サイレンがゆく
都会ではあたりまえの
田舎ではとてもめずらしい
いのちに象があるならこの音だろうか
いのちが鐘の音であった昔のもっと前から
一羽がはばたいてあとはただ盛り上がるだけの鳩の ....
まだしばらくの間はこの世で生きてゆくつもりであるなら、次のことは一考の価値がある。
――世界はわれわれが予想しているより広いかも知れず、
  われわれはわれわれが信じているものから、いとも容易く裏 ....
とろとろに
燃えている、もう
ひとふき、あとひとふきで
したたる
ぜんぶしたた、る、

そこらじゅうが燃える、
燃える!
次のことを知っているのねそんなにも潔く燃えて、したた、る、 ....
 新宿駅/十月某日/中央線/轟音/オレンジの車両/轟音/エスカレーター/南口改札/ざわめき/人/人/人/ヒト/ひと/ざわめき/僕の感情/(ガガーーー・・・)灰色の(ピーーー・・・)砂嵐(グシャ .... サーチライト君のまなざし射抜かれて
    私の愛も浮かび来る海


夜海の波うち際に刻まれる
    星のなまえを覚えてねむる


永遠の星を探してしずむ船
    嵐の海に記憶も ....
子供たちは
キティちゃんのホークで
なぽりたんを召し上がる

何千キロという海の大きさも
何十万ガロンという容積も
その喫水の深さも
まるで想像できない
きっと、大切なことなのだろう
 ....
潮音、拡やかな幸福
海の縁に腰かけていた
中埠頭は青くあり
ごうごうと鳴るごとに
背骨のきしむような気がして
足首をさらう水音で紛らせている


波間に叫ぶようなことばを
持ち合わせ ....
知らない町の

うろこ雲

宇宙の丸みが

地球かな

知らない町の

きみ、轍

漂うかおりが

風ひやす


さりとて僕は思うのです

ときどき天気は東から
 ....
■水槽に鳥を入れる。


■「その先はぼくが眠ることにするよ」


■日記からみた夢日記がそうであるように、夢日記からみてそうであるような日記を書くこと。


■ぼくからみた君が ....
 くるるるるるる・・・ 


羽ばたいて 
空へ吸いこむ
黒影の 
鳩の言葉は訳せない 


 one は one 


   一 は 一 


 「愛」 は 「Lo ....
赤い落日に染まる頃でしょうか。
あるいは、
終焉を意図したのかもしれませんね。
せつなく空間がのどかに広がる遠浅は、
夏という季節を、見せた丘。
終わらせないままでいますが、

折り目。 ....
きみがまだ制服だった頃
わたしも同じく包まれる身で
あの毎日が示した未来は
いまも変わらず
ふしぎな熱です


 肩掛けかばんは
 いちりんの花

 種という名に奔放に
 ....
ブルー
このことばから導き出される感情
印象、心象、映像、記憶、追憶
日々流れていく風景は
車窓の景色が特急列車で飛んでいくように
はっきりと認識することができず
ぼんやりと視界の ....
月の、満ちる夜の、
世界から、少しずつ音を消していく、
地球の反対から初めて、少しずつ、
コーヒー農園で歌われる歌、
山羊のため息、道草する羊飼いの口笛、
サンバ、ボッサ、レゲエ、ロック、
 ....
32時に電報が届く
引き摺った着物の裾を
捕まえようとする猫がいる


幾らかのカットインを経て
緩やかに溶暗している背骨
花柄のシーツは血に汚れ
さよならの挨拶は砂に埋もれ

 ....
いくつ 幾日を削いだならば、
いくつ 幾日を辿ったならば、
 
眼はかえる
 
月の朽ちる帰路が帰りゆくものを鎮める
憔悴した月影のした
息をした、
息の焼け付きを瞼の内にしまう
生 ....
 
 
 
いつのころだったか、わすれてしまったし、どこからきたのだったかも、はて、となってしまった。体温のようにそこにあった、ぬくぬく、や、ぬるまゆ、や、ぬめり、にみられる、ぬ、的なもの。それ ....
世紀末、
虫が電灯で
渦をまいている
暑すぎて
ぼくは蒸発してた

鱗雲に投げかけた
{ルビ地球=ほし}へのラヴソング
小5のぼくは
顔を赤らめて、
夕焼け{ルビ頬=ほお}

 ....
舗道
天象儀
展開
コロイド
眩暈

砂時計
遡及
吊り橋

覚醒
シグナル

郵便船
記号
万華鏡
平行線
庭園

シナプス
散乱
フェンス
溶解

 ....
本屋の漫画を読んでいく。
いろいろな漫画の映画を作る。
何かの本を読む。
いろいろな映画の歌が作られる。
本屋の漫画を書いていく。
本を書いていく。
何かの歌が書かれていく。
いろいろな ....
駅へ向かう道すがら
はいいろをした四本足の生き物が
とぼとぼと歩いていた

(   )駅では
列車が遅れていることをみんな知っていて
でも
みんな口をつぐんでいた

恋人たちは
別 ....
湖畔の部屋

ガラス窓には

夜のみずうみが

黒い火事のようだ


町にむかう橋

ふたり見つめる

光たちの流れ

ふたり去来する


湖畔の部屋

ガラス ....
あなたが
毎日
乗っかって
遊んでいた
地球が
置き去りにされて
寂しそうに
蒼く
ひとりで
転がっている
                        2. 顔

電車の揺れかたは
嫌いじゃなかった
外を流れる景色にはしゃいで
シートのうえで
ぴょんぴょん跳ねるたび
おとうさんに注意された ....
{引用=閉じられた扉を内からノックする
「お願い、誰か、…わたしを見つけて――…!」}


もしも、とか。
ほんとは好きじゃないけれど(アンバランスだ)と影が言うので


あの人に恋し ....
   1

真っ直ぐな群衆の視線のような泉が、
滾々と湧き出している、
清流を跨いで、
わたしの耳のなかに見える橋は、精悍なひかりの起伏を、
静かなオルゴールのように流れた。
橋はひとつ ....

駐車場で暮らす人と知り合いになった
駐車場の
車一台分に四角く区切られたスペースに
うまくお布団を敷いて
机を置いて
入れ替わり立ち替わりする車のヘッドライトを灯りにし
雨が降れ ....
のぞいてごらん、おまえは蓮華畑で興奮している、鼻腔を刺激する春の芳香のなかで、何かを追いかけ、また何かに追われて、ちいさな蓮華の花を踏み潰すたびに熱くなっている、いけないことをし過ぎて気持ち良くなった ....  街に日が射して
 コンクリートの
 続く壁面が白く発光しているのを
 たよりにつたって
 あるいて
 その擦り傷のようなざらつきの
 わずかな影のさき
 壁の尽きるところの
 晴れや ....
 
暑さがまだ
襟元にも残ってる
汗との少し
間違いがあって
葉をかきながら
歩くあなたの足元
側溝の蓋が
少女の口のように
開いて
ふとある日から
そのままの感じがする
ひき ....
山中 烏流さんのおすすめリスト(1126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆく- soft_machine自由詩10*07-10-25
The_bigger,_the_better- んなこた ...散文(批評 ...2+*07-10-25
ただ一度だけ在るものとして- 石畑由紀 ...携帯写真+ ...607-10-24
新宿ホワイトノイズ- 草野春心自由詩207-10-24
星のなまえ- 石瀬琳々短歌5*07-10-24
キティホーク- 佐野権太自由詩21+*07-10-24
青の王国- 日向夕美自由詩407-10-23
知らない町の- 吉岡ペペ ...自由詩107-10-23
無題- 10010自由詩207-10-23
伝書鳩_- 服部 剛自由詩6*07-10-23
火をつくる丘。- 鯨 勇魚自由詩207-10-23
制服だった頃- 千波 一 ...自由詩10*07-10-23
ブルー(reprise)- mizu K自由詩7*07-10-23
Gaspard_de_la_Nuit、夜のガスパール- rabbitfighte ...自由詩15*07-10-23
残滓- さいらと自由詩307-10-21
ひと- saty自由詩207-10-16
カルネヴァーレ- nm6自由詩1207-10-14
1999年- ゆうさく自由詩6*07-10-13
メモランダム- 塔野夏子自由詩6*07-10-13
漫画の映像が流れる。- 霧一タカ ...自由詩407-10-12
again- ふるる自由詩16*07-10-8
夜のみずうみ- 吉岡ペペ ...自由詩207-10-7
置き去りの地球- 草野大悟自由詩3*07-10-7
- アンテ未詩・独白307-10-6
かくれんぼ_vol.1- 士狼(銀)短歌5*07-10-1
花について三つの断章- 前田ふむ ...自由詩25*07-10-1
出会った人々についての話- 吉田ぐん ...自由詩23+07-9-28
収穫- はらだま ...自由詩13*07-9-28
白い壁沿いを歩く日- 水町綜助自由詩1207-9-28
残暑- たもつ自由詩407-9-28

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