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あたたかな骸
ころも脱ぎ去る
ひかり ひかり


拾うしぐさ
つぼみのように
水にふたつ


目と頬のはざまの歴史
ひとつの舌で掘り起こし
あなたは指の国境を消 ....
白の崖 白の椅子
海へ突き出る



耐えられなくなり
あなたの手を取り
月と曇を無理矢理見せる


蒼のなかににじむ灰
丘を昇る星の群れ
言葉は有限 空の手 ....
火の境い光の境い冬ひとつ


穂の奥の鉛の森ぞ燃えさかる


岐に至る言葉のすべて水を招ぶ   


にきにきと片手の光においけり


冬の背に失いしもの踊 ....
はね橋が分かれ
呼吸が分かれる
緑は
重くなる


雨 行方 雨
行方 雨
窓のかたちの光が吹いて
窓のかたちの空に重なる


着いたはずのしずくは離れ
 ....
冬の咽もとに指を寄せ
ふるえのかたちを描いてゆく
あなたは
あなたを描いてゆく


太い流れが細くなるとき
熱は流れに染みとおる
夜が夜を圧そうとするとき
熱は夜の辺をめ ....
曇が月月から曇がおや月が曇であるのか月であるのか




風やんで雪のみなもと目に沈め光のなかの光たからか




行方なくただ前のみが在る冬の泳ぐそのさき ....
冬の赤子
厚い布の手
虹を梳かす手


模様がしたたり
小さな炎が
小さな炎の頭をなでる
後悔が 見つめる


左手の蛇
子らの頬
水も銀も
うたになる ....
呪いが呪いに接しては咲く
蒼を渇きに支配する
指の火口を巡る文字
岩に硝子の星を描く


咳音 空洞 ふたつの旗
熱水 痛み
しずくがしずくでいられる時間に
空は数度 ....
許される蛹に樹は満ちて
もう何年も蝶を見ていない
枝を流れる蛾の骸
葉には卵も幼虫もない


ただ在るだけの糊しろの日々
いつも声と指ばかり見て
そのほかのあなたを ....
水と同じ手をかざし
流れを曲げる生霊が居り
声と光を抄いとり
からのはらわたをのぞきこむ


手のひら 手の甲
水車の回転
既に無いもの 失いものの影
ひとつ余分 ....
右から左へ弧を描き
水は何も言わずに消える
虹が残る間だけ
沈みかけた道が見える


炎の点が音に揺らぐ
仰ぎ見るたび止まる雪
歩く影にしがみつく雪
土の上の ....
あなたが
行きましょう
と言うときの
頬の上の雪


突然の約束を
忘れても 忘れなくても
あなたは七日
離れてしまう


はじめから許しは無く
自分だけのあ ....
壊れたひとつの器の代わりに
金と緑の流れのなかを
ひとつの仮面が鳴りつづけている


はざまの窓をしたたる空
鳥がゆうるりと
首を踏切へ向ける


夕の稲荷
 ....
耳を焼け
耳を焼け
体内を聴け
正しくはない
美しくない


体内はもういい
正しさも
美しさも
もうどうでもいい
おまえでさえあればいい


また ....
クロワッサン クロワサン
まなじりから噴き出す血で
壁に矢印を書いた午後
みんな走る
みんな追う
みんながみんなを追ってゆく
矢印は乾く
黒く笑う



 ....
海辺に目覚め
布団は血まみれ
真夜中の床屋
不良に目をつけられ
街じゅう逃げまわり
夜明けに手打ち式
波の音しずか
しずか









 ....
たくさんのこぶ
たくさんのこぶ
ブラインドの空の切断面
白わたる光
目に触れる光
滴をまさぐる指の腹
かたちをかたちに呑む光








 ....
曇の奥を塗る機械
膝より低く咲く冷気
土の下に見つけた花
あなただけが見つめた花


後ろ姿の母の電話が
谷の底に沈んでいる
言葉は未だ
鳴りつづけている


 ....
重そうな空たおしたら蠅まみれ


光るなら先に教えろ糞稲妻


政治屋の住む通りだけ雪は無し


消えるのは己れが先か火が先か


おまえらがおまえらかどう ....
板のような
霧のなかの
岩をめぐる
冬のまぼろし


応えは応えつづけている
応えられぬものはないかのように
ひとつひとつこぼれゆく
ひとつひとつ消えてゆく

 ....
白に付いた
銀を削ぐ
白になど
付いてほしくなかった


かちりと鳴り
風が止まり
吸うようにひとふさ
寝床に入りこむ


寒さにしびれ
何も感じないのを ....
火に呼ばれ
膝に呼ばれ
地にしゃがみこむ空から
したたり落ちる血に呼ばれ


前触れもなく終わり はじまる
何も持たない一日の音
傷は風に近くひろがり
傷は轟き傷はひ ....
どれほどの闇が
闇を憎みつづけているのだろう
どこまでも闇のまま
在りつづけることを信じて
錆びゆくは錆びた空の下みな錆びて白を見上げる白の海鳥




器から器へ踊る手焼けただれなお幸もとめ笑みをいつわる




泥のなか流るる傷をひろいあげ ....
闇と闇が話している
静けさが首すじを去ってゆく
遠い扉から
のびる明かり


岩の呼吸を冷ます波
夜へ遠のく夜を照らす熱
朝には消える
氷の鐘


雨のなかの灯 ....
真上の月
四つの杯
ひとり去る猫
ひとり去る猫


蝶が蝶を吸いに来る
重なりのむこうの波
波のむこうの冬


より硬いものに触れ光は撓む
くすり指のふ ....
おまえはひとりのふりをするがいい
常に書かざるを得ないものなら
おまえの余裕の臭いがわかる
おまえはそうして滅びるがいい
ひとりのひとりを知るものは
岩を岩を岩を岩を
 ....
あまりにも説明しすぎの四行を褒めそやす人嘲笑う人




無理解を嘆く人こそ哀れ也ただそのままにそう在るものには




四行を望むものには四行が聖域のよに立ち ....
海のにおいの雨
さかしまと笑み
風を赦す


告げるものなく
歴史を失う
黒く 短い道


雪に埋もれた野の向こう
雨がひとつ膝をつく
さかいめ ちぎり絵
 ....
原より白く
街が燃える
影も熱も人も空も
見えない波に流れ出す


曇の胸が
樹や家に添う
高鳴りが
さらにさらに遠くを照らす


ちからの反対へ滴は落ちる
 ....
砂木さんの木立 悟さんおすすめリスト(1765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水応- 木立 悟自由詩509-3-16
鉄夜- 木立 悟自由詩209-3-11
晩冬夜- 木立 悟俳句209-3-10
花離手- 木立 悟自由詩309-3-8
夜額- 木立 悟自由詩209-3-5
ひとり_まつり- 木立 悟短歌309-3-2
降り来る言葉_XL- 木立 悟自由詩109-3-1
羅睺夜- 木立 悟自由詩409-2-22
夜盗夜- 木立 悟自由詩509-2-12
夜応録_Ⅱ- 木立 悟自由詩309-2-10
夜応録- 木立 悟自由詩209-2-4
夜と道- 木立 悟自由詩209-1-31
夜とかけら- 木立 悟自由詩109-1-29
ノート(45Y.1・29)- 木立 悟自由詩209-1-29
ノート(45Y.1・25)- 木立 悟自由詩109-1-28
ノート(45Y.1・24)- 木立 悟自由詩109-1-28
ノート(45Y.1・22)- 木立 悟自由詩209-1-28
夜とまなざし- 木立 悟自由詩209-1-26
冬歩- 木立 悟川柳409-1-26
夜の山- 木立 悟自由詩309-1-24
ノート(熱と朝)- 木立 悟自由詩209-1-19
熱と背- 木立 悟自由詩209-1-19
ノート(闇)- 木立 悟自由詩209-1-15
鉄と骨- 木立 悟短歌209-1-15
往路- 木立 悟自由詩309-1-15
光と名前(号令)- 木立 悟自由詩409-1-10
ノート(おまえに_おまえに)- 木立 悟自由詩209-1-10
- 木立 悟短歌109-1-10
- 木立 悟自由詩309-1-7
- 木立 悟自由詩109-1-5

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