すべてのおすすめ
傾きに鳴る傾きに沿い
鏡は鏡の名を告げる
はざまは全と無にかがやいて
重なりと輪のうたをくりかえす


背後から照らされ
影は躍る
足踏みの姿に揺れながら
より速い夜 ....
車と車のあいだに
紙袋が泳いでいる
青信号が
すべてを引き裂いてゆく


地鳴りの夜と
静けさの夜のあいだに
やがて売られてゆく木々が
育っている


もう動くこと ....
えほん や 
ずかん や
えいが や 
うた や
いろ や しゃしん を 
かきうつすだけの
ずるい ことば は 
いりません



あたまのなかも
あたまのそ ....
 




    子供たちが
    暗い建物のなかを
    走りまわっていた


    氷の根  淡い目の宝石


    つながらないふたつのものをつなげようと
 ....
    互いの姿を見ることもない

    闇のなかのふたつのかけら

    月の光を待っている
回るものの影が
回るものに映り
たくさんの満ち欠け
たくさんの季節をつくりだす


水たまりの空を歩むもの
変わりつづけ 歩むもの
ここに在るだけの世界の上に
足跡は ....
鏡台につもる
見えない髪の毛
ふさふさとこぼれ
足指に触れる


鏡のふところにあなたはいる
鏡の声に応えるあなたと
ほころぶような微笑みと
映ることのないわたしを見 ....
空が地よりも明るい夜に
ひとり鉄路の内周をゆく
なだらかな緑の
揺れつづける闇


雨と雨のあいだが泡立ち
ひるがえる白
ひるがえる光に
動かぬものは四角く抱かれる
 ....
    足元に散らばる光を
    ずっと数えていた


    胸元にひろがる光を
    ずっと数えていた


    目をそらしても 目を閉じても
     ....
    空が割れて

    大きく割れて

    なんという光のむだづかい

    小さな笑みを照らしている
    目の前に浮かぶ空気の穴に

    全身を押し込むようにして消えてゆく

    たくさんの鉄の踊り子たち

    かすかにふるえるゆがみを残して
今ちょうど音が途切れたので
ここをひらいています


何かが途切れなければ
ここをひらく気にはなれません


流れのなかに異物があります
見えたり見えなかったりします ....
ふわふわが
ふわふわに言います
もっと
ふわふわになる


光が光に目をふせ
渦の生まれを見ます
ふたつ
生まれた


ほつれ
ほどかれる指が
からまわりし ....
    線引きされた空からあふれ出て
    黒雲は地へ
    黒雲は地へ
    つながるものがなにも無いところへ

    
    おまえには何でも話せそうだ
  ....
からだをすり抜け まわされる腕
天使よ てんし 地使よ ちし
少しだけ浮くおまえの軽さ
水たまりの上の葉を踏んで
湿った土にひろがる重さ
毒のめまいを消し去るめまい
新たな ....
見えない飛沫の連なりが
輪のかたちにそそがれる
低く飛ぶ蝶の腹を見上げ
同じ速さで陽をすぎてゆく



うすく明るい
鳥の影が交う道を
飛べない鳥が歩いてゆく
気まぐれ ....
    灰色のブリキとトタンでできたふたつの長屋にはさまれた一本道

    ところどころつぶれた家から見える海には朽ちた船が散らばり

    生きたかったのに生きられな ....
緑のなかの月
金のなかの羽
夜の上で重なりあう
土の上で重なりあう
空のむらさきから
鳥が飛べないほどの風が
裏表なく降り下りる
どこへでも
どこまでも
 ....
まとわりつく寒さと湿り気に
からだの花は目を覚ます
欠けた明るさ
まばらに降り
起伏の上にうすくひろがる


曲がり角に集まる闇へ
消えてゆくひとりの背の影を
あなたは海 ....
またひとつ午後の行方が指し示され
風は不確かなまばたきをする
草の迷いと疑いのなかから
等しくねじれた枝が現われ
石のまぶたに呼びかける


空の一点から来る声に
地が応え ....
夜の蒼の手
水の{ルビ音=ね}となる
ひとふさの前髪
羽に満たされる


言葉の訪れ
切らずに待つもの
背中をすべる手
月に沈む穂


壁あおぐ翼
雨がつける ....
夜の水の音
青と白の花
夢のつづきに至る光
髪を目を照らす


かつて夜の中で所在なく
ただたたずんでいたものさえ
わずかな陰影の揺らぎを貫き
独りではない笑みを ....
立ちならぶ火の柱の前に
立ちならぶ木々
古い木々
影を浴びる水の子の
こめかみからうなじにかけてけだものは居て
道を流れる雨を見つめ
永い永い輪の上を
輪の外へ輪の外へとはば ....
初毛の水紋
遠い雨雲
川が生まれ出るところ
谷をめぐる暗がり
稲妻を映す手のひら
狩りのはじまりの音


新月も終わり
諍いも終わる
花盗人の道に沿って
夜は子供の ....
 
川の向こうに
痛みが待っている
少女の姿をして
けだものの背にもたれて


得られないもののように笑い
届かないもののように立ち
詩わないもののように腕をからめる
 ....
緑に呑まれた家のかたわら
雨が次々と壁につかまる
二匹のけものの哭き声が出会い
遠くからさらに遠くへと
逃れるように午後を越えてゆく


空を影の卵が流れる
涸れか ....
わたしは
命ではないものの声を聴く
わたしをここに
わたしをここに置いてゆけ と


横倒しになったわたしの心
たったひとつの言葉に浮かび
たったひとつの言葉に沈む
横倒しの ....
燃える樹の前のからだと花束
つづくことのない美しさ
よく磨かれた場所
磨かれない場所
異なる響きがありつづける場所


空のまだらが午後になり
かかげた手のひらに ....
流木が燃えている
岸のかたちに沿い
浮かぶように燃えている
遠い夜のかまきり
終わらない光を狩り
たたずむひとつの魂を照らす


たどりつけない梢の火が
月の左 ....
かがやく小さな雲の群れが
夜の白をすぎてゆく
河口に 入江に
小さな舟がひしめきあい
薄いむらさきのなかで揺れている
雨を照らす手のひら
雨に照らされる手のひら


 ....
砂木さんの木立 悟さんおすすめリスト(1765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜とはばたき- 木立 悟自由詩505-9-15
ノート(夜のあいだ)- 木立 悟自由詩605-9-14
ノート(そのまま)- 木立 悟未詩・独白4*05-9-14
ノート(37Y・3.6)- 木立 悟未詩・独白505-9-14
ノート(38Y・3〜5.某日)- 木立 悟未詩・独白205-9-14
ノート(歩む)- 木立 悟未詩・独白605-9-13
ノート(鏡)- 木立 悟未詩・独白705-9-12
異明- 木立 悟自由詩305-9-11
ノート(38Y・11.4)- 木立 悟未詩・独白305-9-8
ノート(38Y・9.13)- 木立 悟未詩・独白305-9-6
ノート(35Y・8.23)- 木立 悟未詩・独白205-9-3
ノート(42Y.8・30)- 木立 悟未詩・独白105-8-31
ノート(眩)- 木立 悟自由詩1005-8-31
独りのノート(38Y・9.18)- 木立 悟未詩・独白305-8-30
天使よ_てんし_地使よ_ちし- 木立 悟自由詩505-8-30
朝彩- 木立 悟自由詩305-8-25
ノート(28Y・8.31)- 木立 悟未詩・独白305-8-25
邂逅- 木立 悟自由詩505-8-25
手のひらの日- 木立 悟自由詩405-8-17
過ぎるものへ- 木立 悟自由詩505-8-7
瀧季- 木立 悟自由詩405-8-3
外輪光夜- 木立 悟自由詩305-8-2
線のうた- 木立 悟自由詩405-8-1
波のまわりに- 木立 悟自由詩805-7-31
そよぐ光- 木立 悟自由詩505-7-31
夜の譜- 木立 悟自由詩405-7-30
わたしを憶える- 木立 悟自由詩805-7-29
遠共鳴(窓)- 木立 悟自由詩505-7-29
夜を往く火- 木立 悟自由詩605-7-28
遠い窓- 木立 悟自由詩805-7-28

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