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もう鰓呼吸の仕方も忘れちゃったねと夫は肺で煙草を吸うので。


なまぐさいのはなつかしい手紙なくしてしまった鱗が痛くて。

昼は泣きながら鰯を焼いて食べたなつ ....
サーチライト君のまなざし射抜かれて
    私の愛も浮かび来る海


夜海の波うち際に刻まれる
    星のなまえを覚えてねむる


永遠の星を探してしずむ船
    嵐の海に記憶も ....
{引用=閉じられた扉を内からノックする
「お願い、誰か、…わたしを見つけて――…!」}


もしも、とか。
ほんとは好きじゃないけれど(アンバランスだ)と影が言うので


あの人に恋し ....
星島 〜タカラジマ〜




銀の帆の船は拒まぬ「可能性」ムゲンのココロ映せるものは

指で作る望遠鏡に反転のスカイオーシャンさよなら地球

広すぎる世界 ....
「エナジー×ブルー」


群青がはじきかえした陽の弱み それでも翼奪える熱射

まどろみの窓に映った海岸線 打ち寄せる青い波の憂鬱

波あらく感傷拒絶せし海よ 昨日 ....
 「蒼い旋律」


記憶の中から抜けて舞う譜面一枚奏でてみれは゛半音の思い出




セロを抱え閉じた目の中咲く花の絡む紫苑は夕闇の弦

放課後の音楽室でくちづけを交わ ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水  
 
月光も揺らるや海の真ん中で無き夢となり朝日を待つか
 
 
一人では死にきれぬ故か入り来た部屋の夜虫をまずは殺して
 
 
寂しくも悲しくもないよただ、ただ暗闇がずんと来るだけ ....
心地良い風が集まるオープンカー
  サザン・ビートで踏み込むペダル

ためらいを脱いだ渚の砂熱く
  波音のソロに浸すつまさき

ありふれた譜面は飛沫で狂わせて  ....
怪談をひとつも話すことなくて盆を迎える死者はいづこに

迎え火も送り火もなき軒先にちいさくあかく煙草の明かり

花火消えて火薬の匂ひ漂へるここは戦場明日は戦場

左手をなくさなかった砲兵が ....
海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青




深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水




おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない

 ....
あの夏のサナギの記憶はありますか
(ランドセルに隠した羽根の罪)




「人生が退屈なんだ」とつぶやいた
僕を殴るように 夏が 夏が 




しましまの正義を装填した銃を抱 ....
・・



「プロローグ・夏」


風が吹く渚できみと見たものは プロローグ「夏」シャインドリーム

楽園と示す標は傾いて君へとむかう(アイタイキモチ)

駆け抜けろ渚通りは ....
扁桃腺腫らして臥せる吾が側に
苺食みつつ子等は饒舌

もの煮ゆる音も親しき独り居の
夜は気ままに猫の相手す

鄙びたる里を吹く風 豌豆の
からめる蔓をゆさぶりて過ぐ

くせのある ....
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
子等の留守 語る事なく夫と居て
硝子戸たたく雪を見てゐる

入試終え帰りきし子は降る雪の
中にレコード買ふと出で行く

ミニを着て鏡の前に立ちみれば
膝にかくせぬ年と知らさる
 ....
忘れ物思い出し歩を返し言う
独りごと人に聞かれし居しかも

凍る朝素足に草鞋の修行僧
声あげ行くに襟正したり

断絶と言わるる代に独り居の姑に
電話をすれば風邪ひき

家の建つ前 ....
加茂川に降る雨と共に昭和逝く
 何時もと変わらぬ景色まぶしく

編隊のかたちに鴉帰りゆく平成となる日の夕空を

永かりし昭和の御代も終焉となりて
小雨降る 夜となりけり

親しめぬ言 ....
  
   「いつか奇跡」

霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく

影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日

吹くはずのない甘い ....
雨の中 傘もささずに浮遊する 地下駐車場の黒猫の目

ストレスが主食なんだと君は言う ツナ缶なんか合うかもしれない

感情のはけ口さえも見付からず「フルリレロ」と闇に唱えた

アリゾナの砂 ....
水暗きなかに閃光突き刺さるまじわる場所は色彩なき場所

青春の色彩すでに忘れたり鳥飛び立てる後の静けさ

掌にあまる白桃まだ知らぬ空の色彩抱きて帰らむ
朝露に光る姿は艶やかに彩り添える紫陽花の花


清流に若鮎跳ねる今もまだ大志をせなに雄飛を胸に


揺れ動く穂波は仰ぐ空の青田には命の輝き満ちて


雨続く窓の際には子どもらが作りし ....
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ



雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に


ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
光なく音もたてずにうねりゆく野火の描く蛇さまよういのち



はねのける受け入れるだけが生でなく争うことは戦いでなく



足跡も足音も絶え他を焼かず自らを焼く火を歩みゆく ....
瞳孔に赤い花束しのばせて指揮棒で追う蝶の白さよ

シンバルの彼はスポーツ選手の眼、100mとか、なんかそうゆうの



部長から提案があります「なんでしょう」もっと白目を剥いてください
 ....
夏蝶が越ゆる沼にて逢ふものなし意思なきわれの明日浮かぶのみ

青胡桃にぎって家に帰る道街灯の影を父と信じて

夏空の鎮魂終わらず煙草火を擦り消し煙空に広がる
春夏の夢にかけたる浮橋の
  途絶えに月をながめくらさる

五月雨にみかさ増したる川の瀬に
  月は流れでみづ音ぞ澄む

ひさかたの光をかへすはちす葉の
  浮けるみなもに波たつる風
 ....
晴れて晴れてそよ風かよふ我が小庭桜桃の実の熟れてけるかな 鏡台を売るとき若き母うつり秋風にわが身を虐げる

怒りなる林檎投げつけ少年はジャーナリズムの正義疑ふ

叔父いつも偽善者ならむと決めつけて蒲公英踏みつけ青空仰ぐ
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
山中 烏流さんの短歌おすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_うろこのこころ。_」- PULL.短歌4*09-3-28
星のなまえ- 石瀬琳々短歌5*07-10-24
かくれんぼ_vol.1- 士狼(銀)短歌5*07-10-1
星島_〜タカラジマ〜- Rin.短歌17*07-8-31
■共同作品■__エナジー×ブルー- Rin.短歌11+*07-8-29
■共同作品■_蒼もしくは青- Rin.短歌14*07-8-25
今日かぎり・・・- 生田 稔短歌807-8-23
死に至る。- 黒子 恭短歌7*07-8-22
■共同作品■_「Seaside_ROCK」- Rin.短歌10*07-8-17
迎え火送り火- 佐々宝砂短歌307-8-12
凪いでいく、夏の、- 望月 ゆ ...短歌26*07-8-11
不完全少年- しろいろ短歌8*07-7-20
■共同作品■楽園で抱いた星の名は・- Rin K短歌21*07-7-18
22P_「短歌2」より- むさこ短歌16*07-6-23
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
21P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-6-22
20P_「短歌2」より_昭和四十六年- むさこ短歌11*07-6-18
12,13P_「短歌2」より_平成元年- むさこ短歌11*07-6-3
■共同作品■_カゲロウと花- Rin K短歌26*07-6-3
こぼれおちるもの(其の四)- 快晴短歌5*07-6-2
色彩- 村木正成短歌6*07-6-2
水無月- 秋桜短歌11*07-6-2
◆春の扉- 千波 一 ...短歌24*07-5-13
火と歩み- 木立 悟短歌1107-5-11
青春狂想曲- たたたろ ...短歌10*07-5-11
鎮魂歌- 村木正成短歌4*07-5-9
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-5-2
桜桃の実- A-29短歌2*07-4-28
青空- 村木正成短歌5*07-4-26
オフィスの休日- たもつ短歌1007-4-25

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