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世紀末、
虫が電灯で
渦をまいている
暑すぎて
ぼくは蒸発してた

鱗雲に投げかけた
{ルビ地球=ほし}へのラヴソング
小5のぼくは
顔を赤らめて、
夕焼け{ルビ頬=ほお}

 ....
黄色い粒子は
空気のなかの
ささくれの、
嗚呼、
うまくいえやしない

葉っぱが赤く
色づきたくないと
南風に揺られながら

きらめきストリートを
歩いている、
おとこのこおん ....
そろそろ
世界が終わりますと
アンゴルモアが
満面の笑みで
ニュースで伝えている

外に出ると
風が吹き荒れて
エメラルドが
散乱している

人の寂しさでこしらえた、
円形のど ....
きめ細かい粒子が
向こうの水平線に
ゆっくり溶ける

聞こえない音色は
憂鬱の向こう側

黄色の支配に
世界は従う

蝶のワルツ
橙色の光に絡まって
そのまま堕ちていって
消 ....
青の世界
かたつむりの願いは
「みんな死ね。」
イコール永遠

雨の日
学校の帰り道は
湧き上がる哀しみに
気をつけろ

濡れた制服のにおい
興奮して自慰
じいいいっと凝視
 ....
忘れていたけど
たしかに私は
風といつも一緒だった

ベランダにて
日曜日の5時
赤はいつも傍に。
したたれおちる孤独

回送バスは
夕暮の強姦に抵抗もせず
さびれた街に
裸体 ....
あちらに見えますのは
地球が壊れてゆくさまです

今宵のゲストは
火星人の皆様です

僕らは止まっている
先へ進んでいるように見える原因は
地面ごと
動いているからなのだ

水た ....
へらへら顔に
爆発頭
だけど心はセンチメンタル

僕に触れたら
誰もが懐かしさに浸って
死んじゃうから
離れててほしい

昔のアルバムを
朝焼けに
溶かしてしまいたい

十六 ....
雨が地面をいじめて
僕は大声で叱ってみるものの
すでに蒼の世界
綺麗過ぎて僕は
おじけづく

ペットボトルが
汗をかきはじめたら
いつのまにやら
すでに雨は幻

(儚いね)

 ....
シャワーは記憶
流れる水と共に
思い出が蘇ってくる

(故郷が蘇って消えていく)

田んぼの匂い
故郷が溢れる

夕暮ノスタルヂア
6時の鐘
流れた音のあとの憂鬱

(少年の ....
燃やされた
おじいちゃん
体じゅう

今までもらった愛
にじみ出ていって骨

死ぬ前
愛するおばあちゃんに言った
「愛してるよ」

愛してる
これからも
死ぬ間際の
現在形 ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日

おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
山中 烏流さんのゆうさくさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1999年- ゆうさく自由詩6*07-10-13
夕暮セピア- ゆうさく自由詩4*07-9-9
ワールドエンド- ゆうさく自由詩5*07-8-11
黄昏バタフライ- ゆうさく自由詩12*07-7-21
あめうた- ゆうさく自由詩3*07-7-15
孤独な夕暮れ- ゆうさく自由詩5*07-7-14
ロマンチックバス- ゆうさく自由詩3*07-7-8
ゆうさく- ゆうさく自由詩7*07-7-2
夏の生まれた日- ゆうさく自由詩3*07-6-15
13才の幻- ゆうさく自由詩3*07-5-5
りんねのうた- ゆうさく自由詩3*07-4-17
いつかの梨- ゆうさく自由詩8*07-2-18

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