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三月まで残る雪
路傍で灰色に汚れる
事故のようにゆっくりと
とりかえしのつかないことを
ふりつもらせて
やっぱり雪が空に戻ることはなくて
溶けるか
三月まで残る雪
路傍
灰色に汚れる ....
つながり続けるアールイーから
mon 16:52
「きょうはサイダーとサングリアと いろんなラムネ20錠コースです。明日やすみだからもっと盛大にいきたいところだけど、からだが重くな ....
街に日が射して
コンクリートの
続く壁面が白く発光しているのを
たよりにつたって
あるいて
その擦り傷のようなざらつきの
わずかな影のさき
壁の尽きるところの
晴れや ....
Quartz
震えて
終わりと
始まりのないものを
区切っていく
切り刻んで
数をあてる
なにものとも
名づけられない筈の
私より薄くて
鉄も
昼夜をも含 ....
空も高くて
青いから
遠くまで出かけようと
二歩歩くと
三歩目を降ろすところに蟻がいて
踏みたくはないので
停まろうとしたが間に合わず
足を上げて見ると
蟻の腹は空き缶のように潰れてい ....
ケトル・
薬缶をコンロの火にかけている
台所には西日がさしこんで
それは雲と雲のあいまに
ほんのわずかのすきまがあって
そこから覗いたもので
束の間ってやつ
台風は過ぎていったようで
....
はやい
から
きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた
*
夏の水門に置き去りにされた犬が
鼻をなめて
水の流れを嗅ぐうちに
....
海が黒いね
ひび割れているの
それはあの大きなタイヤだけだよ
もうずっと
さっきあなたが
持ち上げて
少しだけ転がすまで
倒れたままだったね
ひび割れるまで
ほら海の ....
取り違えられた
緑
色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう
投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
ここに
銀色のエンジンがあればそれと
あと太陽の動きのような一時間半があれば
ぐるりを周りきれるほどのちいさな島
四方からの潮風にさらされ続けていて
そこで何本もの縄を編んではほ ....
熱がある
からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
寝汗
小さく ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして
世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして
もうあと何件かの民家を越え ....
山中 烏流さんの水町綜助さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
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水町綜助
自由詩
5
13-3-9
vivid
-
水町綜助
自由詩
9
11-10-10
白い壁沿いを歩く日
-
水町綜助
自由詩
12
07-9-28
Q
-
水町綜助
自由詩
24
07-8-27
このような世界
-
水町綜助
自由詩
7
07-8-10
ケトルか薬缶か
-
水町綜助
自由詩
7
07-7-15
線
-
水町綜助
自由詩
27*
07-7-9
八月の輪郭
-
水町綜助
自由詩
28
07-7-7
渡辺によって
-
水町綜助
自由詩
8*
07-6-19
夜
-
水町綜助
自由詩
14*
07-6-6
真夏日
-
水町綜助
自由詩
30*
07-5-9
島_きょうかいせん
-
水町綜助
自由詩
23*
07-4-30
熱
-
水町綜助
自由詩
24*
07-4-23
海沿いのまち_なみ
-
水町綜助
自由詩
24*
07-4-23
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