
さよなら

巻き戻される行き先  ....
ゴツゴツ落ちつかないバランスの崩れた車
その中で聴く二十歳のためのロック
その青臭さが自分のものではなくなって久しい

十年前に書いた詩を読み返しながら
失ったもの表現できなくなったものを知 ....
くたびれた足を引きずって 
いつもの夜道を帰ってきたら 
祖母の部屋の窓はまっ暗で 
もう明かりの灯らぬことに 
今更ながら気がついた 

玄関のドアを開いて 
階段を上がり入った部屋の ....
               090310




くたばりぞこないが
へっついにもたれて
大あくびをしている
家の前を通りすぎる
死に神のような男に
会釈をしてから
次の男を品 ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった

彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
                  090308



今回の目標は
一次予選を突破して
決勝に出ることです。
もちろん優勝をしたいのですが、
それは時の運
優勝できるなんて
口が ....
きみの輪郭がまだあわいときのこと
ぼくは涙をながしながらきみの詩を書いた
不器用なことしかできないから
瞼にうつるやわらかいきみの形とかそういうものを
一生懸命にことばにして紙にのこし ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた

母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た

ぱりっとした背広を着 ....
週休出勤の帰り道
駅のアナウンス(それも合成音声)が
曖昧な事を言っている

まもなく、普通、上野行きがまいります

普通って
それじゃ事によると
上野じゃない所にも行くんだ

 ....
次へと向かう
夕日との
約束ごとで
明日の空に
靴を飛ばした

背中押されて
真っ直ぐに
伸びていく影
追いかけながら
家に急いだ

そこには
少しばかりも
寂しさに
背 ....
最近、黒い手袋が
落ちているのをよく見かける 

ある時は職場の廊下 
ある時は駅の構内 

人間達の無数の足が 
通り過ぎてゆく隙間に 
{ルビ木乃伊=みいら}の面影で 
誰にも届 ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
がれきのしゃしん は いつみても いい
しょうせつみたい に はしからはしまで よまなくても 
いっしゅんのうち に あらすじ が わかる
わかってしまいたくはない のに
め を はなすことが ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
砂浜に受付のデスクが
ぽつんとひとつ

前方には潮の引いた藻場が
どこまでも広がっている

デスクの上の
海の図鑑を開くと
いろんな星の海が泳いでいた

地球の海は昼寝をしてい ....
服をしまう家具がほしい。

しまいこんでもう二度と使わないようにするために 服を収納するんではなく、
いつでも着られる服をさっと取り出せて洗濯したらすぐに戻せるような
服の定位置 それを与える ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい


そんなふうにして ....
化粧水をたっぷりふくませたコットンを3枚ご用意下さい

それを

おでこ 右ほほ 左ほほ

に 1枚づつ

丁寧に重ねて

15分ほど

お待ち下さい

ほほを触ってみて
 ....
オメエ、死ぬのかい
――だったらよう、
せめて逝く前に鮨食おうぜ
肝っ玉据えて、俺と鮨食えよ

粋な麻暖簾くぐってさ
どうぞ勝手に席へ就いちまいな
捌いたネタと酢飯の匂い、
舎利の温( ....
乳房が熱くなって

きみの鳥肌が湿っている

きのう出会ったのは

地方都市の中華屋でだった

客はふたりしかいない

そのあとカラオケに行った

十五の夜を歌う

きみは ....
しとしと、ざわり

雨音の狭間で風が唸る


濡れそぼった大地に
孤高を持するように
どうだ、と
唸りをあげる




自信と威信が綯い交ぜになった
誇り高い生き ....
いま振り返れば
ぼくら無限の可能性と選択肢を持っていた
自分がなりたいカタチにつながる糸を必死にたぐっていたんだ

迷って、傷ついて、選んで、投げ出して、
ちっぽけなことや格好つけなこともあ ....
あのひとから乞われた訳じゃない
成り行きでと言えばそんな感じだった
奥さんよりも私を選んでくれた
そんな幼い優越感が無かったといえば嘘になる

幸せだった頃に家族で訪れた事があると話していた ....
あとひとつきもすればさくらがほころぶ

去年はきみと名もない小山をのぼった

ぐねぐねとした白っぽい坂道

わたしたちしかいない公園

つめたくなったマクドナルド

力のない紙袋か ....
■潜在意識のプロトコルを宇宙に合わせろ・・・

■われわれは受信した
 朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ・・・
 まだはじまってもいないぞ終わりは
 街は真っ黒に焼けたがれきであり
  ....
飛行機に乗っていますか

それとも鳥になりましたか

空はあまりに高すぎて

あなたの姿が見えません

風はあまりに強すぎて

あなたが何処にいるかがわかりません

今日は雲が ....
真夜中

出張さきに着いて

部屋にはいる

FMにあわせると

モーツァルトが軽くながれた

4時間まえは

海をこえたところで

会合の司会をぐだぐだやっていた

 ....
ひき肉を買った
何だか退屈な日常を少し変えたくて
冬のわりには暖かく
スーパーは少し込んでいる時間帯で
特売ってわけでもなかったけれど

料理レシピのサイトでふいに思い立ち
ひき肉 
 ....
オレが中二のとき生まれたおまえ

こうしていることを妻子が知ったら

いきなり難破船に乗らされるだろう


抱きしめるという行為とはいったい

戦争に引き裂かれた愛ではない

切 ....
nonyaさんの自由詩おすすめリスト(5118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 未有花自由詩16*09-3-11
路線バス- shu自由詩809-3-11
成熟した空虚_二〇〇九- kauz ...自由詩6*09-3-11
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_- 服部 剛自由詩2009-3-10
表現の自由- あおば自由詩7*09-3-10
修羅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-3-8
デジタルスイッチ- あおば自由詩5*09-3-8
少女と詩人- 宮野自由詩309-3-7
- 壮佑自由詩19*09-3-7
純粋な意味に縛られて- kauz ...自由詩8*09-3-6
帰り道- 宣隆自由詩309-3-5
黒い手袋_- 服部 剛自由詩809-3-4
OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2
がれきの工作_Ⅱ- 《81》 ...自由詩13*09-3-1
創書日和【塩】_黒い石- 大村 浩 ...自由詩10*09-2-28
受付- 壮佑自由詩16*09-2-24
ら列_(未整理)- (1+1 ...自由詩4*09-2-24
いくつもの、夜を越えて- さくら自由詩29*09-2-24
たぶんミニスカートとか履いてる。- ゆきちゃ ...自由詩9+09-2-24
逝く前に、鮨だ!_★- atsuchan69自由詩16*09-2-23
逆算- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-23
雨のなか- ほしのみ ...自由詩6*09-2-23
- poco自由詩4*09-2-23
らっかするひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-2-22
さくら- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-22
がれきの工作_Ⅰ- 《81》 ...自由詩6*09-2-20
ジェットストリーム- 楽恵自由詩6*09-2-20
人生の森- 吉岡ペペ ...自由詩1009-2-20
ひき肉- かんな自由詩17*09-2-18
難破船- 吉岡ペペ ...自由詩609-2-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171