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緑は透り
透りは緑
雨の手のひら
うらがえす


斜めへ斜めへ息を吐く
斜めの先には水がある
見えない左
見えない弛緩


碧に翠に黄緑の羽
灰に白に水銀に
 ....
うつぶせに眠る広きもの
夢とうつつの燃えるさま
陽も月も星も遠のいて
目をつむり目をつむり行方を追う


空に書かれた余計なことから
目をそらしてもそらしても
響きは進 ....
わたしはわたしとは別に
川に沿って進んだ
曇は倒れ 消えたあとも
水の上に映りつづけていた


わたしはわたしとは別に
どうとでもなるものだった
民族の音を消してまわっ ....
降る傷
金の跡
午後の塵
地に空を作れずに


空の径やはじまりや
辿れないものを辿るとき
警告は来て
河口に置かれる


光の原をゆくものの
隣の闇を歩むと ....
夜が夜を動く
ふたつの音
ふたつすぎて
削れる音


緑の鍵盤をひとつ呑み
崖を歩く
植物園
火のなかの釦
かけてはほどく指


前へ 前へ 過去ではなく
 ....
つむる左目から駆け昇る刃
羽を断ち空を断ち 花に降る


重なりすぎて見えない重なり
かき分ける拙い手


背を散らし 背を散らし
また夜は来る 夜は来る


 ....
歯は歯へとたどりつかぬまま歯となりて響かぬ箱を咬みつづけている



卵から卵のかたち抜け出して誰も居ぬ街誰も居ぬ日々



数列の文字の並びに指を置き現われる色あ ....
ぴよぴよと鳴く魚だけ撫でてみる



槍とおせ骨の目から目へ槍とおせ



分からぬと分かるの境に立ち尽くす



埋められて掘り返されて嗤われて


 ....
絵の具のにおい
月に触れる指
何処へもいかない


うたの行方は
異なる星
燃えおちる 燃えおちる


ひとりの内に ひとりは増し
さらにひとり
さらに緑
 ....
桃のにおいの手が
空を混ぜて
はじまる


闇のなかを見つめ返す
まぶたの奥の水があり
ひとつの葉に隠されている


海岸と夜
手のありか
通り雨


 ....
岩をめぐる路
月もまためぐる
ひとつめぐるたび
消えては現われる


つむぎ 投げ出し
雨が持ち去る
夜が来ても
暮れのままの息


雨の手足
屋根の ....
雨の朝 鳥の声
傘を持つ手 昇る色
影の奥を
巡る色


水に呼ばれ
振り返り 見つめる
風の上をすぎる風
こすれては撒く光


お という声に
動く紙の森
 ....
ない花の
ない花言葉
曇と光に
隔てられる朝


あなたには誰もおらず
聞き耳をたて
鼓動はひとつ
あなたしか あなたにはおらず


雨の羽虫
水に映らな ....
縦に裂く指のひとつの行方には夕暮れのみの魚よこたわる



一歩めで柱二歩めで廊下燃し三歩で天地の境またぎゆく



「まとも」とは何を指すのかわからずにここまでは ....
曇も空も
濁りの水色
髪も 笑みも
午後も 火も


うねり 夕方
浪と夕方
音を窓から放つ鍵
水色の ひとつの指


背骨 階段
背骨 階段
一瞬消えかけ ....
ひとさし指が青く
午後に挿される
最初に想い出し
最初に忘れるもの


夜に響く手と
真夜中に響く手との差異
進み去る方へ縮む手の群れ
闇の近くに輪を描く

 ....
かたく包まれたものを見ている
濡らすたびにかたくなり
ほぐしたくてもほぐせないほど
ぴたりとはりつき 包んでいる


水の音がする
さかさまの
水の音がする
もと ....
鼓動は通り
鼓動に還る
夜は
そこに無いように在る


夜の坂を下り
振り返る
夜を作るもの
何もなさを照らす


黄金と黒の
二重の円のなかで
せめぎ ....
涙をつむり
歩くときには
薄い窓がみな
薄い空に歩き出す


夜の鏡に像はあふれて
すぎるたび ただ
うしろに寄せて


幻にはさまれ
揺らぎながら
道は ....
静かに明るい
夜の午後の朝
ひとつの曇から
すべてはすべてにはじまってゆく


花の窓に映る午後
通りには
黒い服の人々が立ち
じっと空を染めている


路地へ ....
夜を剥くまた夜が出てまた剥いて五十六億七千万剥く




霧を霧煙を煙に打ち付けて鏡に沈む磔刑を見る




青空が堕ちて積もりたる谷間には幼い子らが正座し ....
渦えがき夏猫とける真昼かな



活版のよごれたる指ふく若葉



一瞬の獣の夜に鳴る火薬



野から野へ指から指へ夜宮かな



無理矢理を ....
無視される自由詩やめて短歌かな



だらだらと安心できる短歌かな



右目みて左目を見ず短歌かな



長すぎてどこが「短」だか短歌かな



 ....
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く


悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う


朝は白に 朝は茶に
まばた ....
樹と水と夜
波の下の島
森のはざまの道
しじま 明るく


緑の行く末
曇は曇を視る
すぎる狼煙
高く細い声


丸い角が沈み
翳りのなか浮かび
遠い縦 ....
今日もまた
結婚式の終わりを通りすぎた




積み上げたものが崩れぬよう
扉を閉じる




からだのあちこちにある
うなじが熱い




今 ....
眼球の
血管ばかり追っている




あきらめのかたちをかたちに
廻しながら
早朝に濁る法廷
誰も聴いてはいない
無為のことなど
さらさらと
まとわりつくもの
ふりほどかずに
ねむる


首のまわり
言葉と鎧
うなじの角
避けられた 寝返り


粉より大きく
嘆きは浮かび
氷をほど ....
風が途切れ
銀は降り
野に鉱の手を
描きつづけている


冬の雨の指
砂と水滴
夜の右を
ついてくる光


階段は消えかけ
空を指し
夕暮れの匂いが
 ....
砂木さんの木立 悟さんおすすめリスト(1765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつ_いない手- 木立 悟自由詩211-8-13
いない_かたち_Ⅵ- 木立 悟自由詩211-8-8
ノート(いない_わたし_Ⅱ)- 木立 悟自由詩111-8-8
いない_かたち_Ⅴ- 木立 悟自由詩111-8-6
ノート(いない_わたし)- 木立 悟自由詩111-7-31
いない_かたち_Ⅳ- 木立 悟自由詩211-7-31
キース・レヴィン- 木立 悟短歌311-7-31
六と七- 木立 悟川柳211-7-28
いない_かたち_Ⅲ- 木立 悟自由詩411-7-28
いない_かたち_Ⅱ- 木立 悟自由詩811-7-21
いない_かたち- 木立 悟自由詩311-7-18
ひとつ_透る- 木立 悟自由詩311-7-12
ひとり_ひびき- 木立 悟自由詩411-7-4
水無月粒- 木立 悟短歌2+11-6-29
ひとり_うつわ- 木立 悟自由詩311-6-29
ひとつ_うつろい_Ⅸ- 木立 悟自由詩211-6-23
ノート(濡らし_濡らしても)- 木立 悟自由詩411-6-23
ひとつ_うつろい_Ⅷ- 木立 悟自由詩311-6-19
ひとつ_うつろい_Ⅶ- 木立 悟自由詩211-6-18
ひとつ_うつろい_Ⅵ- 木立 悟自由詩511-6-13
ノート(茫日某月)- 木立 悟短歌111-6-10
ノート(穂先)- 木立 悟俳句111-6-10
たんたん- 木立 悟川柳211-6-10
波のあとに- 木立 悟自由詩511-6-8
ひとつ_うつろい_Ⅴ- 木立 悟自由詩611-6-2
ノート(迷路_Ⅱ)- 木立 悟自由詩211-6-2
ノート(迷路)- 木立 悟自由詩111-6-2
ノート(48Y.5・26)- 木立 悟自由詩311-5-29
ひとつ_うつろい_Ⅳ- 木立 悟自由詩711-5-26
ひとつ_うつろい_Ⅲ- 木立 悟自由詩311-5-22

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