花を褒めるような言葉で
君を傷つけてみたい
月を愛でるような文字で
君に刻んでみたい

どんなにやさしくて
気持ちのいい言葉も
押し開くことのできない
君の肌の下
暖かいものが満ちた ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
{引用=




  くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが 
  よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
  とじる かんかくを きく ....
好きなところを数えるのは
大天井岳のてっぺんで星を
数えるようなものだから
その暗闇まで含めて
全部が好きなんだ

そしたらあなたは私を
うそつき、と言った

ほんとうには
遠かっ ....
あたしを土壌にして
きみの心を蒔いて
あたしは水をあげて
とけて
てのひらかざすみたいで
自由の光りは湾曲して
吸い込まれて
それって
ふわふわで
白いの息だよねって

 ....
すべてのロールプレイングゲームをクリアした後に

俺たちは眠い目をこすらないまま

ラストオナニーをはじめる

すべてのロールプレイングゲームのエンデイング

すべてのロールプレイング ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
二十一世紀の
ある青年は日々 
( 姿の無い誰か )が 
自分を呼んでいる気がした 

 *

二千年前の遠い異国で 
ある村の漁師は湖の畔に立っていると 
背後を誰かが通りすぎ 
 ....
宇宙が
ほんとうにあるとして


その一番果てに
宇宙の端から端まである
途方もなく巨大な滝が
流れ落ちているとして


そんな
宇宙の果ての滝を想像しながら
いま
おれはカ ....
夜空を見上げてみた
数えきれない星が
ぼくの上にあることに
気がついた

今ぼくは
宇宙の中にいる
今ぼくは
宇宙に触っている

夜空の中で
星は光るだけではなく
流れていくこ ....
はやい
から

きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
朝の光、朝の 黒い夢の中で
揺れる窓際―――(揺れている)
全身が、濡れている
水が 僕の 周りに 落ちる

空中で横になり
妖精達が、太陽に向かって飛び立つ、夢を見る
薔薇とチューリッ ....
血のように黒い
指の影をひらき
高みへ 高みへ
唱いゆく


曇は一度に
ふいに動く
灰と火の路
同時に迷う


切りきざまれた星が
自らかけらを積み重ねたとき
 ....
あちらに見えますのは
地球が壊れてゆくさまです

今宵のゲストは
火星人の皆様です

僕らは止まっている
先へ進んでいるように見える原因は
地面ごと
動いているからなのだ

水た ....
利休の茶室は 
入口が小さかった 
天下を取った秀吉が 
身を屈まねば 
入れぬほど 

弟子の手がすべり 
お茶を畳にこぼす 
利休は 
(まぁ気にするな)と 
 ....
梅雨の合い間に晴れた空
光が大地に降り注ぎ
静かな時の始まりか
風も涼しく穏やかに

白雲浮かぶ青い空
豊かな緑浮き立たせ
夢見る時の始まりか
心鎮まる和やかに

畑の作物採りに行 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
お前のやはらかさに埋もれて死にゆくなら
それでも良いなと
硝子越しに
笑う人間らしい貴方
 
ただ揺られて生きるのみのわたくしなどは
あすはるとでは
直立できないと言うのに
 
見つ ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
アスファルトに捕らえられた君を
すくい上げたこの手が
愛だと信じていた

四畳半の沃野に
刳り貫いた天井に

それでも君は
ただ背筋を伸ばして
その時を待ち続けていた

この手が ....
ハローグッドバイ
ハローグッドバイ
ゆらりゆらりと
朝のメルヘン
たびからたびの
たびからたびへ
百万光年も
二百万光年も
神のためにその石は削られ
深い傷を負った陰影を語り継ぐ
 ....
誓いはすぐくずれそうだ

あんなあとに

もう現実の背中、その一群


ピアノ

トレモロ

おんなのからだ


誓いはすぐくずれそうだ

あんなあとに

もう現実 ....
 
別れ際バイバイ、手を振る
君のはじまりと僕の終わりを探す
一生懸命ハイウェイ、加速する
最高速はもっと
地底深くをライトスピード
 
待ってられない、誰かの足跡
を辿る旅、もう飽々 ....
さようなら

さようなら、

空を

じっと

眺めている

百千万の兵隊が

降り注いでいる

擦り鉢状のせいめいに

朝が、

手渡されている

擦り潰すの ....
少年は靴を履いていなかった
ぼんやりとした瞳で
橋の上から
流れゆく川を見ているだけだった

少年に親はいなかった
預けられる場所はあるものの
そこは少年のいる場所ではなかった
少年は ....
今からある情景の描写をするが
それはけっして
何かのメタファーではない
それを読んで
書かれていること以上のなにかを
読み取ろうとしたりすることは
まったくの時間の無駄である


 ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった

その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
暗闇にはだぁくんがいる
たぶん夜行性で
明かりのない部屋とか
夜中の長い廊下とかに
体育座りをして
誰かが来るのを
待っている

照明をつけないで
廊下を歩くと
だぁくんは近づいて ....
山中 烏流さんのおすすめリスト(1126)
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ラストオナニー- 馬野ミキ自由詩2807-7-10
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
初夏の人- A道化自由詩18+07-7-9
風ノ人- 服部 剛自由詩7*07-7-9
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- 水町綜助自由詩27*07-7-9
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八月の輪郭- 水町綜助自由詩2807-7-7
ヒメジョオン- 悠詩自由詩9*07-7-7
フラグメント- もりおか ...自由詩10*07-7-7
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夏は、山の水が澄みわたるので- yo-yo自由詩16*07-7-6
だぁくん- 小原あき自由詩15*07-7-5

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